ペットショップで売れ残った成猫を引きとり、一緒に暮らす素敵なおじさま。猫とおじさま、仲間たちをめぐるさまざまな出来事。
おじさまと猫 6巻は、素敵なおじさまと猫ふくまる、仲間たちを描いた物語です。
おじさまと猫 6巻のあらすじ・ネタバレと感想を紹介します。
おじさまと猫 6巻のあらすじ・ネタバレは?
開演時間が過ぎているのにバントメンバーに裏切られ、ステージで一人ぼっちで立ちつくす森山。森山はメンバーとの関係がうまくいかず、意地悪をされてしまったのでした。
こうなったら一人で歌うしかないと、森山はがんばって歌おうとしますが…
からだはガクガクと震え、声が出ません。
すると一人の男性がステージに上がります。
とてもイケメンで心を穏やかにさせてくれる素敵な男性、おじさま(神田冬樹)です。
おじさまに続いて日比野や同僚の影中も森山のためにステージに上がり、仲間に加わります。
おじさまはピアノ、日比谷はギター、影中はドラムとメンバーが揃いました。
森山はおじさまがステージに立つのは体調が悪くなるので止めようとも思いましたが、自分のために力になりたいというおじさまの気持ちを受け入れます。
森山は、おじさまや日比野、影中の温かい支援を受けて力の限り歌い、他のメンバーも負けじと熱演します。
即席バンドとはいえ、気合いの入った情熱的な演奏に観客も大喜びです。
おじさまは演奏が終わると力尽きたのかステージに膝をつき、座り込んでしまいます。
森山は、おじさまが来てくれたから歌うことが出来た、ありがとうございますとお礼の言葉を伝えます。
おじさまも、自分がステージに立てたのは、周りの方やふくまるのお陰です、ありがとうございますとお礼の言葉で応じます。
日比谷はおじさまの演奏を目の当たりにして改めて凄さを感じ、「あなたが目指すのはもっと上のはずです。早く戻ってきてください」と言います。
ライブ演奏が大成功に終わったので、小林はこれから打ち上げだと気勢を上げますが、おじさまはふくまるが心配なので家に帰ると言います。
佐藤もふくまるに会いたく一緒に行きたいと言うと、日比野、森山、影中もそうしようと小林も含めて全員でおじさまの家に行くことになります。
おじさまの家に着くとふくまるがお出迎えです。
すっかりやせてしまったふくまるを見て皆は大丈夫と心配します。
ペットショップでふくまるの世話をしていた佐藤はふくまるを膝の上に置いて抱きしめます。
ふくまるも佐藤のことを覚えてくれていました。
日比野も影中たちも、ふくまるを撫でたり、抱きしめたりと人気のふくまるです。
そんなこんなで、ふくまると一緒に楽しい打ち上げとなりました。
その後、日比野は海外公演が決まります。
日比野は、おじさまに海外公演の間、マリンを預かってもらえませんかと頼みます。
おじさまは、任せてくださいと即答し、日比野は恐縮します。
おじさまは、大好きな猫が2匹に増えるし、ふくまるもお姉さんと一緒にいれるので単純に良いと思ったのです。
そうしてマリンは日比野が海外公演の間、おじさまの家に預けられます。
マリンは日比野が海外に出かけて、帰ってこなくなったことを知ると泣き悲しみます。
おじさまが日比野から送られてくる動画をマリンに見せると終わるまでその場を離れません。
ですが、マリンはおじさまに大切にされ、ふくまると一緒に幸せな日々を過ごします。
ある日、おじさまは音楽教室の同僚に2匹の猫の写真を見せていると、その場に森山がいないことに気がつきます。同僚の話では熱を出して休んでいるようです。
そのころ、森山は自宅のアパートで床にふせて身動きできない状態でした。
父母の携帯に電話しても応答がなく、家の電話にかけると弟の雅人が出ました。
森山は薬や飲み物などを買ってきてくれるように雅人にお願いしますが、仲の悪い雅人からは断られてしまいます。
森山は子供の頃のことを思い出します。自分よりもピアノが上手な雅人を避けていました。
なんで素直に応援してあげらなかったのだろう、それでは自分を裏切ったバンド仲間と変わらないではないかと反省します。
そしておじさまのように喜びも悲しみも受け入れられる人になりたいと思うのでした。
そんなことを考えていると森山に音楽業界の人より電話が入ります。
土曜日のライブ会場にいて感動したのでデビューしないかという誘いです。
ただし、おじさま(神田冬樹)をメンバーに加えることが条件でした。
