裏世界ピクニック 8巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
裏世界で行方を眩ませた冴月の事を想う鳥子・・。
また彼女がどこかへと居なくならないのかと気に掛ける空魚。
大切な人を純粋に想う鳥子の想いに向き合えない空魚の嫉妬混じりの想い。
そして否が応でも知る事となる、裏世界に魅了されてしまう人の結末。
裏世界へと歩む事の危険を知らされる二人は、どう互いに向き合うのでしょうか?
「裏世界ピクニック」8巻には第42話から第46話、間章が収録されています。
裏世界ピクニック 8巻のネタバレ、あらすじ
第42話 箱の中の小鳥Ⅰ
小桜の自宅から裏世界へのゲートを見つけ、たばこ管理作業者AP-1を裏世界へと運ぶ作業を始める空魚と鳥子。
よりによって自宅に裏世界に入口があったなんてとショックを受ける小桜をよそに、安定したゲートを手に入れる事が出来たと喜ぶ二人。
ゲートを開くには鳥子の右手の力を使い、入り口を開け、裏世界へとAP-1を走らせていきます。
そんな中で見つけたのは、見覚えのある骨組みのビル。
そして二人が初めて出逢った湿地帯。
あれから三か月も経ったのだと、感慨に耽る二人。
それぞれに抱く想いがありました・・。
第43話 箱の中の小鳥Ⅱ
AP-1を裏世界へと運び終え、小桜の下へと戻ると、自宅の前に高級車が一台、停まっていました。
何事かと小桜に連絡を入れる鳥子。
紹介したい人がいると言われ、空魚と共に屋敷に入って見れば、そこに居たのは穏やかそうな男性でした。
彼の名前は汀 曜一朗と言い、一般財団法人DS研究推奨委員会の事務局長でした。
以前に小桜から聞いた裏世界を専門に扱う研究機関の一員であり、以前の沖縄から空魚達が持ち帰った無限貝殻を買い取りに来てくれていたのです。
以前からお会いしたかったと丁寧に話しかけてくる汀に、空魚と鳥子は裏世界の事実を知っていきます。
第44話 箱の中の小鳥Ⅲ
鳥子を裏世界へと導いた冴月は、かつてDS研に所属する研究員でした。
元々DS研の設立は、単なるカルト的な研究勉強会の集まりでしたが、その過程の中で偶然にも裏世界へと通じる方法を見つけてしまいました。
多くの人が未知なる裏世界の可能性を信じて、裏世界で手に入れた物質への研究を始めるも、すぐにそれは破綻してしまったのです。
精神に変調をきたす者、また身体が変容変異してしまう者など、異常な変化を遂げ、また精神を病んでしまい、人とは思えない存在と成り果ててしまうなど。
裏世界は容易に踏み込んではいけない世界だったのです。
そんな世界を行きかう事を平然と行っていた冴月は、自分と同じように裏世界に適応できる人を幾つも選出していたのです。
その中の一人でもあった鳥子。なぜ自分が選ばれ、また冴月には何の目的があったのか?
居なくなった今では確かめようはありませんが、彼女が残した研究ノートならあるかもと、それを調べていきます。
はたして、研究ノートに冴月の秘密が記されているのでしょうか?
第45話 箱の中の小鳥Ⅳ
鳥子に押され、仕方なく研究ノートを開くことになった空魚。
しかしノートには日本語ではなく、まして英語でもなく、どこの言葉か解からない奇妙な記号の文字が羅列していました。
しかしこれがもし、裏世界の文字で書かれているのならばと、空魚の右眼で見通して見れば何かわかるかもしれないと、鳥子に押されてしまいます。
そしてその文字を見てみると、何かに憑りつかれたかのように文字を読み上げてしまう空魚。
自分でも何を読み上げたのか解らず、意識を取り戻した先に見たモノは・・、冴月の姿でした。
箱を携えて宙に浮かぶ冴月に驚く空魚でしたが、冴月が見えているのは自分だけでした。
第46話 箱の中の小鳥Ⅴ
自分にしか見えない小箱を抱えた冴月は、鳥子を見下ろしていました。
空魚のただならぬ雰囲気を察し、何があったのかと訊ねてくる鳥子。
しかし冴月が見えていると言えば、彼女が取り乱すかもしれないと空魚は、何もないと答えてしまいます。
すると冴月はふっと消えてしまい、携えていた小箱だけが取り残されていました。
汀が落ちていた小箱に気づき、小桜は警戒して小箱を観ます。
みんなに見えていると驚く空魚。
そんな中で小箱から赤い鳥が姿を現します。
その赤い小鳥が室内を飛び回るも、その鳥に気づいた様子の無い鳥子達。
小鳥が小桜に触れようとした瞬間、押しのけるも、その小鳥は鳥子に触れてしまい、鳥子はそのまま体調を崩してしまいます。
痛みを訴える鳥子。
そして汀はこの小箱の事を思い出します。
それは冴月が見つけた裏世界のコトリバコと呼ばれる代物だったのです。
ネット界隈で最も質の悪い怪談の一つである呪いの代物。
中にある呪いの元凶を取り出さなければ呪いは解除されないと、その呪いを解くために、空魚と鳥子は二人掛かりでコトリバコの解体を始めていきます。
汀と小桜を室内から脱出させ、二人でコトリバコの解体を始めていくも、湧き出てくる赤い小鳥に蝕まれてしまう鳥子。
はたして解呪は間に合うのでしょうか?
間 章 夜仕事の友人
裏世界にAP-1を運び込む鳥子達を見送り、一人自宅に残っていた小桜は、冴月の事を想い出していました。
裏世界へと自分を連れ込み、色々と周囲を巻き込んでいく彼女。
嫌いだったのか、好きだったのかと、思い悩む中で、かつての自分と冴月の関係を重ねて見てしまいます。
複雑な心境を抱く中で、汀曜一朗と、DS研の知人の来訪に小桜は快く彼を迎え入れます。
裏世界ピクニック 8巻の感想
ついに裏世界の研究所とも言えるDS研が登場し、その所長でもある汀 曜一朗の登場ともなり、冴月の素性が徐々に明らかとなっていく8巻。
冴月は素性の知れない人物・・、さらに彼女の不思議な存在感にミステリアスな雰囲気が漂います。
今まで裏世界がどんな風に発見されたのかと疑問に思っていたのですが、カルト関係の集まりで偶然に見つかってしまった代物だったとは、意外にも割と身近なところから発見された場所だったのですね。
今後、政府関係の人も裏世界の事を知っているのか、また米軍関係者などが調べに来るのではと、大事となるような展開も予想してしまいます。
色々と大事になりそうな雰囲気なのですが、裏世界に関わると、化け物に変異してしまうとか、それとも精神を病んでしまうとか、安易に踏み入れると危ない世界であることを知らされます。
もしかすると、空魚達もそうなってしまうのではと、小桜の危惧も解る気がします。
そんな裏世界に取りつかれたであろう冴月・・、いまだに彼女も思惑が見えてきません。
コトリバコなどを取り出し、鳥子を狙うなど、彼女が何かをしようと企んでいるのは間違いは無く、そんな鳥子を救う為に奮闘する空魚。
はたして危機を乗り越えられるのかと、次回が気になりますね。
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