地獄楽 6巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
記憶が欠けた状態の画眉丸の前に現れたのは、植物と混ざり合い不死の力を手に入れた弔兵衛。
互いに敵とみなし、壮絶な闘いが始まります。
画眉丸は、弔兵衛の動きの速さや怪力を前に遂に捨て身の相討ちを決心しますが…。
地獄楽 6巻 には第47話から第56話までが収録されています。
獄楽 6巻のネタバレ、あらすじと感想
第47話 大した事ねぇなぁ
画眉丸と弔兵衛との闘いは熾烈を極めます。
確かに首を折ったはずだが、治っているところをみると昨夜の話に出て来た不死者ではないか。
そう思った画眉丸は何とか無力化して情報を得ようとします。
しかし、弔兵衛の動きの速さや怪力に、とても押さえつけることは出来そうもありません。
画眉丸は、そうならば動かなくなるまで徹底的にやるだけだと、急所を狙った攻撃に変えます。
その様子を見ていた剣龍や付知は、画眉丸は道士を倒した時とは違い、闘い方にキレがなく、倒れてからどうかしてしまったのではと思います。
第48話 くずれるこわれる
剣龍に斬り込んで行った桐馬ですが、素手で刀を掴まれた上に頭突きで跳ね返されてしまいます。
桐馬が最初に剣龍を狙った事で、弱いと思われた事に腹を立てた剣龍は、桐馬相手に素手で応戦するからかかってこいと言います。
桐馬の攻撃はことごとく返され、これまでの戦いは全て兄任せだったのだろうと、剣龍に言われます。
一方、画眉丸と弔兵衛の闘いは更に壮絶なものになり、画眉丸は遂に捨て身の相討ちを決心します。
記憶障害や違和感を忘れなければ勝てないと思ったのです。
全身を火で纏い弔兵衛を押さえ付けた時、心中でもするつもりかと聞かれた画眉丸は、それでも構わないと言うのでした。
第49話 見失っている
弟以外、何を失っても構わない。
画眉丸に押さえつけられていた弔兵衛は、自我を保とうとしていた事をやめて全て解放することに…。
弔兵衛の姿は何とか人の形を保っていますが、植物のつるの様なものが出て来て画眉丸目掛けて攻撃を始めるのでした。
二人の闘いは既に我を忘れたものとなり、どちらかが死ぬまで止まりそうにありません。
弔兵衛のその姿を見ていた桐馬は二人の間に飛び込んでいき、弔兵衛を止めようと必死に話しかけるのでした。
第50話 どういう状況?
死ぬ気で弔兵衛へと向かって行こうとしている画眉丸を見たメイ。
タオが消えかけているのを見て止めようと、画眉丸と弔兵衛の足元を崩します。
画眉丸の動きが止まったところで剣龍がメイを止めますが、メイの姿は変化していたのでした。
その頃、ホウライの中に居た佐切たちは、画眉丸と合流をするために外に出ようとしていました。
仙薬が無いと言われた以上、画眉丸と合流する必要はないと言った杠。
しかし、生きてこの島を出るためには合流するべきだとの佐切の押しに杠が折れました。
門の外へと出た佐切たちと、門へ向かっていた画眉丸たちがここで鉢合わせするのでした。
第51話 私はあなたの大切な仲間です
合流した二組は、これまでにあった事の情報交換をしました。
生き残ったのは8人。
浅ェ門全員で帰ろうとしていたと言う士遠をヤジる剣龍。
桐馬をどうするのかと問い、自分が始末してやろうかと言う剣龍を佐切が怒り、喧嘩になりそうな様子。
それを割り、杠が瀕死の画眉丸を何とかしないといけないのではと言うと、佐切が画眉丸の様子を覗います。
すると、画眉丸がタオの使い過ぎで記憶が混乱していることに気付きます。
タオを回復させなければと暴れる画眉丸を押さえ付け、抵抗する画眉丸をいなす佐切の様子を見たメイ。
メイは二人のタオが循環して回復していると言います。
そして、佐切は画眉丸に帰る理由を思い出させようとするのでした。
第52話 そうですよね
画眉丸との戦いで谷へと落ちた弔兵衛。
弔兵衛は、タオに呑まれ我を失ったことに恐ろしさを感じながらも使いこなそうと思います。
画眉丸たちは、門へ向かう途中で見つけた洞窟へと移動し、天仙様からの警戒を怠らないようにと話します。
天仙様と対峙したことのない剣龍がヤジりますが、佐切のお陰でタオが回復します。
記憶が戻りつつあった画眉丸は、天仙様の恐ろしいまでの強さや記憶を失って手間を掛けさせたことを詫びながら、目的を果たそうと言います。
しかし、杠が仙薬が無いことや画眉丸の妻は幻ではないかと話すと、画眉丸は幻ではなく例えようもないが確かな実感として妻が居ると返します。
