浜谷みお先生が描く恋愛漫画『やまとは恋のまほろば』1巻のネタバレと感想を紹介します。
主人公の穂乃香は、ぽっちゃりしてメガネをかけた大学１年生の地味な女子。
大学入学後、変わりゆく親友の友葉に寂しさや疎外感を抱く穂乃香です。
そんな中、穂乃香が唯一落ち着けるのが、自身が所属する古墳研究会（通称：古研）です。
「古墳」をきっかけに恋や友情が動いていきます。
『やまとは恋のまほろば』1巻には第1話から第7話が収録されています。
やまとは恋のまほろば 1巻のネタバレと感想
第1話 変わっていく
大学入学後、丹菜と知り合い変わっていく親友の友葉に寂しさを感じる穂乃香の唯一の癒しは、自身が所属する古墳研究会。
ひょんなことからイケメンの飯田とおたけやま古墳へ行くことになった穂乃香。
おたけやま古墳は高校の時に友葉と訪れ、合格したらまた2人で来ようと約束していた思い出の場所です。
友葉と自分を比べて涙があふれてくる穂乃香ですが、イケメンの飯田との会話のなかであの時と同じ場所で違うことを考えていることに不思議な気持ちを抱くのでした。
第2話 高鳴る心
おたけやま古墳へ出かけたことをきっかけに飯田を意識し始めた穂乃香は、古研へ顔を出すのを控え始めます。
顔は合わせないけど穂乃香が部室を訪れている痕跡は感じていた飯田。
朝早く部室を訪れてみると穂乃香がおり、無事に顔を合わせることができました。
その際、飯田に連絡先を聞かれ心躍る穂乃香。
メッセージのやり取りの中で、自分に似ていると言われたキャラクターのスタンプ(しかも課金！)が飯田から送られてきたことに穂乃香の心は高鳴るのでした。
第3話 可児江の優しさ
成り行きで再び合コンへ来た穂乃香。
偶然、居酒屋のトイレで先輩男子の可児江と遭遇します。
酔っぱらっている穂乃香の様子を見た可児江は心配になり家へ送ることに。
穂乃香を外で待たせ代わりに荷物を取りに行った可児江は、穂乃香の悪口を耳にします。
可児江は皆の前で穂乃香のことを庇い、荷物を持って穂乃香の元へ戻ります。
そして飯田とのメッセージのやり取りに喜びを隠せない様子の穂乃香。
可児江は飯田も呼んで3人で飲み直そうと提案し、2人は可児江の家へ向かいます。
第4話 知りたくなかったような
飯田も揃い、古研メンバーの飲み会がスタート。
飯田や古研を避けている穂乃香が前に進むきっかけになればと可児江が提案しました。
古墳や埴輪トークでお酒も進み、みんな揃ってるっていいなとしみじみ感じる3人。
可児江と連絡先を交換した穂乃香は、その流れで飯田が連絡先を聞いてきたのは可児江から指示されたことを知り、拍子抜けしてしまいます。
1人相撲だったと落ち込む穂乃香は来週からは部室に行くと可児江に伝え、穂乃香不在の古研は幕を閉じるのでした。
第5話 中の人なスタンスで
酔っぱらった飯田は、可児江のお気に入りである「おたけやん抱き枕」を離しません。
おたけやんに似ていると言われた穂乃香は、勝手に妄想をふくらませ焦ります。
すると穂乃香もおたけやんを抱いてみろと謎の流れになり、いたたまれなくなった穂乃香。
トイレへ避難しようと立ち上がると腕を引かれ、飯田に抱きしめられます。
酔っぱらった飯田には穂乃香がおたけやんに見えたようで、その時に穂乃香はおたけやんとして生きていこうと誓うのでした。
第6話 異なる三角関係
抱き枕が見つからず落ち込む飯田は、穂乃香にハグをします。
同じ3人でもこうも違うかとおたけやんに感謝する穂乃香でした。
講義の前、丹菜たちに可児江とのことで質問攻めにあう穂乃香。
否定すると2人はホッとした様子。
合コンの時に穂乃香を庇った可児江が気になり始めた丹菜は、可児江とのパイプ役として穂乃香に近づきます。
それに気づかず丹菜の態度が変わったことに、ついにごまめ解除？！と穂乃香は喜ぶのでした。
第7話 モテ期と約束
飯田とのメッセージのやり取りや丹菜との関わりなど様々なことが好調で、自分も変われていると嬉しくなる穂乃香。
ですが丹菜にモテ始めたのは、丹菜が可児江と仲良くなるためなのです。
図書館へ行くと飯田がいたので声を掛けると、息抜きをしていたところでした。
古墳トークをしつつ休憩しているとおたけやま古墳でワークショップが開催されるとのこと。
テスト終わりに2人で行くことを約束しました。
やまとは恋のまほろば 1巻の感想
『やまとは恋のまほろば』1巻は、「リアルさ」と「対比」の2つがポイントになると思います。
楽しさや嬉しさなどのプラスの感情また気後れや焦りなどのマイナスな感情も丁寧に描かれていて穂乃香につい、分かる分かる！と共感してしまうほどリアルだと感じる部分が魅力です。
特に大学に入学した途端、メイクに合コンとどんどん変わっていく親友に焦りや寂しさを感じる場面や女子3人組特有の疎外感。
親友を取られたと感じるところは筆者も学生時代を思い出し、少しだけ悲しく懐かしくなるほどのリアルさがとても好きです。
また、穂乃香が所属する古研にはアクティブな可児江先輩とやる時はやる子な飯田くんがいます。
2人とも優しいイケメンで、こんな人たち現実にいてほしい！と思うほど魅力的な「いい奴ら」です。
特に男子に冷たくされがちな穂乃香に対して、優しく気遣い屋な彼らは見ていてほのぼのします。
どちらも同じ「3人」という構図ですが感じる気持ちは全く違い、対比になっているところも面白いです。
また黒船来航こと丹菜ちゃんの可児江先輩をロックオンした途端、穂乃香にくっつく様は良く言えば人間らしく、悪く言えばずる賢くです。
個人的には苦手だけど生きていく上では必要なことと思うし、何だか憎めないキャラクターだと思いました。
そんな丹菜ちゃんにモテ始めたと喜ぶ穂乃香は不憫ではあるけども、何事も素直に受け止めるという魅力でもあると思います。
そんな素直な穂乃香だから、いい奴らな古研の2人も穂乃香のことが好きなんだなあと感じました。
『やまとは恋のまほろば』1巻では、女子3人組ならではの「リアルさ」と2つの3人組が見せる「対比」が魅力となっています。
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