森山は、自分の問題におじさまを巻き込むのはよくないと思いましたが断われず、少し考える時間をくださいと答えます。
すると玄関のチャイムが鳴り、外からおじさまの声がします。
森山は、少しお待ちくださいと言い、部屋を片付けためにドタバタします。
するとおじさまは「早く開けなさい!」と一喝します。
森山がドアを開けると、おじさまと影中が来てくれていました。
おじさまは、森山の額に手を当てると高熱があるので、上着を着せて病院へ連れていきます。
病院から戻るとおじさまは今度は冷蔵庫の残り物で玉子雑炊も作ってくれます。
紳士的で優しいおじさまのふるまいを見て、森山は自分の音楽の夢におじさまを巻き込んではいけないと決心します。
するとピンポーンと玄関のチャイムが鳴ります。
おじさまが玄関に行きトビラを開けると森山の弟の雅人です。
雅人は目前にあこがれの神様のような存在のおじさまが立っていて、気持ちが舞い上がります。
しかし、なぜここに?と我に返ると、おじさまが職場の同僚ですと説明して状況を理解します。
森山は薬や飲み物を買ってきてくれた雅人にお礼を言います。
雅人は子供の頃、森山が雅人のピアノの才能に嫉妬して冷たく突き放したことをおじさまに告げると森山は自分の非を認め、素直に雅人に謝ります。
二人の間に長いことあったわだかまりが解けたようでした。
すると雅人に友人から電話が入ります。
友人は今すぐ送った動画を見てと言うのです。
雅人は動画を見て兄貴とおじさま(神田冬樹)がバンドを組んで演奏しているのを見ます。
しかも仲が悪いと思っていた日比野も一緒です。
わずか3日しかたっていないのに再生回数は50万回、おじさま(神田冬樹)へのコメントも溢れています。
先日のライブでのおじさまの演奏が話題になっているようです。
場面は変わります。
雅人はおじさま(神田冬樹)にあこがれ弟子入りしたかったのですが、弟子を取らないという情報を知ります。
そして、まずは著名なピアニストの日比野に弟子入りして、コネを使って機会をうかがう作戦に切り替えます。
しかし、日比野におじさま(神田冬樹)のことを聞くとあんな男、嫌いだと言われ、作戦が狂います。
雅人は日比野からおじさま(神田冬樹)に憧れているのかと聞かれると、僕の太陽は日比野さんだけですと、褒め殺しを行い、日比野との関係を上手く保ちます。
6巻のラストのストーリーです。
日比野は海外公演で異国の地にいます。
演奏が終わり、日比野はおじさまに少しは近づけただろうかなどと思いを巡らせていると、ある男に声をかけられます。見るとジェフロワ・ランベールです。
世界にはトップに君臨するトップピアニストがおじさま(神田冬樹)を含めて4人います。
彼はそのうちの一人のギュスターヴ・ランベールの息子です。
日比野は中学生の頃、ギュスターヴ・ランベールに弟子入りしており、ジェフロワを知っているのです。
ジェフロワは日比野がおじさま(神田冬樹)と共演した動画を見て、いろいろと聞いてきます。
実は前日、コンサートを終えたときに父ギュスターヴ・ランベールから電話があり、動画のことを知ったのです。
ジェフロワは父ギュスターヴからこれまでピアノを褒めたことも演奏後にねぎらいの言葉をかけてくれたこともありませんでした。
やっと認められ褒めてもらえると思っていたら神田冬樹(おじさま)の動画の話でがっかりします。
父ギュスターヴは子供のころからジェフロワを構ってくれず、褒めるのは決まっていつも神田冬樹(おじさま)だけでした。
ジェフロワはいくらピアノを頑張っても認めてもらえず、「神田冬樹 神田冬樹…」の名前ばかり出す父ギュスターヴに対してみじめな気持ちです。
ジェフロワは、このままではピアノ界の最高峰である父ギュスターヴに認めてもらえないと思い、意を決します。
日比野に「口添えしていただけませんか?私は神田冬樹になりたいのです。神田からピアノを習いたいのです。」とお願いします。
日比野は相手にしませんでしたが、ジェフロワはそれなら直接本人に頼みますと言い、神田冬樹(おじさま)に電話をします。
おじさまは、ジェフロワからの電話を受け取ります。
おじさまは、ジェフロワから今度日本に来るのでピアノを教えて欲しいと頼まれ、いいですよと答えます。
6巻はここで終わりです。
続きはどうなるのでしょうか、楽しみです。
おじさまと猫 6巻の感想は?
