葬送のフリーレン 2巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
かつての冒険仲間であるドワーフのアイゼンの元を訪れたフリーレン。
アイゼンの頼みは大魔法使いフランメの手記を探す事。
その手記には死者と対話したとされる記述が残っているため、ヒンメルと話せるようにとアイゼンとハイターが考えたフリーレンへの想いでした。
葬送のフリーレン 2巻には、第8話から第17話が収録されています。
葬送のフリーレン 2巻のネタバレ、あらすじ
第8話 百分の一
オレオールを探してヒンメルと会話する。
これがアイゼンからの頼み事となったフリーレン。
オレオールは先の冒険で魔王を倒した魔王城がある地、エンデにあるという事。
大陸の最北端に位置する為とても寒い場所らしく、居眠りしながらも寝言で訴えるフリーレン。
フリーレンはいい師匠かと尋ねるアイゼンに、とても不思議な人だと答えるフェルン。
アイゼンはかつてフリーレンが旅立つ時に、弟子をつけて色々教えてもすぐに死んでしまうので弟子は要らないと言った事を思い出し、いい師匠だよ、とフェルンに言うのでした。
これから出る旅はかつて勇者一行が10年かけて冒険した軌跡を辿る旅です。
たった10年だよ、というフリーレンに、かつては人生の百分の一だと言ったというアイゼン。
その百分の一がお前を変えたんだと言います。
私の人生では二分の一だというフェルンに、これからもっと多くなるよ、と答えるフリーレンでした。
第9話 死者の幻影
エンデに向かう途中の村で行方不明者が何人も出ているという話を聞き、村人にどの様な状況だったのか聞き込みをするフリーレンとフェルン。
死んだはずの人が出てきて話もする、という情報からフリーレンは魔物の心当たりがある様でした。
避けて行こうとするフリーレンに、村人が困っているので解決したいと言うフェルン。
フリーレンはフェルンにその魔物の対策が出来るのか少し気がかりではある様でした。
魔物が出るという峠道に差し掛かった頃、濃霧とともにそれは現れます。
フェルンの前に現れたのはハイター。
フリーレンの前にはヒンメルが・・。
それはただ現れただけでなく、その人の記憶を覗き、もっとも言って欲しいと思う言葉で話しかけてくるのでした。
その言葉にフェルンは動けなくなりますが、フリーレンは躊躇なく攻撃し、魔物は倒され幻影は消えるのでした。
第10話 紅鏡竜
フリーレンが欲しがっている魔導書が冒険者を何人も捕食している竜の巣の中にあるようです。
竜を倒そうと攻撃魔法を撃ってみますがあまり手ごたえがない様子です。
そこで、フリーレンはアイゼンから頼まれていた、シュタルクという名の弟子を仲間にすることにします。
近くの村では、シュタルクは村を襲った竜と対峙し、睨み合いの末その時から竜が襲って来なくなったという事で村の英雄とされている様です。
シュタルクの様子を覗ったフリーレンは直ぐに気付きます。
実はシュタルクは魔物の討伐経験は無く、しかも臆病者で先の竜との対峙も怖くて動けなかっただけの様でした。
しかし、フリーレンは仲間となって竜を倒す事を一晩考えろ、とシュタルクに言うのでした。
第11話 村の英雄
夜、シュタルクが居た方角から地響きが聞こえました。
フリーレンが「シュタルクだろう」と言い、気になるなら様子を見てくればいい、とフェルンに言います。
その音は、シュタルクが修行をしている音でした。
怖くて戦えないと言いながらなぜ修行をしているのか聞くフェルンに、竜が村を襲って来た時には戦うつもりだとシュタルクは答えるのでした。
しかし逃げるかもしれない、と言うシュタルクに、あなたは逃げませんよ。必要な物は覚悟だけで、修行の成果は裏切りません。とフェルンは告げるのでした。
翌朝、竜の元へとやってきたフリーレンとフェルンでしたが、そこにはシュタルクの姿はありませんでした。
期待していたが仕方ない。2人だけで倒そうと思った時、シュタルクが現れるのでした。
第12話 北方の関所
城塞都市ヴァール。
そこは北側諸国との関所となっているのですが、北側諸国は魔物の動きが活発で関所の通行は出来ない様でした。
通れるようになるまでは仕方ないので魔法の研究でもして待とう、というフリーレン。
街の中で早くても2年先まで開かないだろう話を耳にしたフェルンは、シュタルクと共にあらゆる手段を使って何とか通れないか模索します。
シュタルクもフェルン以上に必死な様子。
以前に師匠(アイゼン)とここへ来た時に普段あまり自分の事を話さない師匠が勇者一行の冒険話を楽しそうに語った、自分もそういう冒険をして土産話を、師匠が亡くなる前にするんだ、とフェルンに言うのでした。
最終手段として衛兵の詰め所に向かっていると、そこでなぜか隠れているフリーレンを見つけるのでした。
第13話 解放祭
偽物しか見当たらないフランメの魔導書。
本物があるのか疑わしくフランメ自体がお伽話のようだと言われ、あの人の顔を覚えているのは自分だけだ・・、と夢から覚めるフリーレン。
旅の途中のエング街道にて土砂崩れで通れなかった荷馬車を助け町まで一緒に行く事に。
荷馬車の主人がエルフ(フリーレン)を生まれて初めて見たと話します。
