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魔法使いの嫁 9巻のネタバレ、あらすじと感想!無料試し読み

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魔法使いの嫁 9巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。

チセのドラゴンの呪いを解くためステラを身代わりにしようとしたエリアス。

それを知ったチセはカルタフィルスの取引に応じ、エリアスの前から姿を消してしまうのでした。

果たして二人はこれからどうなってしまうのでしょうか。

 

魔法使いの嫁 9巻には第41篇から第45編が収録されています。

 

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魔法使いの嫁 9巻のネタバレ、あらすじ

第41篇 As you sow, so shall you reap.

チセが姿を消したため、人ではない姿になりながらもチセを探し彷徨うエリアス。

それを見かねた妖精の王と女王が現れ、チセを人ではないモノとして傍にとどめておけばよいのに、とエリアスに言います。

しかし、どの様な姿でも恐れず傍に居てくれたチセを取り戻す為にはそれでは駄目なんだとエリアスは正気に戻り、チセを探そうとします。

しかし、使い魔のルツにもチセの居場所は分かりません。

 

その様子を見た妖精の女王ティターニアは、意識の枝を広げチセを探すからその枝に意識を絡めなさい、とエリアスに救いの手を差し伸べます。

その頃、エリアスに呪い移しを助言したマリエルの元にカヴンの司祭ピュリスが現れてマリエルを諫めます。

そして、きっかけを作ったのなら助けなさい、とマリエルに告げるのでした。

 

一方、カルタフィルスと取引をしたチセ。

カルタフィルスの望みはドラゴンの呪いと混ざったチセの腕です。

いきなり腕を移植すると拒否反応が出るといけないので、先に目を交換して様子をみようとチセに言うのでした。

 

第42篇 It is the first step that is troublesome.

まだ、家族が揃っている頃の記憶を辿るチセ。

何故これを見せられているのか、その疑問にカルタフィルスの目が答えます。

あれはチセを嫌いだと言った、多分嫌がらせだろう。

でも、ドラゴンの呪いが宿る腕が、チセを傷つけながらも”自分の物”だと守ろうとしているから、嫌なものだけではなく見る事が出来ると。

怖いモノは父親の性質が跳ね除けてくれている様で、父と同じ性質を持って生まれた弟が居てくれるおかげでチセは一人で留守番も出来ていました。

母親はチセと同じく寄せてしまう性質の様です。

 

そんなある日、父親は弟を連れて家を出て行ってしまいました。

その日から、母一人でチセを守ろうとします。

しかし、仕事先にもアレは現れ長くは働けず、ついに仕事先も見つからなくなりました。

心身ともに疲れ果てた時に聞こえてきたのは「この子さえいなければ・・」。

母親の手がチセの首に伸びるのでした。

 

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第43篇 The road to hell is paved with good intentions.

チセの呪い。チセの中の母親は、チセさえ居なければ父親は出て行かなかった、とチセを罵ります。

しかしチセは、それは自分が作った母親像であり、本当は自分を守ろうと必死だった事、疲れ果てた上での行為だった事を知っています。

そして、絞めた手を離してくれた事に感謝をしている。

そうでなければ、こちらに来てから出会った人たちに出会えなかったから、と言います。

自分よりも放っておけない人に逢えたから、許せないけど、その気持ちは置いて前に進んでいく、と決意します。

 

決心はついたか?とカルタフィルスから切り離された目が言います。

それは、彼に付いた生かし続ける呪い。受け入れるなら、蝕み続ける呪いと永遠と噛み合ってでも君を祝福しようと言います。

それをチセは受け入れるようでした。

 

目を覚ましたチセはカルタフィルスを抑え付けます。

何故そんな望みを持ちながら、あんな事をし続けるのか知りに行くと言って、カルタフィルスの記憶を覗こうとするようです。

 

第44篇 Nothing seek, nothing find.

カルタフィルスのそれは、朽ちて崩れても生かされる呪い。

朽ちた身体を他人から奪いつなぎ、また朽ちてもつなぎ、それを繰り返す記憶がチセの中に流れ込んでくる様でした。

「助けて」と叫び目を覚ましたカルタフィルスとチセ。

カルタフィルスがチセの腕を奪おうとした時、妖精の女王ティターニアの枝がチセを見つけ、同時にエリアス、ルツ、レンフレッド、アリスがその場に現れカルタフィルスを阻みます。

キメラを放出し、その場を後にするカルタフィルスを追いかけるチセ。

エリアスはそのまま追いかけていいものか迷いますが、レンフレッドの言葉に押され後を追います。

カルタフィルスを追いながら、エリアスが許しを請う代わりに埋め合わせとして、チセはある手伝いを頼むのでした。

 

ようやくカルタフィルスに追いついたチセ。

カルタフィルスは今までしてきた事を、感じてきた感覚や感情を他の誰かに分かるものかと叫びます。

それでもチセは、これからもそれを繰り返す事がすごく嫌だしあなたの事が大っ嫌いだ、と言うのでした。

それに付け加え・・。

 

第45篇 Live and let live.

あなたをぶっとばさないと・・、カルタフィルスを追いつめたチセ。

しかし割って入ってきた灰ノ目に邪魔されます。

しかも、ステラを使うように仕向けたのは灰ノ目でした。

 

カルタフィルスの攻撃にルツとエリアスがチセの守りに入ります。

そこにエアリエルも加わり灰ノ目を蹴散らし、ようやくカルタフィルスを捉え、眠りの魔法を掛けようとします。

しかし、チセの目を移植したカルタフィルスには効きません。

そしてカルタフィルスの一撃がチセの身体を貫きます。

「つかまえた」とチセ。

ルツがカルタフィルスからチセの目を取り出し、エリアスがチセとカルタフィルスを縛り動きを封じると、チセは子守歌をカルタフィルスに聞かせるのでした。

傷を負い気を失ったチセは目覚める前に「生かし続ける呪い」のソレから話を聞かされます。

強くしながらもいつかチセを殺す、チセの中のドラゴンと折り合いをつけた。

今すぐにはどうにかはならない、よかったね、と言うのでした。

 

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魔法使いの嫁 9巻の感想

チセが吸収してしまったドラゴンの呪いを解く為に、呪い移しを行おうとしてステラを身代わりにしようとしたエリアスの行為。

そこまでして生きようとは思わない、と思うチセです。

しかし、何としてもチセを生かそうとするエリアスの気持ちも分かる様な気がします。

ただ、身代わりだの、その身代わりがステラだの、チセとしてはそのようなことが許せなかったのでしょう。

また、ステラを助ける為と相まって、カルタフィルスの取引に応じたのだと思います。

 

カルタフィルスの意識を覗いた時に、他人を犠牲にした行為は許せないものの、ただひたすら「助かりたい」と望む気持ちにも、何とかして助けたいと思った部分もあったのかもしれません。

カルタフィルスを止めるために使った魔法は破壊や消去ではなく「眠り」だった事がそれを物語っている気がします。

さて、魔法使いの嫁はこの巻で第一部(第一章)として締めくくり、次巻からは第二章となっています。

次巻が楽しみですね。

 

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