葬送のフリーレン 3巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
グラナト伯の屋敷でフェルンとシュタルクはリュグナーの手から伯爵を救い出します。
一方、フリーレンはかつて戦った魔族「七崩賢 断頭台のアウラ」の前に現れます。
相手に魔法解除の術を掛けるフリーレンは?
葬送のフリーレン 3巻には、第18話から第27話が収録されています。
葬送のフリーレン 3巻のネタバレ、あらすじ
第18話 不死の軍勢
グラナト伯をリュグナーの元から連れ出したフェルンとシュタルク。
グラナト伯は牢に入れた魔法使いが、かつて魔族を撃退してもらった勇者一行のフリーレンだと、その時初めて知ります。
その頃、フリーレンはアウラと対峙していました。
アウラの使う魔法によって操り人形と化した元戦士が軍勢となりフリーレンを阻むのでした。
その手腕に驚くアウラでしたが、以前は蹴散らす事で倒していた事に触れ、何故そうしないのか問うと、あの時は後でヒンメルに怒られた、と答えるフリーレン。
死んだ者の言う事に何故従う必要があるのか。というアウラに、やはり容赦なく殺せると思うフリーレンでした。
第19話 急襲
シュタルクはフリーレンを連れ戻し、フェルンは街の人々を避難させようとしていた時、魔族のリュグナーとリーニエが襲ってきます。
リュグナーはフェルンにフリーレンの居場所を聞き出そうとしますが、フェルンの「逃げた」との答えに疑問を持ちます。
魔族に強い憎しみを持つフリーレンが、衛兵殺しという理由で街を逃げ出すはずはなく、アウラの所へ行ったに違いない。
そう思った時、動きを封じていたはずのフェルンが縛りを解き、リュグナーと対峙します。
この至近距離なら心臓を打ち抜けます。
フェルンはかつてフリーレンに、私より魔法を撃つのが早い、と言わせるほどの実力を持っていました。
第20話 師匠の技
フェルンの放つ攻撃の速さに押されるリュグナー。
一方、シュタルクはリーニエの攻撃に倒れます。リーニエの魔法は人の動きを模倣する魔法。
シュタルクの動きを見て、かつて記憶した最強の戦士アイゼンの動きを模倣しているのでした。
師匠の技に倒されるシュタイン。
しかし、戦士とは最後まで立っていた奴が勝つ。師匠にそう言われた事を思い出し、再び立ち上がるシュタインでした。
師匠の技の方が重い。攻撃を受けながらもリーニエに一撃を与え倒すシュタルクでした。
そして、リーニエが倒されたその時、隙ができたリュグナーにフェルンはゾルトラークを放つのでした。
第21話 卑怯者
フェルンに倒されたリュグナーは、何故自分がやられたのか腑に落ちない様子。
明らかに魔力は自分の方が上のはずなのに。
しかもアウラのところに向かったフリーレンは、アウラには勝てないはずだと思っています。
何故なら、アウラの方が魔力が大きいから。
しかし、フェルンは言います。真正面から戦わないフリーレン様の勝ちだと。
魔族と正面から戦うような真似は絶対にしない。
そこでリュグナーは気付くのでした。卑怯者め、魔法使いの風上にも置けない。
かつてフリーレンが、師匠フランメに拾われた時からずっとフリーレンは魔族を欺くために体外に放出する魔力を制御してきたのでした。
そして、弟子のフェルンも同じく魔力を制限しているのです。
第22話 服従の天秤
アウラが持つ服従の天秤。天秤に互いの魂を乗せ、魔力の大きい方が相手を服従させる。
フリーレンは思います。こんなリスクの高い魔法を使うのはそれなりに自信があるからだ・・。
魔力は鍛錬を積み重ねた年月に比例して大きくなる。
アウラは魔族の中でも500年以上生きた大魔族。
そのほとんどを鍛錬に費やしたに違いない。体外に溢れ出る魔力だけでもそれだけの情報が分かるし、とても哀れだ。
魔族は魔力を誇示することでしか生きられない種族なのだと、アウラは天秤に自分とフリーレンの魂を乗せるのでした。
そして、フリーレンの魂の方に天秤は傾いていくのをアウラは信じられない様子で見る事になるのでした。
第23話 勝利と弔い
アウラとの戦闘は激しいものだったろうに、操られていた元戦士の遺体には大きな傷も無く、気を使ってくれていた事に感謝するグラナト伯。
そして、その遺体の中に息子を見つけた伯爵はフリーレンに深く感謝するのでした。
出来うる限りの褒美を取らすと言った伯爵の言葉にフリーレンが望んだのは、フランメの魔導書のみ。しかも偽物と分かっている物。
趣味ですから、と答えるフリーレン。
伯爵は、街の者たちが英雄たちを労いたがっているのでゆっくりしていってくれ。と言い、フリーレンたちは少しの間の休養を取るのでした。
そして旅立ちの時、北側諸国の通行には一級魔法使いの同行が必要だという話を聞き、資格を取る為に魔法都市オイサーストを目指す事になるのでした。
第24話 エルフの願望
北側諸国の冬は酷く、雪山で遭難仕掛けたフリーレン達。
シュタルクは寒さに倒れ、強風に魔法で飛ばしていくことも出来ず、仕方なくフェルンが担いでいくことになります。
