魔法使いの嫁 10巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
チセとエリアスの出会いからひと騒動が過ぎました。
チセは魔法使い、スレイ・ベガとして、エリアスも「人」としての学びが始まります。
そしてチセは聴講生、エリアスは教師としてカレッジ(学院)へ行くことに。
魔法使いの嫁 10巻には第46篇から第50編が収録されています。
魔法使いの嫁 10巻のネタバレ、あらすじと感想
第46篇 Birds of a feather flock together.Ⅰ.
チセは聴講生、エリアスは魔法分野の臨時教師としてカレッジ(学院)へ「協力」という形で行く事になった二人。
カレッジへの初日には、学長のライザ・クウィラインが出迎えてくれました。
アドルフ曰く、いつも新入生ひとりひとりに挨拶をしてくれている。
以前からカレッジよりエリアスには、チセを通わせて欲しいとの通達を出していたのですが、スレイ・ベガとしての研究材料として扱われる事に抵抗があり、チセにも言い出せなかったのです。
しかし、ドラゴンとカルタフィルスの件がカレッジ側でも大事と捉え、アドルフがエリアスとチセの元へ直談判にやって来ました。
その場で話を聞いていたチセが、今の状況で知れる世界は狭く、他の何かを知れるのであればと、エリアスを説得して決めます。
第47篇 Birds of a feather flock together.Ⅱ.
アドルフに寮を案内されたチセ。そこには、仕事熱心な寮母さんが居るとの事でしたが出てきたのは数匹の猫でした。
猫達の様子、それはチセが感じる普通の猫ではないようです。
寮母さんというのはその猫達のようで、それぞれに歴史のオリヴィア、未来のカメリア、自由のローズ・リン、と言い、生徒ひとりひとりに世話係のような感じで付いてくれるのです。
そこで、君は自由だ、とネヴィンに言われた事を思い出し、ローズ・リンにお願いしました。
ローズ・リンより部屋に案内されたチセ。
今日は午後からの授業のため、同室の子がまだ寝ていたらどうしようとか、おかしな行動をして変な子と思われたらなどと思い、なかなか部屋へ入っていけません。
チセは思い切ってドアを開けると、ガンッと音がして目の前にうずくまる人が・・。
同室の子はルーシーと名乗り、部屋の簡単な説明をしてまたベッドへ入ってしまいます。
第48篇 Birds of a feather flock together.Ⅲ.
チセは授業が終わり、質問攻めにあうのが怖くて逃げる様に中庭に出てきました。
すると目の前でフラつき倒れそうな人を見つけて思わず抱えるのでした。
抱え込んだものの、どう対処したらいいのか分からないでいると、ルツにベンチに寝かせたらどうだ、と言われ、その人を抱え上げるチセ。
丁度抱え上げたところでその人は目を覚ましジタバタと・・。
ベンチに座らせ、いつも家で薬を売っているのと同じ調子であれこれと具合を聞いてしまうのでした。
身体の詳しい検査をするために、エリアスと合流し救護室へやって来たチセ。
部屋に入ると出迎えてくれたのは、姿形が芋虫の様なアレクサンドラと名乗る人でした。
カレッジには実験で姿形が変わってしまった人が地上では活動しにくい為に、ここで働く事で生活を保っているようでした。
第49篇 Birds of a feather flock together.Ⅳ.
エリアスが先生となって初めての授業。
その部屋へとチセが向かう途中で出会ったリアン。
リアンは唐突に、チセに魔法を教えて欲しいと言います。
そこにトーリーが現れ、徹夜して寝過ごし授業を見逃したと話しかけてきました。
エリアスを探しに来たと言うチセに、見かけたが知人なのか?と聞くリアン。
弟子だと答えると、トーリーとリアンの関係もそうだと言うのでした。
チセが、だから魔法を教えて・・という声をリアンは遮り、エリアスの元へと案内するというのでした。
エリアスの所へと向かいながらリアンは、先ほどの発言はトーリーには心配を掛けたくないので内緒にしておいてほしいと言います。
話題はアリスの使い魔の事がカレッジ内でも噂になっている事に変わり、魔術師が妖精を使い魔にするのは珍しい事なのだと知ります。
魔法を使って喜ばせたい人がいるというリアン。
しかしアリスに付いた妖精が、リアンには妖精が寄り付かないと言うのでした。
第50篇 The cowl dose not make the monk.Ⅰ
チセは久々の学校生活でお疲れの様子。
エリアスに辛いのかと聞かれますが、やりたいことを見つけたから大変でも楽しいと答えます。
エリアスはどう?とチセが尋ねると、中身をさすりたくなる・・と理解できない答えが返ってくるのでした。
草原に広げたシートに横たわりながら会話するうちに、エリアスもチセのように横たわろうとします。
しかし、角が邪魔になって横たわれなくソワソワするエリアス。
チセが膝枕をすると、そのまま眠ってしまいました。
銀の君がカボチャの収穫の誘いに来ましたが、少しだけ待ってもらう事にしたチセ。
カボチャの収穫をしているその頃、サイモンの所に教会からの使者が訪れます。
最近の報告の内容が不明瞭で肝心の監視対象の事が書いてないとの事。
また10年前の別の監視者の報告とサイモンに代わってからの内容があまりにも違う事。
そして、ドラゴン暴走事件にエリアスが絡んでいることを報告していない事について問い詰める様でした。
魔法使いの嫁 10巻の感想
「魔法使いの嫁」は、この巻から第二章として始まりました。
第一章が二人の出会いだとしたら、第二章は二人の成長とでも言うのでしょうか。
エリアスにしてみれば、ごく限られた人としか接触してこなかった世界から、チセに出会います。
エリアスは今までに無かった感情を抱き始めます。
そして周りからも変化が感じられる様になり、より多くの人と接するカレッジへと行く事に。
チセにとってはエリアスと出会う事で、今までとは違う魔法という世界に触れることになります。
そこで出会う人達は皆チセの事を優しく迎え入れてくれます。
そして、チセのスレイ・ベガという身体の事も、人としても将来の事も思い、成長させたいとカレッジへと促してくれました。
チセ自身も以前の人から疎まれるという畏怖を払い、自らの成長の為にとカレッジへと通う選択をしました。
同じ年代の人達と学ぶ環境でチセのこれからが楽しみです。
さて、巻末ではカレッジの事ではなくサイモンの事で何か問題が起こっている様です。
果たして、サイモンはこのままエリアスの監視役から外されてしまうのでしょうか・・。
次巻でのお楽しみです。
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