ペットショップで売れ残りの成猫を引きとり、一緒に暮らすイケメンの素敵なおじさま。
猫とおじさまの日常生活をめぐるの笑いと涙の物語です。
おじさまと猫 5巻は、幸せな日々の猫ふくまるが大ピンチ!?
おじさまと猫 5巻のあらすじ・ネタバレと感想を紹介します。
おじさまと猫 5巻のあらすじ・ネタバレは?
ある日、ふくまるは窓ガラス越しに庭を見ると以前ペットショップで隣にいた黒モジャ猫がいるのを見つけます。
その猫は、男の子のご主人様に気に入られて引き取られ、幸せなはずなのになぜここにとふくまるは思います。
ふくまるとその猫は窓ガラス越しに目が合うと黒モジャ猫はびっくりして逃げ出します。
黒モジャ猫はどうやら迷子になってしまったようです。
家に帰ろうとあちこちを歩き回るうちに他の猫の縄張りに入り、威嚇され心身ともにへとへととなり、動けなくなります。
黒モジャ猫はうとうとしてきて、ご主人様に可愛がられ、ご飯を与えられ、幸せになっている夢を見ます。
おじさまと小林はマリンに会うために日比野の家を訪れ、マリンとのひと時を楽しく過ごします。
その時の話し合いで、日比野は神田の同僚の森山のライブに行くことになりました。
日比野の家からの帰り道、おじさまは早くふくまるに会いたいと家路を急ぎます。
一方、ふくまるは庭にいた黒モジャ猫のことが気になります。
おびえていて傷だらけでどこへ行くのだろうと心配です。
ふくまるは黒モジャ猫を探しに外に出ようとしますが、窓が閉まっていて出られません。
そこへ玄関のドアが開いておじさまが帰ってきます。
ふくまるは、気持ちが先走り思わず玄関から外へ飛び出します。
ふくまるはこれまで外へ出ようとしたことは一切ありませんでした。
おじさまは驚いてふくまるを追いかけますが、姿を見失います。
おじさまは以前読んだ本で猫は逃げた直後は近くにいても、時間の経過と共に遠くに行くことを思い出し、早く見つけようと必死で探します。
するとある家の庭先に黒モジャ猫が倒れているのを見つけます。
それはふくまるが庭で見た猫でした。
おじさまは駆け寄り、その黒モジャ猫を抱きかかえます。
まだ温かく生きていますが、衰弱が激しいの早く病院に連れて行かなければならないと思います。
おじさまはこの黒モジャ猫を病院に連れていくべきか、それともふくまるを探すべきかと悩みますが、心の中でふくまるにごめんと謝りながら黒モジャ猫を病院に連れていきました。
動物病院で診てもらったところ、先生からは体の状態は問題ありませんが、飼い猫かもしれないので念のため保健所や警察署に連絡しておいてくださいと言われます。
おじさまは助かって良かったと黒モジャ猫を自宅に連れて帰ります。
黒モジャ猫は家に猫のグッズがあふれていたのでおじさまは猫好きだと思いましたが、不思議なことに家には猫はいませんでした。
おじさまは、黒モジャ猫にご飯と水を与えると家を飛び出して夜が明けると一人で帰ってきました。
おじさまは、ふくまるは一体どこへ行ったのだろうと悲しみ、涙を流します。
黒モジャ猫は、悲しんでいるおじさまの姿を見て自分もご主人様に同じような思いをさせてしまったのかと辛い気持ちになります。
おじさまは、お前のおうちも見つけるからと黒モジャ猫を抱きしめます。
黒モジャ猫は迷子になった日のことを思い出します。
あの日、家の窓が開いていたので外を散歩してすぐ帰るつもりが、道に迷ってしまったのです。
黒モジャ猫は家に帰りたいとあちらこちらを探しますが、見つかりません。
そのうちに疲れ果てて動けなくなってしまいました。
その状態のところを運よくおじさまが見つけて助け出してくれたのです。
その後、おじさまは黒モジャ猫の家を探して届けてくれたので、黒モジャ猫は無事にご主人様に再会することが出来ました。
一方、ふくまるは家の中から勢いよく外の世界に飛び出しましたが、不慣れでどこへいけば良いのか分からず、だんだんと恐怖心が襲ってきました。
その時、野良猫がおまえは誰だと追いかけてきます。ふくまるは怖くなって近くの木を登り枝の上に逃げます。
しかし、野良猫も追いかけて木を昇ってきます。
そして木の上で野良猫はふくまるに飛び掛かろうとします。
ふくまる 絶体絶命?