麓に避難小屋があるはずだというフリーレン。
80年前の事ですよね。と半信半疑なフェルン。
そうこうしているうちに無事に避難小屋へと辿り着きます。
そこにはエルフの先客が居るのでした。
互いに絶滅したと思っていたと話すフリーレンと武道僧のクラフト。
クラフトを見たシュタルクは名前は聞いた事はないが、きっと名のある武道僧に違いない、と言います。
クラフトは勇者一行のフリーレンを知らないと言い、俺たちはエルフなんだと。
自分たちが成し遂げてきた偉業を知っている奴らは皆、先に逝ってしまうのだと言うのでした。
第25話 剣の里
シュヴェア山脈の奥にある剣の里に向かっている途中。
吹雪の中でフェルンに背負わられながら、偽物(レプリカ)の「勇者の剣」を持っていたヒンメルが、いつか本物の剣を手に入れて魔王を打ち倒す、と言っていた夢を見たフリーレン。
お待ちしておりましたフリーレン様と、とても若い村長に出迎えられます。
この剣の里は「勇者の剣」を守っていた里だとシュタルクは言いますが、フェルンは知らない様子。
女神が授けたとされる「勇者の剣」を抜けるのは勇者のみ。
そして、それを引き抜いたのがヒンメルという有名な話のはずなのに、ハイターからも聞いた事が無いと言うのでした。
村長がフリーレンに先々代の遺言として、半世紀後に来てもらう約束だったのに、お役目は果たしてもらわないと、と告げます。
お役目とは、定期的に湧く魔物退治ですが、魔物が湧く理由を知ったシュタルクは、更に「勇者の剣」とヒンメルの事実を知る事になるのでした。
第26話 戦士への贈り物
宿に着いてくつろいでいると、今日はシュタルクの誕生日だと唐突に言うフリーレンに、フェルンは何も準備していないからとシュタルクを探しに行くことにします。
誕生日プレゼントに何か欲しい物があるかと聞くフェルンに「え?何かくれるの?」と。
シュタルクは誕生日にプレゼントを貰った事が無く、故郷の戦士の村では、弱い奴は大事にされないから、と答えるのでした。
逃げてばかりの失敗作だから祝って貰えなくて当然、と言うシュタルクに、私の見てきた戦士シュタルクは逃げ出した事はない、とフェルンはプレゼントを選びに行くのでした。
宿に帰ると、やたらと大きなハンバーグを焼いて出してきたフリーレン。
誕生日はハンバーグだと言うシュタルク。
師匠アイゼンは誕生日には大きなハンバーグを作ってくれたと言い、その理由を初めてフリーレンから知らされるのでした。
第27話 平凡な村の僧侶
昔、冒険者に憧れてたんだ。と言いながら、底なし沼にはまっている僧侶を横に、手が汚いという理由で引っこ抜く魔法を思い出そうとしているフリーレン。
無事に助け出し、村で別れたまでは良かったのですがシュタルクが蛇に噛まれ仕方なく村に戻ることになりました。
村の神父は手遅れだと言いますが、弟なら治せるかもと。
そこに先ほど助けた僧侶ザインが現れ、あっという間に治癒させてしまうのでした。
あれは天性の才だ。と感心するフリーレンに、どうかあの子を冒険に連れ出してやってください。と頼む神父でした。
しかし、フリーレンは、かつての自分とザインを重ね気が進まない様子。
声を掛けるも「今更だよ」というザインに、やっぱり嫌いだから意地でも仲間にする、と言うフリーレンでした。
葬送のフリーレン 3巻の感想
今回はフェルンとシュタルクが活躍しましたね。
二人とも、自分たちは、まだまだ弱くて魔族と戦っても勝ち目なんてない。と思っています。
しかし、フリーレンはしっかりと二人の成長を見ていた様です。
フェルンとシュタルクなら、魔族リュグナーとリーニエは倒せると確信し、そこは任せるという感じで自分は、より大きな敵アウラと戦いに行きます。
最初は仕返しとばかりに不意を衝かれて動きを封じられたフェルンでしたが、そんな状態でも何か余裕を感じる様に思えたのは筆者だけでしょうか。
直ぐに殺すか話をするか。
そう言ったリュグナーに、呆れた様な感じで「どうぞ」と言ったような気がします。
なんだかフェルンの気持ちを代弁すると「こいつら魔族は余程プライドが高く相手が格下とみると上から目線でものを言う」みたいな感じに思われます。
もちろんその後はフェルンが優勢となって勝つわけですが・・。
作中のフェルンの性格からして、プライド高いのが気に食わなくて仕方ないから早くやっつけてしまおう。と思っていたのかもしれないですね。
シュタルクも、リーニエが使う模倣する魔法で師匠アイゼンの技に圧倒されていましたが、修行中の師匠の言葉と、本物の師匠の技に、シュタルク自身の中で気力が高まって勝てた様な気がします。
技や力は多分ですが凄くあるのだと思いますが、精神的な部分でいつも負け腰になっているだけなのではと。
さて、次回は村でくすぶっている僧侶を冒険に連れて行こうとする続きからになります。果たして僧侶は仲間となって冒険に旅立つのでしょうか。こうご期待です。
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