危険な二人(岡崎京子)のネタバレ、あらすじと感想 | やまねこの漫画ブログ

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「危険な二人」のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。

「危険な二人」は岡崎京子女史による、1990年代初期の作品です。

イケイケだけど心は純な森田聖子(セーコ)と、一見気の弱いナデシコながら男グセの悪い港野洋子(ヨーコ)。

2人の性格はかなり違いますが大の仲良しで、同じ部屋に住むルームメイトです。この2人の女子大生を主人公とした、ドタバタ恋愛活劇です。

なお、巻末には女史によるあとがきも収録されていて、この作品に込めた思いもつづられています。

 

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「危険な二人」のネタバレ、あらすじ

Ⅰ ダーリンを探せ!

女子大生のセーコとヨーコは、ルームメイトです。性格はかなり違いますが仲良く暮らしています。

そんな二人にはステキな夢があります。それはステキなダーリンに出逢うことです。

今日も出逢いを求めて、夜の街へと向かう二人です。

 

とある店で、三ツ輪(ミツワ)という、アルマーニのスーツを着たケーオーの医学部の男性と出会います。その三ツ輪にヨーコは一目ぼれしてしまいます。

セーコはといえば、友達をたくさん紹介してもらってコネを作るのよと、はしゃぎます。

 

出会いから1週間音沙汰なしでしたが、ある日三ツ輪からヨーコに電話が入ります。それはデートの誘いでした。

 

その後、ヨーコと三ツ輪は5回のデートを重ねますが、それ以降の進展はありませんでした。

ある夜、三ツ輪からヨーコに電話があります。「話したいことがある。」とのことでした。

夜の公園で待ち合わせをした二人。三ツ輪からあることが告げられます。

それは、ケーオー医学部、末っ子、別荘がうそであること。アルマーニのスーツもBMWも借り物だったと。

友達とカケをしていて、ウソをついてナンパをしていたと。

 

そんな告白を受けても、ヨーコは「本当は、あたしのこと好き?キライ?」と三ツ輪に問いかけます。

三ツ輪もヨーコが好きで好きだと告げます。その後2人は一夜をともにします。

 

ヨーコは、三ツ輪の正体や一夜をともにしたことをセーコに話します。

セーコは「ケーカク丸つぶれ」と激怒します。

そんなことで2人は大ゲンカをしてしまい、ヨーコは三ツ輪のところに行くといって、2人が住む部屋から出て行ってしまいます。

 

仲たがいをしてしまったセーコとヨーコは、この後どうなってしまうのでしょうか?

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Ⅱ でっかい恋の物語。セーコちゃん篇

ヨーコとセーコは友人に頼まれて、深夜のテレビ番組に「今どきのギャル」を演じて出演します。

あることないこと好き勝手に話す2人でしたが、ヨーコの頭には「このテレビ親とか見てないよ」ねと一抹の不安がよぎるのでした。

 

セーコがテレビに出演したことを不満に思う人物がいました。

それは同じ大学に通う三木本美樹子(ミキモトミキコ)でした。

ミキコは雑誌には数回掲載されたことはありましたが、テレビに出たことはなかったのでした。

そして何よりも小・中学校とセーコから「うんこミキ」と言われてからかわれていたのでした。

ミキコは「森田セーコ!! 許さないわ!!」と敵対心をあらわにするのでした。

 

ある日街角でセーコとヨーコは、セーコの友人の貝塚ヒロシと偶然出会います。ヒロシはヨーコに一目ぼれしてしまいます。

 

その後、恐れていたことが現実となります。

どちらの親も2人が出演した、あの深夜番組を見ていたのでした。そして2人とも、仕送りを打ち切られてしまうのでした。

 

お金に困った2人は、アルバイトをすることにしました。ヨーコはホステス、セーコはバニーガールをすることに…。

ヨーコは見事にホステスをこなしていきますが、セーコはバニーガールを1日で首になります。

 

セーコが夜の街に1人たたずんでいると、男達に声をかけられます。

男達にさらわれそうになったセーコを助けたのが佐利田信夫(サリタノブオ)でした。

セーコは佐利田に、一目ぼれしてしまいます。佐利田と付き合うことになったセーコは、その恋に溺れていく日々。

 

この後、セーコの恋はどうなっていくのでしょうか…。

 

Ⅲ ウエディング・ベルは一度だけ?

ある晴れた5月の昼さがり、セーコは「結婚しようと思うの」と言い出します。

そして6月、セーコはさっさとお嫁に行ってしまいます。

派手な結婚式を挙げたセーコでしたが、たった1週間で離婚して、ヨーコのもとに戻ってきます。

 

また、2人での生活を始めたのでした。

それから、それから…。

続きはぜひ、この「危険な二人」という作品を読んでみてくださいね!!

 

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「危険な二人」の感想

この「危険な二人」という作品は、漫画雑誌ヤングロゼ(角川書店)に1991年5月から1992年5月まで不定期で連載されました。

バブル景気が終焉(しゅうえん)を迎えたのが1991年2月と言われていますので、この「危険な二人」という作品にも、バブル景気の「匂い」のようなものを感じ取ることができます。

高級ブランドの服、高級外車、高額な不動産等バブル期のキーワードがちりばめられています。

 

しかし、この「危険な二人」という作品の主人公である2人は、性格は違いますが、ごく「普通な幸せ」を求めています。普遍的な「普通の幸せ」を。

でも、なかなかうまくいかないのが世の常です。2人は、恋をしたり、惚れられたり、別れたり、ケンカしたり、現実を突きつけられたりと…。

時代は変われど現在でも十分に共感できる内容になっています。

 

あとがきで岡崎京子女史は、『いつかどこかで「危険な二人の逆襲」とかやってみたいです。そん時のタイトルはもう決まっています。「ガールズ・オン・ザ・ロード」というやつです…。』と記しています。

 

1996年に交通事故に遭って以来、休筆が続いている(2021年7月現在)岡崎京子女史の復活を、ファンとしては願い続けています。

 

なお女史による単行本「チワワちゃん」収録の短編「夏の思い出」では、設定は違いますが再び「セーコ」&「ヨーコ」のドタバタを楽しめます。興味のある方は、ぜひそちらの単行本も読んでみてください。

 

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