極楽街 3巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
友達が出来たと上機嫌で帰って来たアルマの様子を覗いながら、世間を騒がせている食人鬼の記事を見つめるタオ。
しかし、タオは別の食人鬼の記事をアルマに見せて任せます。
記事の似顔絵は叶多に似ており、アルマは友達として救い出そうとするが…。
極楽街 3巻 には第7話から第13話と番外編が収録されています。
極楽街 3巻のネタバレ、あらすじ
第7話 呻吟
友達が出来たと機嫌よく帰ってきたアルマを見ながら、新聞記事との関係を疑うタオ。
そちらは自分が行くのでアルマはこっちだと、叶多に似た似顔絵が載った新聞を見せるタオ。
アルマは友達として、“禍”である叶多を救い出そうと探しに出かけます。
その頃、叶多は精神的に追い詰められている状態でした。
殺せ!という想いが繰り返し湧き上がり、路地裏でうずくまってしまいます。
場面は変わり、とある場所で食卓を囲む者たち…。
彼らは、姿は人間ですが禍です。
黄泉と呼ばれる者が、そこに座る者たちを家族だと言います。
しかし、叶多とは一度も一緒に食事をしたことがないと、別の者が話します。
黄泉は、叶多はアルマを連れてくるか、人らしく生きるのを諦めるかの選択肢があるのだと言います。
全て、いつになるのか分からないが、二人とも帰る場所はここだと黄泉は口にするのでした。
叶多はアルマに連絡を取ろうと電話を掛けるも通じません。
その頃、アルマは叶多の居そうな場所を探し廻り、電話ボックスの前で叶多が持っていたキーホルダーを見つけます。
アルマは食人鬼が叶多ではなく、新聞の写真とは別人だと思い、叶多を探します。
そして、ようやく地下鉄の構内で叶多を見つけるのでした。
第8話 遭逢と暴走
叶多は、食人鬼は自分だとアルマに告白します。
死んだはすの日に禍という化け物になったので、アルマと一緒に居てはいけないのだと。
そんな叶多をそっと抱きしめながら、アルマは自分も叶多と同じで半分禍だと言います。
人間らしくいるために人を助ける道を選んだ、自分はアルマに退治されるのではないか、と叶多は言います。
アルマは、自分と出会ってから人を殺していない、そんな禍を俺は知らないから、他とは違うのではないかと言います。
そして、これから人を助けるために力を使えばいいのだとアルマは言い、叶多はどうしたいのかと聞きます。
叶多は人を殺してしまったことを償いたいと言うと、アルマはヨキなら何とかしてくれるから、一緒に蛇穴へ行こうと言います。
叶多は一緒に行くと返事をするも、次の瞬間、アルマに噛みついてしまうのでした。
動揺する叶多に落ち着くように言うアルマ…。
そこへ、トイレで叶多に手の平を食い千切られた男がやり返そうとやって来るのでした。
男に離れるように言うアルマですが既に遅く、叶多は男の頭を食い千切ります。
必死に叶多を止めようとするアルマですが、制御棒を自分では抜くことが出来ず、叶多を止めることが出来ません。
すると、久しぶりだねぇと言いながら黄泉が現れるのでした。
アルマは身に覚えがなく誰だと聞き返しますが、知っているはずだと言いながら黄泉はアルマの制御棒を抜くのでした。
第9話 叶えてくれた人
制御棒を抜かれたアルマは暴走を始め、叶多を殴り倒します。
叶多はアルマに殺して欲しいと言いながら、人を食べたくなるのをアルマと一緒なら我慢出来ると思っていたのに、自分はやっぱり禍なのだ。人を殺してごめんなさいと…。
力尽きた叶多は最後にアルマにありがとうと言うのでした。
自我を失っているアルマは黄泉に向って行くも、黄泉には触れることさえ出来ません。
黄泉は叶多のように稀に人を食べたくないと思う個体が出来るのだとアルマに向って言います。
アルマに嫌われたくなくて相当無理をしたからこうなったのだと。
黄泉は何かの力でアルマを大人しくさせますが、そこへタオとネイがやって来ます。
しかし、黄泉の身体は何かが包むように覆われており、タオの放った弾丸は弾かれ、ネイが振り降ろした刀は黄泉まで届きません。
黄泉は、折角の水入らずだったのに残念だ、会えて良かったとアルマに言うと、タオのことは家族からよく聞いていると言い、門の向こう側へ消えていきます。
タオが制御棒をアルマに入れると、正気を取り戻したアルマは消えていく叶多を見送るのでした。
第10話 救い
気を失っていたアルマはホームのベッドで目が覚めます。
アルマは、側に居たタオに自分が叶多を殺したことを確認すると、あの時のままで変わっていないと答えます。
タオは禍にはそれが救いであり、あの子はお前に救われたのだと言います。
アルマが目を覚ましたと聞いたヨキたちが様子を見に来ると、アルマのお陰で黒幕の目星がついたので、これからも期待していると言い、まずは採血だと言われるアルマ。
アルマは採血をしながら黄泉も同じ様な指輪を持っていたと、首に下げている指輪を見せながら言います。
黄泉もアルマに執着している様だったので、何か関係があるのかもしれないとタオが口にします。
アルマは、禍の親玉と思われる黄泉を倒せば、禍になる人がいなくなる。自分がひとりの時でも、タオがピンチの時にも助けられるようになりたいので、時間が欲しいとタオに言います。
タオは分かったと答えると、辰臣と一緒に情報収集に出掛けていくのでした。
独りでも戦えるように鍛えるつもりのアルマには、身体で覚えるのが一番でアルマに合う奴が居ると言うヨキ。