6巻はこれまでの巻とは少し異なり音楽に関する内容が多くなっています。
著者があとがきで書いていますが、ふくまるとおじさまのほのぼのだけを描いていられない性分なので、この漫画は猫漫画と音楽漫画の両面を持つ、猫と音楽が合わさった猫漫画ということのようです。
6巻で印象に残ったのは、最初の話の森山のライブで、バンドメンバーのすっぽかしに合い、森山がステージの上に一人取り残され、どうなることかと思いました。
しかし、おじさまや日比野、影中が全面的にバックアップして無事に素晴らしい演奏を行うことが出来でホッとしました。
森山は今回の出来事を通して、グループにおける人間関係の難しさ、本当に困ったときに助けてくれる友人へのありがたみ、などを学ぶことが出来て、ひと回り人間が大きくなったようです。
また、これまではおじさまとふくまるを中心にした小さな地域を舞台とした物語でしたが、日比野の海外公演の話から海外も舞台に加わり物語のスケールが大きくなったように感じました。
日比野が中学生の時にピアノ界の巨匠ギュスターヴ・ランベールに弟子入りしたこと、またその息子のジェフロワ・ランベールとも当時から交流があるという筋書きも興味深いです。
森山は弟の雅人と長年、確執が続いていましたが、結果的におじさまが仲介者のような形になり、森山のアパートで和解できたのも良かったでした。
更に森山の弟・雅人が日比野に弟子入りしていたという話も興味深く、意外なところで意外な人とご縁があって繋がっているという設定も楽しめました。
また、最後の話で巨匠ギュスターヴ・ランベールの息子のジェフロワ・ランベールが、おじさまからピアノを習いたいと電話でお願いするのには少し驚きました。
ジェフロワは以前は、おじさま(神田冬樹)のことを「父が唯一褒めた男なので一番憎い」と言っていたので話が良く理解できず、頭が混乱してしまいました。
もう一度読み返すとジェフロワは、巨匠の父ギュスターヴに認めてもらうには、おじさま(神田冬樹)にピアノを習って『自分が神田冬樹になる』以外に道がないと考え、決断したのでしょう。
このように書くと6巻は、おじさまとふくまるとのほっこりする話が少ないようですが、そんなことはなく、4コマ漫画も含めておじさまたちが猫に癒されてデレデレする場面もたくさんあるのでご安心ください。
また、6巻ではおじさまが奥さんを回想するシーンで奥さんの顔がはっきりと描かれています。
これまでは一部だけ、又はぼかしてありました。気になる方はぜひ漫画で読んでください。
森山のライブにおじさまが出演した動画が思いもよらずネット上にアップされ、おじさまの演奏は大きな反響を呼びます。おじさまは今後、音楽の世界へと戻ってくるのでしょうか。
森山も音楽業界の人からおじさまをメンバーにする条件でデビューの話をもちかけられますが、どうなるのでしょうか。続きが楽しみですね。
おじさまと猫 6巻は無料試し読みすることができます。
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