極楽街 2巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
たい焼きを買った帰り道、昼間に禍を倒した神社の片付けが気になったアルマ。
アルマが寄り道をして様子を見に行くと、そこには不審な青年が鳥居の前に佇んでいるのでした。
訝しげに青年に声をかけるアルマですが…。
極楽街 2巻 には第4話から第6話と番外編が収録されています。
極楽街 2巻のネタバレ、あらすじ
第4話 知らぬが仏
アルマは鳥居の前に居た青年に声を掛けます。
すると青年はオドオドしながらそこに居た理由を話し、狛犬を壊したのは自分ではないと言います。
不審に思ったアルマは嘘を見抜く嗅覚で青年を嗅ぎますが、青年は嘘を付いていないようでした。
半べそをかいている青年を見かねたアルマは、困った事があったら連絡するようにと、解決屋のポケットティッシュを渡します。
アルマは、青年に泣いているわけを尋ねると、急に声を掛けられて驚いたからだと答え、お腹の音が鳴ります。
アルマは仕方なく買ってきたたい焼きを青年に渡し、見たいテレビがあるからと帰るのでした。
青年が貰ったたい焼きを食べようとした時、探したよと言いながら別の青年が現れます。
別の青年は、そこに居た青年を夜と呼び、夜は現れた者を黄泉と呼びます。
黄泉は、夜が人と関わるのが珍しいと言い、誰からたい焼きを貰ったのかと聞くと、夜は渡されたポケットティッシュを黄泉に渡します。
すると、アタリだよ。と黄泉は言うのでした。
黄泉は、アルマを生まれた時からずっと見てきたと言い、いつか仲間に引き入れるが、それは今ではないと言います。
そこへ二人の女性が黄泉と夜に一緒に飲みに行かないかと声を掛けてきます。
すると、夜は何かの力で女性の首を締めて離します。
苦しむ女性に黄泉が何かを飲ませると、女性は何かに変化しそうになりながら肉塊と化したのでした…。
第5話 寧馨児
ホームへ来たタオとアルマでしたが、ヨキに仕事がなくなったので待機だと言われます。
タオとアルマに渡すはずの仕事を代わりに受けた人がいるとダラが言います。
タオはそれが誰なのか分かりネイだと答えます。
丁度そこへネイが帰ってきてヨキとダラがハグで出迎えます。
ネイはタオにも褒めてもらおうとしますが、タオの褒め方は気に入らないようで、アルマが面倒臭いなお前と言ったお前という言葉に怒ってアルマを叩こうとします。
ヨキが待たせたと、タオとアルマに仕事を渡そうとしますが、ネイが横からそれを取り上げ私がやると言います。
ヨキはタオがいいならと言うと、タオはこの件はいいのでついでにタバコを買って来てと言います。
文句を言うネイに、自分が買ってくるとアルマが言うと、付いて来るなとネイが言い、二人は叩き合いになります。
タオが二人が仲良く仕事をしたら、ヨキのおごりで焼き肉だと言うと、大人しく二人は現場へと向かうのでした。
タオは、良い機会だからアルマが自分には弱点があることを思い出させるとヨキに言います。
同じ頃、現場に向う車内でアルマはネイにあなたには弱点があると言われていました。
弱点なんて無いと言うアルマでしたが、現場に着くとアルマは自覚するのでした。
タオの解という言葉がないと胸の制御棒が抜けないのです。
結局、禍はネイが一人で一掃するのでした。
第6話 少女の憧憬
極楽街八番地の路地裏で、同じ様な死に方をした男の死体が出ていて、どれも何処かを食い千切られ失血死かショック死で亡くなっている。
共通しているのは手の平を食い千切られていることだと、情報を持ってきた辰臣がタオとアルマに説明します。
その他にも共通点があり、殺された者は皆、強姦などの犯罪歴があるらしく、今回は選んでいるような感じがすると辰臣は言います。
新しい犯行現場を確認しに来たタオとアルマですが、今回も同じ殺され方をしているだけで、他に手掛かりは見当たらず引き上げることにします。
偵察しながら歩いていたアルマは、フラフラしながら自分の頭を叩く女の子を見掛けて声を掛けます。