第53話 手伝ッテクレテアリガトウ
タオを消費してしまったメイは、自らでは回復出来そうになく辛そうな様子。
心配した佐切が医学の知識がある付知を頼ります。
手持ちのもので簡易的な薬を調合する代わりに、メイが知っている事を全て話すように言います。
その頃、画眉丸はタオが回復したので勘を取り戻すために剣龍や士遠たちに取り組みを依頼します。
皆で一斉に掛かってきてくれとの言葉に、生意気だと憤慨した剣龍ですが、簡単に跳ね除けられてしまいます。
画眉丸は攻撃をタンで感じ、相手の力の急所をたたく事で全て受け流してしまいます。
これなら天仙様に勝てるとヌルガイが言いますが、画眉丸は、まだこんなものでは勝てないと答えるのでした。
第54話 さようなら お父さん
メイの話によれば、この島や天仙様は方士徐福が造ったのだという信じ難いものでした。
そう話しているうちにメイは倒れてしまい、腕が樹化しています。
天仙様の中でもメイは不完全なのでタオを使うと樹化が進んでしまうようです。
メイは、リエンという天仙様に胚珠を壊され独りでは回復出来ないらしく、どうしたものかと思っていたところ、樹木人が自分のタオを使うようにメイに言います。
当然、タオを使えば樹木人の命は尽きるのですが、樹木人はメイの気持ちを知りながら、樹化してしまった娘の代わりに数百年も付き合わせてしまった贖罪だと言います。
第55話 美しい
谷底に落ちた弔兵衛は、そこら辺から湧いて出て来た化け物たちを薙ぎ倒しますが、とても強いタオを感じます。
それは、面白いからもう少し調べようと言うと、弔兵衛を目掛けて気砲を連射してきました。
弔兵衛はこの場を乗り切るためには、またタオに侵食されなければいけないと思い、何とか意識を保ちながら反撃を始めます。
弔兵衛はやっとのことで倒したと思ったその時、倒したはずのそれが横に立っているのに気付きます。
しかも何体も…。
攻撃をしようとするも、身体は限界を迎えた様で動くことが出来ず、それに倒されて気を失ってしまう弔兵衛。
第56話 本土の人間全てだ
天仙様に倒された後、気付くと手足を縛られベッドに括りつけられていた弔兵衛。
天仙様がそこに居ることに気付き、ここが何処で何をするつもりなのかと弔兵衛は聞きます。
弔兵衛のタオは、穴に落とされ丹になる過程で植物のタオより弔兵衛のタオが勝り自我を保ったというとても貴重なもの。
だから、タオを研究し仙薬を作るためのこの場所に連れてきたのだと、天仙様は答えます。
天仙様は、弔兵衛のタオを自身へと循環させて調べたいと、房中術をするので望みはあるかと弔兵衛に聞きます。
弔兵衛は自身を研究し、島にいる人間を全て仙薬へと変えるつもりなのかと聞くと、天仙様は島ではなく本土の人間を全てだと答えるのでした。
地獄楽 6巻の感想
タオを使いすぎ記憶障害を起こした画眉丸は、向かってくる弔兵衛を死ぬ気で倒しに掛かります。
その戦い方は先に道士を倒した時とは違い、ただ力業だけで押していることに気付いた剣龍や付知。
何がどうしてそうなっているのか分かりません。
壮絶を極めた闘いを止めたのはメイでした。
しかし、メイはタオを使ったために自身のコントロールが出来ずフラフラの様子。
合流した佐切は、士遠からの話でタオを使いすぎて記憶障害を起こしていた画眉丸に気付き、タオを回復させるためにと画眉丸とじゃれ合います。
佐切は画眉丸と一緒に行動していた事で、自分と画眉丸は相生だということに気付いたのかもしれません。
お陰で画眉丸のタオは回復し、同時に記憶も戻ったようです。
しかし、メイは人間ではないため、人間のタオでは回復しきれない上に、胚珠を壊されていると言います。
それを聞いていた木人が、かつてメイが植物のタオを吸収しているのを目撃しており、自分のタオを使って回復するように言います。
木人のお陰で回復したメイは、最初に出会った頃のように少女の姿に戻っていましたが、天仙様はタオを吸収すると若返るのでしょうか。
それともメイだけ特別なのでしょうか。
さて、異様なこの島の成り立ちが分かってきましたが、島には将軍の命により新たな浅ェ門と忍びたちが来たようです。
しかも、忍びの目的は画眉丸を始末する事のようです。
果たして、画眉丸たちの運命は如何に…。
次巻へと続きます。
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