ふくまるは、おじさまから頼りにされていることに気づき、勇気を振り絞って、野良猫に立ち向かいます。その結果、ふくまるは野良猫との戦いに勝ちます。
野良猫は黒モジャ猫のことを知っていたのでふくまるは問い詰めます。
すると野良猫は黒モジャ猫が縄張りに入ってきたのでボロボロにして追い出したこと。
そしてその猫は民家の脇に倒れたのを人が抱きかけて持ち帰ったことを聞きだします。
ふくまるは黒モジャ猫はきっとパパさんんが助けてくれたのでもう心配はいらない。
あとはふくまるが帰るだけだと思います。
一方、おじさまはふくまるを探すポスターを作り、ペットショップの佐藤に店に貼ってくださいとお願いします。
佐藤は、ふくまるがいなくなったことを知り、心配して一緒に捜すと申し出ます。
そして、ポスターを300枚用意して、他の協力できる人を集め、自宅中心に半径100m、200mと範囲を広げて配ればよいとのアイデアを教えてくれました。
おじさまは小林、日比野、同僚の森山、ペットショップの佐藤に手伝ってもらうことになりました。
ふくまるを探し始めて8日目、この日は森山のライブの日です。
森山は、おじさまにライブには来なくてよいのでふくまるを探してくださいとお願いします。
その頃、ふくまるはお腹を空かせながら必死に自分の家を探していました。
何度も目の前の塀を乗り越えたら家に着くと思って塀を昇りますが、その度に他の家の庭で落胆するのでした。
ふくまるは何度も失敗しますが、おじさまに会うために諦めるものかと心を奮い立たせ、歩みを進めました。
そのうちに雨が降り出してきます。次第にふくまるは身体の異変に気がつきます。
前に進もうとしても身体が重く感じられ、進まなくなってきたのです。前も良く見えなくなってきました。
もっと進まなくては、もっと進まなくて、おじさまに会うために…
ついに、ふくまるは雨の中、力つきて地面に倒れ込んでしまいます。
すると「ふくまる ふくまる」とおじさまがふくまるの名前を呼ぶ声が聞こえてきます。
ふくまるは最後の力を振り絞り、涙を流しながら声の方に向かおうとします。
雨の中、ふくまるを探すおじさまも必死です。
おじさまは、あるお宅の方にチラシを見せたところ、30分くらい前に家の庭を通り過ぎたというのです。
おじさまは、ふくまるは近くだと思い、気合を入れます。
そしてついにふくまるはおじさまの姿を見つけて
「パパさん ここにゃああ」
と呼びかけます。
おじさまはその声に気づき、ふくまるの姿を見つけ、駆け寄ります。
おじさまは、痩せてボロボロになったふくまるを抱きしめて、ごめんね、ごめんね、もう大丈夫だから、安心していいからと謝ります。
ふくまるはおじさまに抱きかかえられ、動物病院で先生に診てもらったところ、大丈夫でしょうと言われ、安心します。そしてふくまるは待望の自宅へと帰ります。
ふくまるは久しぶりに自宅に戻り、家の中の景色を目の当たりにして本当に家に帰ってこれたのだとほっとして感無量です。
おじさまは、ふくまるが見つかったことをビラ配り中の小林に電話で知らせます。
小林も一緒にいた日比野、佐藤も大喜びです。
おじさまは、みんなのおかげだ、1人では見つけられなかった、ありがとうと感謝の意を伝えます。
そして、驚いたことにおじさまは今日の森山先生のライブは行くと言い出したのです。
小林は、やっと見つかったのだから今日はゆっくりふくまると過ごせと言うのですが、おじさまはふくまるが見つかったのはみんなのおかげなので、その意味でも必ずライブに行くと言い張ります。
おじさまは、ふくまるにごめんね、お留守番してねと言ってライブ会場へと向かいます。
そして、おじさまは途中、森山先生と初めて音楽教室で会った時のことを思い出します。
ピアニストでなくなった失意んのおじさまに対して、ただの同僚として好意を持ってくれたこと、そして森山と同様にまわりの同僚も優しく接してくれたことに救われたのです。
5巻のラストシーンです。
おじさまは急いでライブ会場に駆けつけ、ドアを開けると驚きます。
開演時間を過ぎていますが、まだ演奏は始まっていません。
それよりもステージには楽器は準備されているのに森山一人しかいません。
おじさまは会場で小林、日比野に会います。
日比野はこれは他のメンバーからのいじめでこういうことは時々あるなどと言います。
会場では観客が中止?帰る?などとざわついています。
誰かがステージに上がりました。
この後の続きが気になります。
おじさまと猫 5巻の感想
5巻は一言で言うとハラハラ、ドキドキの展開でした。
初めは黒モジャ猫が家を飛び出して迷子になった話と思っていたらいつのまにか今度はふくまるが家を飛び出して行方不明になってしまうという展開にびっくりしました。
黒モジャ猫は、ふくまるを探しに行ったおじさまが見つけて大事には至らずに良かったのですが…。
ふくまるは、迷子になって野良猫に追いかけられたり、家に戻ろうと探しても探しても見つからず、そのうちに身体も弱まり雨の中で必死に前に進もうとしても進まず、力尽きて路面に倒れ込んでしまうシーンなどは可哀そうで涙があふれてきました。
そして、おじさまが苦労の末にふくまるを見つけて抱きしめ、お互いに号泣する場面もジーンときました。
おじさまがふくまるを無事救えたのは、親友の小林から「もっと人に頼れよ」と言われたことを素直に受け入れて、周囲の人に助けを求めたことが大きいと思います。
つい他人の手を煩わすのは良くないので、自分ひとりの力で解決しようと思いがちですが、この物語のように、人に頼り助けてもらう、ことの大切さを教えてもらいました。
また、日比野の人柄がこれまでの頑なな面が少しづつほぐされて柔らかくなってきているようにも感じました。
これは愛猫のマリンと暮らすことによって他者への愛情や思いやりといったものが引き出され、本来の優しい面が引き出されたように思いました。
そして親友の小林、ピアノ教室の同僚の森山、ペットショップの佐藤も皆、愛情深くて親切で素敵です。
そんなこんなでハラハラ、ドキドキのストーリーもふくまるが無事見つかって一件落着と思いましたが、ラストシーンでまた問題が起きました。
森山のライブ会場は開演時間を過ぎているのにステージには森山が一人だけ。
そのとき、ステージに上がった人物とは?
ライブはどうなってしまうのでしょうか、続きが気になります。
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