最果てのパラディン 6巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
キマイラの不意打ちにあい、瀕死の重傷を負ったメネル。
全ての責任を背負いこんで一人立ち向かおうとするウィルを引き戻し、今度こそみんなで魔獣とキマイラを討伐するべく立ち上がったウィルたち。
遂にキマイラと対峙します。果たして討伐は・・。
最果てのパラディン 6巻 には第27章から第30章までが収録されています。
最果てのパラディン 6巻のネタバレ、あらすじ
第27章 決戦
キマイラと対峙するウィルとメネル。
二人の連携された攻撃は、次第にキマイラを追い詰めていきます。
一撃必殺の技はありませんが、少しずつ、少しずつキマイラを削っていくのでした。
さすがに追い詰められたキマイラは奥の手とばかりに变化します。
それは竜を取り込んだ様で、頭と翼が出てくるのでした。
そして黒い瘴気を放ちます。
ウィルに毒は効きませんが、メネルを少し遠ざけ、後は自分が叩くと決心し、メネルの援護のもとにキマイラに突っ込んでいくウィルでした。
二人の連携攻撃によってキマイラを倒す事が出来ましたが、それで終わりではありません。
キマイラを製造したデーモンが居るはずです。
二人は神殿の奥へと進みます。
しかし、神殿の奥には既にレイストフが辿り着いているのでした。
第28章 武勲詩
キマイラを倒した後、遺跡の調査と魔獣の掃討を行い一段落ついたウィルたちは、一旦、報告も兼ねてホワイトセールズに戻るのでした。
エセルバルト王弟陛下と話しながら、ビーストウッズの魔獣やデーモンを掃討し、点在する村々を救う事が出来たのは、エセルバルト王弟陛下が寛容であってくれたお陰だと思い、改めて感謝をするウィル。
思惑があっての事だ。兄の為にもこの事業を失敗する訳にはいかないのだ。とエセルバルトは答えるのでした。
殿下は頭の回転も早く為政者としても経験豊富だ。殿下ほどの人が忠誠を誓う王陛下とはどんな方なのか、気になったウィルはエセルバルト王弟陛下に尋ねます。
すると、世評通りだ。と答えます。
別に逸話があるわけではないが、ただ、ずっと良い兄であった。
王室という普通の環境では居られない所で、ずっと自分を気にかけてくれて、今でも祝祭には贈り物が届く。と、とても敬っているように話すのでした。
それを聞いたウィルは自分を育ててくれた3人と重ね、良い家族というのは、神様からの授かりものなのだと思う。と答えるのでした。
第29章 賢者の学院(アカデミー)
ホワイトセールズの東にあるアカデミーに向うウィルとビィ。
感覚に干渉する強い魔法によって、頭が働かないビィは方向感覚を失い、言葉もうまく出てこない様です。
ウィルも強く気を張っていないと呑まれてしまいそうだと思います。
大乱の後に世俗と関わりが近すぎて、良き評判より悪しき風評により迫害を受けた魔法使いたちは、幾人かの賢者によって引き締めを行い、世俗とは距離を取っているとのことでした。
アカデミーへの道は迷いの路地と呼ばれ、神童と呼ばれた幼い頃のガスでも、自力では辿り着けなかったという逸話があるとのこと。
ガスならきっとお前は一発で突破しろ。と言いそうだと思うウィルでした。
色々な仕掛けに会いながらも先に進むと、霧が晴れた場所にひとりの老人が倒木に腰掛けているのでした。
老人はアカデミーの森番だと言い、ウィルとビィに少し休んでいくように勧めます。
ウィルとビィが腰掛けると、その森番は何用でアカデミーに来たのか尋ねるのでした。
第30章 灯火の河港(トーチ・ポーチ)
ビーストウッズの村々を救い始めてから二年の月日が経った頃。
ウィルはビーストウッズをまとめる領主となり、トニーの発案で活動拠点を設けることになり、ウィルが育った街を出て最初に見つけた遺跡の街に置くことにしました。
エセルバルト殿下の支援を得て、河港の整備をし、遺跡の建材を再利用して新たに家を建てたり、ホワイトセールズとの木材の流通など行いながら街を整備していきました。
そして、いつしか人々はその街のことを灯火の河港(トーチポート)と呼ぶようになりました。
エセルバルト殿下に河港の様子を聞かれたウィルは、皆んなの助けもあって何とかやれています。と答えるのでした。
そこへ、バグリー神殿長が現れます。
エセルバルト殿下が「これで全員揃った。では今回の事件の報告を」と会議がはじまるのでした。
今回の事件は、自然が狂い獣や妖精までもが狂い暴れる事態となったことから、森が狂わされている。とメネルが言い、森の王「樫の木の王」のところへ事情を聞きに行くことになります。
メネル曰く、この森は「樫の木の王」と「ヒイラギの王」が夏至と冬至を境に森を統治する力を譲り渡すことで巡っているらしく、「樫の木の王」が何かの事情で「ヒイラギの王」に渡せないでいるのではないかということでした。
最果てのパラディン 6巻の感想
キマイラ討伐の時、デーモンの親玉には金貨10枚の懸賞金を付けました。
キマイラを倒したウィルとメネルは間違いなく神殿の奥にデーモンが居ると思い、急いで討伐に向かうのですが、一足先にレイストフがデーモンを倒していました。
ウィルとメネルが到着し、レイストフに先を越された。とそんなやり取りをしているところです。
既にデーモンが倒されている事を知らない他の冒険者たちが、デーモンの首は自分のモノだと意気揚々と入ってきますが、目の前の光景に皆がっかりとするのでした。
エセルバルト殿下に報告を終えたウィルは、皆が居る酒場へ行きます。
酒場は、魔獣やデーモンを掃討したお祝いとばかりに賑やかです。
そこで、レイストフに遺跡で確保した資料をアカデミーに持ち込むように言われ、挨拶も兼ねていく事を決めます。
ビィは興味深々に、自分も行きたいと言います。
普段なら絶対入れない(世俗と距離を取る為に、迷いの路地と呼ばれる道で魔法によって普通の人では辿り着けない様になっている)所だから、入れるなら入ってみたい。とのことです。
酒場では宴が盛り上がり、ビィに歌を頼みます。
ビィはウィルたちの活躍を歌った後、もう一節歌うと言い、ハイキング殺しの三英傑、彷徨賢者と戦鬼、それに地母神の愛娘の武勲詩を歌うと言います。
そう、ウィルを育ててくれたブラッド、マリ―、ガスの歌です。
ウィルはその時初めて、外側から見た三人の様子を知るのでした。
そして、歌を聞きながら嬉しくもあり、誇らしくもあり、三人の事を思い出しながら涙するのでした。
そして「ヒイラギの王」へと無事王権を渡した時、ウィルとメネルに予言を伝えます。
それは、かつてドワーフが暮らし、デーモンによって占拠されてしまった鉄錆山脈から黒き災いの火が起こる。というものでした。
解決に向けて動き始めるウィル。
まずは情報収集をと、最近トーチポートに入植したドワーフに話を聞くことに。
続きは次巻でのお楽しみに。
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