怪獣8号 8巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
あと一歩のところで取り逃がしてしまった怪獣9号ですが、四ノ宮長官を失い、さらに逃がしたことで脅威が増します。
怪獣兵器6号の試用期間を一ヶ月とされたレノは驚くほどにレベルを上げるも果たして実践訓練では?
怪獣8号 8巻には第60話から第66話までが収録されています。
怪獣8号 8巻のネタバレ、あらすじ
第60話 実践テスト
怪獣兵器6号の試用期間を一ヶ月と言われたレノ。
当初、緒方は現実を見させるための無理難題としてそう言ったつもりでした。
しかし、レノは本当に一ヶ月で実践レベルまで上げてきたのでした。
防衛隊に入隊してから急成長を遂げるレノは、現時点での解放戦力はキコルに劣るものの、上昇速度としてはキコルを遥かに上回るのでした。
いよいよ怪獣討伐での実践訓練となったレノ。
与えられたプレッシャーに一度はブレてしまいますが、伊春のアシストで冷静さを取り戻すのでした。
第61話 会敵
レノが怪獣兵器6号の適合テストを受けている中で、伊春は複雑な心持ちでした。
学生時代は学力も体力も、底しれずに上がり続けたため、いずれは自分も防衛隊の要となって活躍すると信じて疑わなかったのです。
しかし、防衛隊に入隊するとそれまでの底しれずの潜在能力は停滞し、回りに置いていかれる日々が続くのでした。
そして、直ぐ側(かわ)からいきなりトップクラスが現れてしまったのです。
一方、本獣と戦闘に入ったレノは、自身の強さが足りないと思うあまり、強さを求める事に意識が持っていかれている様でした。
第62話 自我崩壊
解放戦力が上昇を続けるレノ。
自分が強くなかったからカフカを助けられなかった。
自分がもっと強ければ、伊春も傷つくことはなかった。
レノの想いは戦闘力をどんどん上げていきます。
怪獣識別兵器を装着したことで、脳が活性化し神経の伝達物質と伝達速度が高まり、装着者の本来の人間性が極度に現れた結果でした。
しかし、それは同時に心身の極限状態をもたらし、それを制御出来ない場合は身を滅ぼす危険な状態でもあったのでした。
そしてレノは暴走を始め、ついに自身の身体の限界を突破してしまい動けなくなってしまいました。
第63話 古橋伊春
レノのピンチを救ったのは伊春でした。
伊春は、緒方隊長にレノの適合テストの続行を求めると、レノを担いで本獣を狙える狙撃ポイントへと向かうのでした。
途中、目を覚ましたレノは伊春から事情を知ると、伊春に危険が及ぶ事は避けたいと言います。
しかし、何でも一人でやろうとするのではなく、黙って年上の自分に頼れ。と伊春に言われて落ち着きを得るのでした。
伊春は本獣へと攻撃を始めます。
今までの伊春の解放戦力では到底出来ないはずの攻撃を繰り出したのを見た隊長は、解放戦力の数値を見るうちに、伊春は自分と同じタイプかもしれない。と思うのでした。
第64話 延長戦
レノと伊春の連携作戦で見事に本獣を倒した姿を見た緒方は、かつてキコルの母であるヒカリが怪獣兵器4号の適合者となった時を思い出します。
あの時に本気で反対したのなら、今でも生きて笑っていたのだろうか…。
伊春がレノの暴走を止め、一緒になって本獣を倒す二人の姿に希望を見た緒方は、レノに合格を告げました。
そして、レノと伊春が所属する第三部隊長である亜白に、レノを6号適合者として合格させたこと、レノと伊春に自分が教えられる全てを教えて帰すと告げるのでした。
第65話 自分はどうするか
レノが6号兵器の適合者として正式に訓練を開始したことは防衛隊内にすぐに広まり、その事を聞いたカフカは猛反対しました。
しかし、隣で一緒に聞いていたキコルに怒突かれこう言われました。
だから私達を舐めんな。自分達に出来ることは心配することではなく、自分はどうするかだ。と。
カフカは思いました。レノは凄い。自分の力でどんどん認められていっている。
それに対して自分はどうだ。求められているのは怪獣8号の力じゃないのか。
そんな浮かない顔をしながらグランドに立っていた時、保科副隊長がいきなり首元を切り付けてきて、こう言いました。
正体を隠していたことをこのドッキリでチャラにしてやる。
第66話 隊式格闘術
僕が戦い方を教えてやる。
保科副隊長がそう言って連れてきたのは、怪獣災害や討伐で亡くなった人々を祀っているという龍寧神社。
明暦の大災害でここが戦場となり、多くの討伐者が亡くなった所だと言います。
気が引き締まるだろ。どれだけ強くなったかみてやるから掛かって来い。
そう言われ、全力で向かっていくカフカでしたが、とても保科副隊長に勝てる気がしません。
しかし、保科副隊長は、サボらず訓練を続けていたことが分かる。強くなったな。と言いながら、でもこれでは駄目だ。と駄目押しされるカフカでした。
怪獣8号 8巻の感想
怪獣兵器の中でも最強の兵器と言われている6号兵器の適合者として、カフカが防衛隊への再テストを受けるきっかけをくれたレノが選ばれました。
緒方隊長は、これから起こる怪獣大災害に備えて機動力を上げなければならない状況においても、怪獣兵器のデメリットを考えレノに断るように勧めます。
しかし、レノは自分が強くなることでカフカを助けることが出来ると思い志願しました。
自分のためというよりは、仲間のためにリスクを承知の上で志願するレノは凄いですね。
そして実践を兼ねた適合テストで自我が抑えられなくなり暴走します。
それを救ったのは同僚の伊春でした。
伊春は、自身が防衛隊で伸び悩む中、それでも仲間であるレノが頑張る姿に自分が伊春をサポートするんだという思いでいました。
本来、自分より他に認められる存在がすぐ近くに居る場合、嫉妬やライバル心の方が勝ると思うのですが、伊春は仲間想いであるのでしょう。
そんな中、伊春自身も通常とは違う成長を見せています。
そして、レノと伊春の連携で適合テストは合格しました。
それを知ったカフカはレノが危ない目にあう事に最初は反対します。
しかし、キコルの言葉に納得し、自分自身はどうするのかと考えた時、保科副隊長の助けを借りて、怪獣8号ではなく自分自身の強化に乗り出すようです。
さて、カフカ自身の強化は成るのか。
またレノを含め仲間達の成長は進むのか。
次巻のお楽しみです。
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