山田くんとLv999の恋をする 3巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
ネトゲをきっかけに知り合った大学生の茜と高校生のプロゲーマー山田。
出会った当初はゲームのことしか興味がなく反応が薄い山田を冷たいと感じていた茜。
ですが、徐々に距離が近づいていくうちに、山田の優しい部分も知っていきます。
そして山田も茜を意識している様に見えて・・。
そんな時、山田の元彼が茜の部屋を訪ねてきたのを山田が出迎えます。
『山田くんとLv999の恋をする 3巻』には第20話~30話+番外編が収録されています。
山田くんとLv999の恋をする 2巻のネタバレ、あらすじ
第20話 安心したいですか？
茜の部屋を訪ねてきた元彼。茜の代わりに山田が応対します。
プロゲーマーである山田のファンでもある元彼は山田の登場に驚きますが、感激しているようです。
興奮冷めやらない様子の元彼は、今日は茜に返したいものがあってきた、と紙袋から弁当の箱とお皿を取り出します。
元気な顔をみれば安心できるし、と言う元彼の言葉に山田は「たぶん、元気ですよそれを見たいですか？」とまっすぐ元彼を見て言いました。
第21話 回線を言い訳にしない
コンビニのバイトの面接を受けた茜。採用された茜は友人の桃に早速連絡します。
PCの修理代を気にしていた茜ですが、瑛太に聞いてもはぐらかされてしまいます。
そんな二人の折衷案として別の仲間からあることを茜は提案されました。
一方山田は学校にて、自分の机の上のスマホが誰かのタオルの上に置かれているのを見ました。
「（電話の）振動がうるさくてタオル敷いといた」隣席の黒髪の女性が言います。
椿さん、と山田が呼ぶその女の子は、ゲームのことで山田と会話します。
第22話 なんで笑ってるんですか？
山田の学校の学園祭に、ギルドのメンバーと訪れた茜。
茜は、前回のPCの修理代の折衷案として学園祭のスポンサーとして参加しました。
けれど、来年山田の学校を受験する予定の瑠奈が緊張でお腹を壊してしまいます。
トイレの前で瑠奈を待つ茜ですが、丁度目の前を山田が通りかかります。
声をかけた矢先、別の男の子に声をかけられた山田はそのまま先へ行ってしまいます。
忙しそうだし、私に気づくわけないか、と茜は落胆します。
瑠奈がなかなか戻らないため、様子を見に行こうかと向かいかけたとき、一人ですか？と茜は山田に引き留められました。
第23話 とりあえず付き合っちゃえば？
二人連れだって歩くと、周りがすぐにざわめき始めます。
針の筵のような視線を背中に感じ、縮こまる茜。
先に進む度、「山田の彼女なのか？」と質問されます。
彼女ではないと答えると余計に釈然としない、と瑛太に会って早々話す茜。
そんな茜に、二人ともとりあえず付き合っちゃえば？と瑛太が軽口を言います。
真っ赤になる茜とは対照的に、素直に受け止める山田。
仰天する茜ですが、すぐにそれは瑛太の冗談に山田が付き合っただけとわかりさらに赤面します。
第24話 もしそうならそれはすごく
冗談を真に受けてしまい恥ずかしくなった茜はその場を立ち去ります。
ですが、その後をすぐに山田は追いました。
山田に初めて名前を呼ばれ足を止めた茜。
茜が立ち去ったのはからかわれ怒ったからだと思った山田は茜に謝罪します。
茜は否定しますが、もし山田と付き合うってなったらどうだった？と聞きます。
少し考え込んだあと、山田は「それはすごく光栄なことだ」と言いました。
第25話 恐ろしい罠なのよ
恋愛対象として山田をみてはいけない、と茜は山田をみてなんとなく思います。
ですが、距離を縮めていくうちに山田のさりげない優しさに気づく茜。
友人の桃にやんわりと相談します。
桃から「茜がどうしたいのか全然いってくれない」と言われてしまいます。
どうしたいのかわからないとコメントのしようがない、と。悩む茜。
そんな時、瑠奈から茜にギルドの一大事だと連絡が入ります。
第26話 奇数はいやっ!!
