最果てのパラディン 3巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
不死神スタグネイトの誘いを断り、戦うことを選んだウィル。
かつて、ブラッド、マリ―、ガスと共にハイキング討伐に血を流した英雄たちのスケルトンと戦い、スタグネイトに刃が届いた矢先、スタグネイトの術にかかり倒れ、気を失ってしまう・・。
最果てのパラディン 3巻 には第11章から第15章までが収録されています。
最果てのパラディン 3巻のネタバレ、あらすじと感想
第11章 誓い
スタグネイトの攻撃に倒れたウィルは、どこか覚えのある場所に居ることに気付きます。
ああ、ここは前にも来た事がある。
前世から今に至る前に、ここでこの神様に導かれたんだっけ。
思わずお久しぶりです。と挨拶をしたのは、灯し火の神グレイスフィール。
何故、不死神の誘いを断った。
そう聞かれたウィルは、前世の事を振り返り、生きていることと、死んでないことの違いが分かったことで、今度はきちんと生きて、きちんと死ぬんだ。と答えるのでした。
それで、神様の居るということは自分は死んだのかと問うウィルに、かろうじて生きているが…。
戻して欲しいと言うウィルに、グレイスフィールは戻ってどうなる。と言います。
するとウィルは、家族ぐらいは守りたい。そう答えるのでした。
グレイスフィールを守護神として加護を受けたウィルは、再び立ち上がりスタグネイトに向かって行きます。
第12章 守護神
灯火の神グレイスフィールの加護を受けたウィルは、スタグネイトが操るスケルトンを「聖なる灯火の導き」で一掃し、スタグネイトへ直接攻撃を仕掛けようとします。
しかし、流石に簡単には近付くことも出来ず、粉塵で姿が見えなくなってしまいました。
何処から攻撃が来るか分からない中で身構えていると、守護神グレイスフィールから警告を受けました。
頭の中を整理し冷静になって考えた時、スタグネイトの本来の目的を思い出したのでした。
自分と戦う事など、この先いつでも出来る。
今の不死神の目的は、ブラッドとマリーを眷属として引き入れることだ。
そう思うと同時に走り出したウィル。
スタグネイトは最初からウィルとの戦いなど二の次とし、ワザとウィルに戦いを夢中にさせて、ブラッドとマリーから注意を逸らすつもりだったに違いない。
乗せられてしまったのは自分だと悔しさを吐きながら、全速力で神殿へと向かうのでした。
第13章 別れ
不死神スタグネイトを倒し喜びも束の間、ブラッドとマリーは力が抜けた様に倒れ込んでしまいました。
ブラッドもマリーも、こうなることは分かっていました。勿論ウィルもです。
執着も消え、不死神を拒んだ事で魂は消えようとしています。
今はグレイスフィールが、かろうじて待ってくれているだけです。
言ってはいけないこと、言ったところで仕方のないこと、分かっていても、それでもウィルは、言わずにはいられませんでした。
二人が死ぬところなんて見たくない。いつかまたここに戻り、成長した自分を見てもらいたいと。
ひとしきり泣き、ブラッドとマリーに叱られ、なだめられ、二人が残そうとしているウィルへの贈る言葉をしっかりと胸に刻もうと思うのでした。
第14章 旅立ち
見晴らしのいい丘の上に、ブラッドとマリーの墓を作り、里帰りの時は報告すると告げるウィル。
何故かそこには普通にガスが居ます。
ガス曰く、灯火の神グレイスフィールと交渉し、ここに封印しているハイキングの封印の守護者として、後10年は留まることにしたのだとか。
それならブラッドやマリーだって残ろうと思えば残れたはずなのに。
そう言うウィルに、ガスは二人がそれを望まなかったのだと伝えるのでした。
そしてグレイスフィールからの伝言として、ガスが逝く10年後までに、ハイキングを何とかすること。
それと、今回の事でグレイスフィールはかなりの力を費したとのことで、世間では廃れてしまっている信仰を広めること、を聞かされるのでした。
出発前からいろいろな荷物が増えていく。そう嘆くウィルでした。
そして、前から準備をしてきた旅立ちの為の荷物や装備を、ここでの思い出と共に用意していくのでした。
第15章 外の世界
神殿を離れて数日、ウィルは冬の厳しさを実感しながら歩みを進めていました。
ここまで人には会わず、出てきたのはデーモンぐらい。
ハイキングの封印から二百年経っても、廃墟に近しい場所には人の気配が無い事に少し焦りを感じずにはいられませんでした。
また、街の遺跡を見つけたあたりから、地形変動にも気付き、ガスに学んだ地図とは違う世界になっていることも焦りの要因でした。
そろそろ携帯食もなくなりそうだし、人里に辿り着かないとマズイなと思っていたところに、芝影からイノシシが飛び出してきて、勢いで仕留めます。
よく見ると、そのイノシシには矢が刺さっているのでした。
すると、木々の間から弓を持った人が現れます。
この状況はかなりマズイ。治安など無いであろう森の中で武装した見知らぬ相手と遭遇。
初めて人との接触だというのに…。
どう対処するのが最善なのか、ウィルは考えを巡らせます。
最果てのパラディン 3巻の感想
灯の神グレイスフィールの加護を受けたウィル。
祝祷術でスタグネイトの攻撃で受けたダメージを回復し、スタグネイトの術によって操られていた、かつての英雄たちの魂を浄化し輪廻へと還すのでした。
そして、スタグネイトの懐に入って剣を振るおうとした時、粉塵によって距離を取らされてしまいます。
その狙いは、グレイスフィールの加護を受けたウィルであれば、彷徨える魂となったブラッドとマリ―を輪廻へと還すことが出来ることを阻止する。
そして自分の眷属へとするために、ウィルよりも先に二人の元へと行くためでした。
二人の元へと辿り着いたウィルでしたが、スタグネイトが既に二人を捉えようと迫っていました。
もう、間に合わない。そう思った時、マリ―の守護神マーテルがスタグネイトを阻むのでした。
それだけこの世界では、神様に誓いを立て加護を受けるということで、すぐ傍に神様を感じることが出来るのでしょう。
斯くして、スタグネイトを倒した(正確には追い払ったでしょう)ウィルは、別れを惜しみながらブラッドとマリ―を彷徨える魂から輪廻へと還すことが出来たのです。
しかし、ガスはさすがというべきか、ハイキングの封印を守る為、一人残ります。
多分、自分たちが育てたウィルであれば、仲間を作り、ハイキングを討伐してくれる事を期待しての行動だったのでしょう。
そして、ウィルは三人の元を離れ旅に出ます。
しかし、最初に出会ったハーフエルフのメネルドールは、ウィルが見つけた村を襲撃してきました。
果たして、ウィルはこの状況をどうやって乗り切るのでしょうか・・。
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