ヨキは、あいつはキツ過ぎると言うと、アルマは黄泉を倒すためなら何でもやると返します。
第11話 飲兵衛
独りでも戦えるようになるのなら何でもすると言ったアルマに、ヨキは指導係は何とかして連れて行くから、修練場に行くように言います。
1時間以上待たされヨキが連れてきたのは、ネイやタオも鍛えたことがあるらしい劉という者でした。
来た早々一升瓶をラッパ飲みする劉は、これはお前の授業料だと言います。
引き受けてしまったからには面倒を見てやると劉は言いながら、いきなりアルマを床に叩きつけるのでした。
ひとりでは何も出来ない木偶の坊に、独りでも戦えるように鍛えてくれと頼まれたからには、死んだら負けの殺し合いをした方が手っ取り早いと言う劉。
アルマを壁に叩きつけた劉は、何故繋縛を抜かないのかとアルマに聞きます。
タオが許可しないと抜けないと言ったアルマに劉は、自分を制せずに暴走してしまうのが怖いのかと言います。
あの時、タオに助けられてからタオが居ないと抜けないと思っているのではないか。
周りや自分を信じて、繋縛で禍の血を制御するのではなく、自分の意思で制御出来るようになれば、繋縛も抜けるようになる。と劉は言うのでした。
第12話 怒髪衝天
劉がアルマを鍛えている最中、任務から帰ってきたネイに、劉はアルマが繋縛を抜けない理由を話します。
トイレだと修練場で待たされていたアルマは、入ってきたネイにいきなり蹴倒されてしまいます。
ヨキに待てをされたストレスをアルマで発散するとネイは言います。
アルマが繋縛を抜けない理由を訂正させてやる。
そう言ったネイはアルマより自分の方が強い事を分からせてやると、アルマの肩を突き刺すのでした。
どれだけ叩きつけられても繋縛が抜けない様子のアルマに、ネイは言います。
アルマは意気地なしだと。
タオが禍ではなく人間としてアルマを助けたのは、アルマの事を信じているからであり、蛇穴の皆がアルマを信用しているのに、自分が自分を信じられなくては一緒に戦えない。
皆を失望させる人間にはならないでと。
するとアルマは、何か吹っ切れた気がすると言い、ようやく繋縛が抜けるのでした。
第13話 再会
ようやく自分で繋縛を抜くことが出来たアルマ。
劉はやっと出発点だ、そして一人で戦えるようになるのがゴールで、繋縛が抜けた状態を3分保つようにしろ、とアルマに言います。
アルマは余裕だと返しますが、ネイと再戦を始めると直ぐに貧血で倒れてしまいます。
その頃、情報収集へ行ったタオは辰臣の拠点のひとつで、神社前の監視カメラの映像を確認していますが、タオは写っていたひとりを凝視した後、大切な人が禍になったら殺せるかと辰臣に聞きます。
気が付いたアルマに劉は、飯を食ったら再開だと言います。
修練場で待つアルマの前に現れた劉は、腰に刀を差し準備万端です。
3分は保たせろと先程と同じようにアルマに言います。
特訓を行ったアルマでしたが一度も3分も保たず、再生が追い付かなくなり、続きは明日と劉に言われます。
その頃、タオは昼間の辰臣の答えの、禍となった後に助けられる方法が殺すことなら殺せると言ったことを思い返しながら神社の鳥居を潜ると、社の前に佇む青年に驚き、確認するように名前を呼ぶのでした。
極楽街 3巻の感想
食人鬼が叶多だと知ったアルマは、自分も半禍だと打ち明け、叶多の行動に一緒に人間のためになるように力を使おうと言いますがそれは、叶いませんでした。
叶多は必死に人を食べることを拒んでいたために、禍として人を食べる本能の限界を迎えていたのだと思います。
気持ちよりも身体が勝手に行動を起こしてしまった叶多は、そこに居た人間を食べてしまい、止めようとしたアルマの腕も千切ってしまいます。
それでも止まらない叶多は既に意識がなかったようです。
その場に現れた黄泉によって繋縛が抜かれたアルマに殴られた時に戻った様子です。
意識を失って人を食べてしまった叶多。
黄泉に繋縛を抜かれ暴走してしまったアルマ。
お互いが交互に自意識がある無しの状態で、アルマが気付いた時には叶多は既に消えて行く時だったと思うと、何ともやるせなさが残ります。
しかし、黄泉とはいったい何者なのでしょうか。
アルマの繋縛を当たり前のように、しかも手を触れずに抜くことが出来たり…。
アルマやタオ、ネイの攻撃を一切受け付けないバリアのようなものを張っていたりと、それこそただの半禍でもなさそうな感じがします。
この件があった後、アルマはタオの許可なしで戦えるようになりたいと言い、そのために修練することにします。
そもそも、タオに許可を貰わなければ繋縛が抜けないのではなく、自分が暴走して無意識の状態で人を襲うことを恐れていたために抜くことが出来なかったアルマ。
抜けない理由を知ったネイは、もし暴走してもアルマより強いので止めて見せるということや、アルマが自分自身が暴走しないという気持ちの強さを持つ事が必要なのだということを、身体を張って教えようとしました。
その甲斐あって、アルマは自分で繋縛を抜くことが出来るようになります。
自分を信じることに必要なのは、周りにいる人たちを信じることなのだと教わった気がします。
さて、最期にタオが探しているという人物が出てきたのか?というところで終わりましたが、続きは次巻のお楽しみです…。
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