魔法使いの嫁 20巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
魔術書騒動の終了後、フィロメラたちは学院には戻らず、一時的にエリアスとチセの家に身を寄せることに。
その後、学院では魔術書の査問会が行われることに。
また、別の魔法使いが現れ、チセを引き抜こうとしますが…。
魔法使いの嫁 20巻には第96篇から第100編が収録されています。
魔法使いの嫁 20巻のネタバレ、あらすじ
第96篇 The show must go on.Ⅱ
リズベス・サージェントによる騒動が落ち着いた頃…。
カレッジ設立に関わった、7つの盾と呼ばれる魔術家の当主が今回の件について議論するためにカレッジに集まるのでした。
しかし、事件の当事者であるリアンのスクリム= ジョー家、ジャスミン、ヴァイオレットのセント=ジョージ家、サージェント家の主であるリッケン・バッカー家の3家しか揃いません。
そこへカレッジの査問から解放されたチセ達が現れ、集まっている理由を知るのと、リアンやアイザックは冬休みの間はチセの家に行く事を告げて、その場から離れます。
ルーシーを探していたノエルとアリスが現れ、アリスがフィロメラの形だけの指先を嘆いたので、皆でトーリーの従兄弟が営む義肢の工房へ行く事に…。
工房を見学していると魔法使いと名乗る者が現れ、フィロメラに付いていた魔術書の残滓を引き取り、食べてしまうのでした。
第97篇 He gives twice who gives quickly.
ステラは散歩に行くからと、親の目を誤魔化すために灰の目を利用して家から出ます。
ステラは同学年からは煙たがれていて、そのせいで友達と呼べるのはチセだけでした。
クリスマスが近いというのに、チセからは何の連絡もありません。
ステラはチセの住所も知らないのでプレゼントを贈ることが叶わずしょげていると、灰の目に誂われてしまうのでした。
その時、助けを求める声の主と共に、あちら側のものがステラの前に現れます。
灰の目は、自分達には関係無いから放っておけばいいと言うも、ステラは契約をたてに灰の目に助けるように言います。
直ぐに片付いたと思いますが、それはその身を捨てて逃げた様でした。
あちら側のものに追われていた者は、ネイサンと名乗りながら自分の祖母は妖精なのだと言うのでした。
第98篇 Fish and guests stink afer three days.
チセの家に隣人が訪ねて来ます。
チセに隣人の説明をしていたエリアスは、工房であった出来事を思い出します。
フィロメラに付いていた魔術書の残滓を喰った魔法使いと呼ばれるそれが、チセを弟子として誘うのでした。
そしてそれはエリアスにチセの師匠としては…、荷が重いと告げるのでした。
隣人の次には以前、チセを診てくれたシャノンとシャナハンが訪れます。
シャナハンから、クリスマスは家族と過ごすという言葉を聞いたエリアスは、シャノンとシャナハンに経験だと言ってルーシーたちを蟻塚と呼ばれるあちら側へ連れて行くようにお願いします。
チセはあちら側とこちらでは時間の流れが違うので、以前の自分達のようにならないかと心配しますが、あちら側の住人が夕方には戻すと言ったから大丈夫だとエリアスは送り出します。
二人になったと思ったエリアスですが、今度はガブリエッラが、サイモンに頼まれたと言ってヨリという日本人をチセに会わせに来るのでした。
次々と訪ねて来る客が引き、ようやく二人になったと思ったエリアス…。
しかし、家の中にはトーリーとリアンが居るのでした。
第99篇 Many a little makes a mickle.
朝早く、外のざわめきに起きたゾーイは外に出ると、そこにはチセが居ました。
チセは、このざわめきに気付くゾーイは魔法使いにでもなれるだろうと思います。
しかし、ゾーイは魔法使いになれるのは人間だけだ、だからエインズワース先生が不思議なのだと言います。
すると、ざわめきの元となったオベロンとティターニアが姿を現します。
ティターニアはチセに、島が賑やかになるから友を守るようにと告げます。
チセとゾーイが家に戻ると、リアンとアイザックが親から家に帰るようにと連絡が来た様子。
二人は帰りたくないのを理由にどちらかを犠牲にして帰ったつもりにならないかと、犠牲になる方を決めるジャンケンをします。
アイザックが負け、友達を連れていけば少しは気軽になるかと、チセとフィロメラも一緒にアイザックの家に行くことに…。
アイザックの家に着くと、リアンの父親が目星をつけリアンを迎えにきます。
リアンの父親がアイザックの親に挨拶に行っている間、チセはアイザックの家の工房を見学し、リアンとフィロメラは話をしてお互いのわだかまりを解きます。
リアンが家に帰る時、フィロメラをリアンの家が面倒をみることになったとリアンの父親が説明するのでした。
第100篇 Kindness will creep where it cannot go.
リアンの家では、ジャスミンとヴァイオレットが父親からフィロメラの処遇の説明を受けています。
家柄として人を守ることを使命としており、陰ながら支えるようにとのこと。
そこへ丁度リアンたちが帰ってきたので、ジャスミンとヴァイオレットが出迎えに向います。
フィロメラが荷物を置きに客間の場所に不安を覚えると、トーリーが案内をしてくれることに…。
フィロメラが、リアンがトーリーのことをどう思っているかを、トーリーは知っているのかと尋ねます。
トーリーは自身の生い立ちとこれまでの人生を話した上で、子供には手を出さないし、成人になった頃には気も変わるだろうと返します。
その頃、ヴァイオレットがリアンはフィロメラが好きなのだから、もっと気にしてあげたらいいと言うと、リアンもジャスミンも怪訝そうな顔をして、リアンに勘違いだと…。
リアンの父親は、執務室に待たせていたジャスミンとヴァイオレットの父親と協会から依頼された案件を話します。
人員不足なので双子や、できるなら連絡もしたくない同輩も駆り出さなければならないほどの事態なのかを調査しなければいけない。
魔法使いの嫁 20巻の感想
カルナマゴスの魔術書の件の調査がカレッジで行われる時、同時に協会と呼ばれる人外の問題を解決する機関が現れ、調査を依頼されます。
おそらくそれは、魔術書に操られたフィロメラを追って、チセが赤い竜と一緒になった事が問題となり、赤い竜が目覚めると色々と問題があるようなことが本篇の節々にありました。
ステラの目の前に現れたあちら側のものも、灰の目によると、赤い竜が目覚めたことで起き出したようです。
また、今回はチセの前にエリアスとは別の魔法使いと呼ばれるものが現れ、チセを引き抜こうとします。
その魔法使いはフィロメラに付いていた呪いのようなものを取り除き、食べて浄化することに長けているようです。
また、チセに付いている呪いにも興味があり、チセに今は必要なものだからそれは取り除かないとのこと。
そして、エリアスにはチセの師匠としては荷が重いだろうと話しています。
エリアス自身はそうは思っていないようですが、今回の件では魔法についてどう教育したら無茶をしなくなるのかを悩んでいるようでした。
クリスマスのエリアスとチセの家では、リアンたちは余り遭遇しない隣人たちに興味があるようです。
訪ねてくる隣人が多いと思うのですが、チセやエリアスのは当たり前なのでしょうね…。
さて、魔術書を発端とした目覚めてはいけない赤い竜の件はこれからが本筋となるようですので、次巻以降がお楽しみです。