瑠奈に呼び出された茜。
話を聞くと、ギルドに新メンバーが入る件でした。
「また知らない女が加入したんだよ」追い出すための計画を練ってきたという瑠奈をなだめる茜。
奇数はいやっ！と瑠奈はごね、今回は山田さんの紹介の子だから、と呟きます。
山田と仲の良い女の子、が意外だという茜に瑠奈はどんな子なのか聞いて欲しいと茜に山田の電話番号を教えました。
第27話 誰か代わりいないんですか？
塾の帰り道、同級生と帰る山田の元に着信が入ります。
相手は茜でした。
瑠奈から連絡先を聞いたと説明している途中で、茜はくしゃみをします。
心配する山田。
聞きたいことがあったけどバイトが急に入ったと茜は話します。
誰か代わりいないんですか？と昼間も働いていたことを知っている山田は尋ねますが、茜はいないみたいと答えます。
電話を切った山田に同級生の椿は「文化祭に来てた人？」と聞きます。
山田は同じギルドの人だからそのうち椿さんと絡むよ、と言いました。
椿が山田の紹介で入った新しいギルドのメンバーでした。
第28話 ごめんね山田
山田の家庭教師の授業を受けていた瑠奈の元に茜から電話が入ります。
一緒にゲームをする約束をしていたけれど風邪でできない、との断りの電話でした。
死にそうな声だったと心配する瑠奈。
山田は黙って瑠奈の言葉を聞いていました。
茜は自分の風邪が結構重症なことに気づきます。
のどが痛すぎて水すら飲めませんでした。
何か食料を買おうと、自転車置き場まで行きますがその場に倒れこんでしまいます。
熱で朦朧とする中、茜は居るはずのない山田の声と身体が浮き上がる感覚を感じました。
第29話 そういえば昔
椿は昔の山田のことを考えていました。
山田と一緒に日直をしたときに、恋愛について聞きますが、山田はげんなりしながらため息をつきます。
そして、山田は昔いじめられていた子と仲良くなった話をします。
その子とのある出来事がきっかけで女性が苦手になったと、詳細を椿に話しました。
短い会話をしたその日をきっかけに椿は山田に興味を持ち始めたのでした。
一方、茜の部屋では山田が熱にうなされる茜の看病をしていました。
時計の針が午前2時を過ぎたころ茜は目を覚まします。
そして、近くに眠る山田の存在に驚きます。
第30話 なんかそっちのが良くない？
山田がいることに驚きを隠せない茜。
山田から説明を受け、心配して駆けつけてくれた山田に感動し泣いてしまいます。
高熱のため、情緒が不安定になっている茜とは反対にローテンションになる山田。
山田はふと茜が読んでいた恋愛についての本について話します。
いい本でしょ！という茜。
振るほうが多い山田には縁がない話だと笑います。
山田は顔をしかめます。
そんな山田に茜は、「恋愛だもんそういうもんじゃん」と言いました。
次会った時にいい女がいたなって、思わせたい。
そっちのがよくない？と笑いかけ微笑みます。
山田くんとLv999の恋をする 3巻感想
恋愛に興味のないプロゲーマーの男子高校生山田と、ネトゲの女に彼氏を寝取られた女子大生の茜。
きっかけは苦いものながら、ゲームを通して距離を徐々に近づけてきた二人の関係が3巻で大きく動き出しました。
まず、2巻の終わりでこれまでこれっぽちも女性に対して興味がなさそうだった山田が茜の髪を触るなど少しの心の機微をみせていましたが、3巻では態度が顕著になります。
それは、怒ったと思った茜の後をためらいなくすぐに追いかけたり、風邪気味の茜の様子を心配したりなど。
普段の距離感とは変わらない様でいて気にする素振りが増えたことでも明らかです。
山田はクールな性格のため、めったに表情が大きく変わったりしませんがだからこそ、些細な言動や表情の変化が特別感があり読んでいてとてもキュンときました。
恋愛に入っていく過程も、ゆっくりながら表情や登場人物の心理描写が丁寧に描かれていることもあり、急さがなく心地よい読み味です。
そして、なんといっても主人公である茜の好感度が高い。
女子大生であり、山田と瑠奈より年上のため明るく面倒見の良さを発揮するなどお姉さんな部分も見せながら、意地悪をされても優しくなだめることのできる気遣いのできる子、茜。
容姿端麗で女性に今まで興味を見せなかった山田が惹かれるのに、とても説得力のある女の子だなあ、と読んでいて爽やかな気持ちになります。
二人の仲を素直に応援しながら読めるため、劇的なイベントが起こらなくともスルメのように味わいながら読めてしまいました。
恋愛漫画では、恋に落ちカップルになるまでの過程を楽しむのが王道でした。
しかしこの2人に関しては、付き合った後の展開すら今からすでに気になるため一刻も早く両思いになってほしいと願ってしまいます。
3巻で崩れ落ちる茜を抱きとめる山田がとてもカッコよかったため、このシーンだけでも必見です。
4巻では、この2人の関係がどのように変化するのか。
楽しみに次巻も読みたいと思います。
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