フリーレン自身も同族に会ったのは400年以上前だ、緩やかに絶滅しているのだと言うのでした。
町の入り口では商人たちが多く入って行く様子。
今日は勇者ヒンメル一行が魔族からこの地を救ってくれた日「解放祭」だという事でした。
町の中央にある銅像を見ながら、おとぎ話ではなく確かに実在したこと、フリーレンが一人ぼっちにならないように、と言っていたヒンメルの事を思い出すフリーレンでした。
第14話 言葉を話す魔物
街中で攻撃態勢を取るフリーレン。
向こうには魔族の姿が見えるのでした。
衛兵に取り押さえられるフリーレンに和睦の使者だと名乗るのでしたがフリーレンは「言葉の通じない猛獣だ」と言うのでした。
牢に入れられたフリーレンに、この街は28年前に消息不明だった大魔族が復活し、長く戦ってきた様だが魔族側から和睦を申し入れてきて、それを受け入れた様だ、と調べてきた事を告げるフェルンでした。
魔族は話すだけ無駄だと言うフリーレン。
以前にもヒンメルが言葉を話す魔族に騙され認識を改めた事を思い出しながら、魔族が言葉を話すのは人を欺く術だと。
その祖先は人をおびき寄せるために物陰から「助けて」と言葉を発した魔物だと言うのでした。
第15話 ドラート
アウラとの戦いで死んだという息子の部屋に和睦の使者を招き入れたグラナト伯。
お前たちを招き入れたのは復讐の為だというグラナト伯に、自分も人に殺された父がいたと話す魔族のリュグナー。
どうか話し合いで解決をというリュグナーに一晩考えるというグラナト伯でした。
リュグナーは和睦と称しグラナト伯にこの街の防護結界を解かせて魔族の軍勢を引き入れるつもりの様ですが、仲間のグラートは邪魔者を消すとフリーレンの元へ行くのでした。
フリーレンに手を掛けるドラート。
しかし、今の魔族は実戦経験が少なすぎる。と言いながら、あっさりとドラートを倒すフリーレンでした。
第16話 衛兵殺し
グラナト伯爵にフリーレンを釈放してもらうように直訴しようと言うフェルン。
しかしシュタルクは、フリーレンが取り押さえられた時に近くにいたリュグナーという魔族は、フェルンやシュタルク達には見向きもせずフリーレンだけを見ていた。
それだけ強いと思っただけに腰を抜かして動けずにいました。
伯爵の屋敷ではフリーレンが衛兵の首を切って脱獄したらしいと。
しかし、手練れの魔法使いが衛兵殺しの罪の重さを知らないはずはなく、三人いた魔族のうち一人の姿が見えない事に疑いを抱いたグラナト伯がリュグナーに訳を迫っていました。
フェルンとシュタルクが伯爵の屋敷に近づいた時、コソコソと歩くフリーレンを見つけます。
状況的に面倒なので街を出ると言うフリーレン。
仕方なくフェルンとシュタルクの二人でリュグナーを倒しに向かうのでした。
第17話 葬送のフリーレン
屋敷に忍び込むフェルンとシュタルクは、妙な静けさに違和感を覚えます。
その頃、グラナト伯はリュグナーに魔族の侵入を防ぐ結界を操作する魔導書のありかを聞き出そうとしていました。
リュグナー達がグラナト伯から離れた所を狙って忍び込むシュタルク。
しかし縛られた縄は容易には切れず、リュグナー達が戻ってきてしまいました。
見逃すというリュグナーの前でその場を動かないシュタルク。
シュタルクが先手を取りますがかわされ攻撃を受けます。
リュグナーはシュタルクが一人でここに来たと思っている様子にシュタルクはフェルンに合図を送ります。
フェルンの攻撃はリュグナーを足止めし、二人はグラナト伯を連れて屋敷を出るのでした。
攻撃を受けたリュグナーはフェルンの所作に覚えがあり、それがフリーレンのものだと思い出すのでした。
葬送のフリーレン 2巻の感想
フリーレンはいったいどれくらい前から生きているのでしょうか。
アイゼンと共にフランメの魔導書を探した時点で、フリーレンがフランメと過ごしたのが千年前だと言っています。
第13話でも、人類の魔法の開祖フランメ自体がおとぎ話、なんて言葉が出てくるくらいです。
フリーレン自身も同族に最後に会ったのが400年以上前だと話しています。
そんな長い時間の中でフリーレンにとってはたったの10年の冒険を再びする事となりました。
ヒンメル達との冒険と同じ行程を辿りながら、フリーレンの師匠であるフランメが行ったと書かれている死者と対話したオレオール(魂の眠る地)を目指します。
今度は恩師にハイターを持つフェルンとアイゼンの弟子シュタルクと共に。
このままだとヒンメルに関わる誰かも登場しそうな感じですが・・・。
フリーレンの行動もなかなか面白くなってきています。
以前は人助けはヒンメルならそうしたと思うからと、行動からヒンメルの事を知ろうとしていました。
どうも最近はフェルンが言うから、とかフェルンが怒るから、とフェルンの事を一番気に掛けている様に思います。
また、3人の中で行動の舵を握っているのはフェルンの様で、フェルンの機嫌を損ねない様にしている二人が見えてきて、とても面白くなっています。
さて、物語はフリーレンが先の冒険の時にも対峙した魔族と再び対峙するところとなっています。
果たしてフェルンとシュタルクは?フリーレンとアウラの戦いは?次巻をお楽しみに。
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