大丈夫だと応える女の子ですが、アルマは半ば強引に女の子を食事に連れて行きます。
アルマは女の子がお腹が空いてフラフラしていたと思ったらしく、食べるように勧めます。
しかし、食事を口にする女の子は何故か無理やり食べている感じがするのでした。
食事をしながら解決屋の連絡先が書いてあるポケットティッシュを渡し、女の子の名前を聞くと彼女は叶多と名乗ります。
帰り際、叶多がまた一緒にご飯を食べたいと言うので、アルマと叶多は次の日も一緒に食事をすることになります。
アルマと別れた叶多はトイレで食べた物を吐いていると、怪しげな男性が声を掛けてきたので近寄らないように言います。
しかし、その男性は叶多の口を塞いだため、叶多はその手のひらを食いちぎるのでした。
番外編 忙中有閑
天気の良い朝、目覚めたアルマは布団を干すために、まだ寝ていたタオを起こします。
布団や洗濯物を干した後、アルマがことわざドリルをやっているところへ、ルカと雪が退院報告だと事務所を訪れます。
お昼は一階の宝来飯店から出前を頼み、ヤヤがツケだと置いていきます。
昼過ぎにテレビを見ていたアルマは、たこ焼きが家でも作れることを知ります。
タオが関西人はたこ焼き器を一家に一台は持っていると言うので、辰臣に電話を掛けて確認します。
辰臣がたこ焼き器を持っていると聞いたアルマは焼いてみたいと辰臣にたこ焼き器を持って来るようにお願いします。
ホームへ向かう途中、工事現場で働くイサトを見かけたので声を掛けるアルマ。
ホームへ着くと、ネイが暇なら鍛えたらどうかと言いますが、アルマが一緒にたこ焼きを作らないかと言い、ヨキも休憩も大事だと言うので、一緒に焼くことに…。
辰臣がたこ焼き器と材料を持ってきて、皆でたこ焼きパーティーをするのでした。
極楽街 2巻の感想
夜と呼ばれていた青年。黄泉と呼ばれている青年も、彼らはいったい何者なのか分かりません。
夜と黄泉はアルマに貰ったたい焼きを食べているところから、人間しか食べない禍とは違うことは分かりますが、声を掛けてきた女性の首を絞めていた時は、直接触れている様ではありませんでした。
また、多分ですが1巻のハズレという回の時に神社に現れた禍を操っていた様にも見えたところから、タオやアルマたち禍の討伐機関に対する何かであると思われます。
黄泉がアルマを観察していて、必ず迎え入れると言っていることも気になります。
あくまでも自論ではありますが、夜や黄泉もアルマと同じ人間と禍の間の子、半禍なのではないでしょうか。
そして、アルマは人間側であり、夜と黄泉は禍側なのではないかと推測します。
第5話からは対禍機関の新たなメンバーが現れました。
それも、人に褒められたいという一心で、タオやアルマに任されるはずだった仕事をも取っていってしまうほどの、やる気満々の女の子ネイです。
アルマとは歳も近いようでよくじゃれ合っている様です。
しかし、腕はかなり立つようで、現れた禍を一瞬で一掃してしまいました。
間近でみていたアルマも素直に感心していました。
アルマに至っては、タオの許可がないと半禍になれない様です。
ただ、自身で制御棒を抜こうとしていたり、話中でタオやネイがアルマの弱点だと言っていることから、許可がないと抜けないのではないらしいことが分かります。
一体何が弱点なのかは分かりませんが、これからのお話の中で明らかになっていくのではないでしょうか。
そして、第6話では普通の女の子の姿をした禍らしき者が現れました。
らしきというのは、姿もそうですが人間を食べることをためらっているらしいところです。
辰臣が、選んで殺しているみたいだと言っている点でも、人間らしい一面が見えました。
また、人間らしく振る舞いたいと思っている様で、アルマと一緒に普通の食事を取ろうとしている面も見られました。
さて、アルマと別れたあと、禍らしき少女を襲おうとした男の手のひらを噛みちぎった叶多。
探している食人鬼が叶多だとは知らないアルマ。
二人はどうなるのでしょうか。
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