酒と恋には酔って然るべき 7巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
会社の飲み会の途中、席を外した松子に今泉は、「好きです」と告白し、松子は勢いでキスを交わしてしまいます。
二人の関係はこのまま進んでいくのか?そんな中、ニューヨークにいる伊達より一時帰国するとの連絡が入ります。
果たして松子の気持ちは…。
酒と恋には酔って然るべき 7巻には37合めから42合めが収められています。
酒と恋には酔って然るべき 7巻のネタバレ、あらすじ
37合め 当たっただけ?
飲み会の途中、トイレに行く松子を案内するという今泉。
松子は今泉から好きですと言われ、思わずキスで返してしまいます。
ふと我に返った松子は落ち着け、落ち着けと心を静めようとします。
宴席に戻った松子は白石からスマホが鳴っていたと言われ、見ると酒屋から人気の銘酒「十四代 本丸」が当選したとのメールが届いていました。
立ち上がり、大声で当たったと大喜びする松子。
その後、帰宅してメールを再確認すると当選の他にも伊達からのメールが届いていました。
ニューヨークにいる伊達は明日から1週間帰国するので会って話がしたいとのこと。
松子は当選した日本酒を酒屋に取りに行き、自宅の冷凍庫にしまうと誰と飲もうかと今泉と伊達のことを思い浮かべます。
松子は伊達が仕事でアメリカに出発するときに自分の気持ちを優先して失礼な態度を取ったことを反省し、今度こそ笑顔で気持ちよく送り出そうと思います。
松子は当選した銘酒「十四代 本丸」を持って伊達が借りている部屋へ行きます。
伊達は姉の再婚が決まり、部屋を解約することになったために片付けに帰ってきたのです。
二人は伊達が用意した刺身を肴に「十四代 本丸」で乾杯します。
アメリカでの新しい仕事や生活などの話の後、松子は以前、出発のときにネガティブなことを言ってしまったことをお詫びします。
すると伊達もその頃は不安がピークだったことなどを正直に話してくれます。
「十四代 本丸」にまつわる話などでよい雰囲気のところで伊達の携帯が鳴ります。
伊達の姉からの電話で少しすると伊達の姉が帰ってきます。松子はそろそろと言って帰ります。
松子が帰った後、伊達が小袋を手にしているのを姉が気づきます。
伊達が手にしていたのは婚約指輪?でした。
その頃、松子は帰り道でため息をついて今度こそ笑顔で送り出せたよねと自分に言い聞かせていました。
38合め 理想の夫婦
松子は会社に出勤して今泉に挨拶すると十四代の日本酒のことをからかわれます。
松子は今泉の態度から先日、十四代に当選し余りにもはしゃぎ過ぎたので、愛想をつかされてしまったのではと思います。
松子はモヤモヤした気持ちで立ちそば屋に入り、うどんとお酒(月桂冠の小瓶)を注文すると声をかけられます。
見ると同期の名取がいて松子は隣に座ります。
二人は食事をして、お酒を楽しみます。
名取は2人で飲むのは入社以来で感慨深いなぁと乾杯します。
松子は名取に日本酒部の合宿に誘った女の子の話や入社当時の昔話などをして盛り上がります。
翌朝、松子は会社で今泉に会い、挨拶をすると距離を置かれている印象なので、何とか誤解を解かないとと思います。
そんな状況で上司の中川より午後の都内の外回りに今泉と同行を依頼されます。
松子は今泉の運転する車に乗り、商談を済ませます。
帰りの車の中、重たい雰囲気になります。
松子は誤解を解くきっかけを作ろうとして話しかけますが、今泉の反応はありません。
39合め 昔の男と今の男
すると突然、今泉は松子の顔に近づいてキスをします。
しかし、ぶつかっただけです、すみませんと言ってくるのです。
驚く松子に対して、今泉はつき合いましょう、オレのこと好きでしょ?と続けます。
松子は、頷いて…はいと承諾します。
松子と今泉が会社に戻ると白石からダンナが出張土産に日本酒を買ってきたので今週末のクリスマスに家に来ないと誘われ、2人はOKします。
クリスマス当日、松子は今泉は白石の家を訪れます。
ご主人が手にしているのは佐久の「茜(あかね)さす」ヌヴォー特別純米無濾過生というお酒。
4人は出来立ての新酒でメリークリスマスの乾杯をします。
ご主人が「茜さす」の名前の由来は万葉集の恋の歌に由来するなどの話で盛り上がります。
松子は意を決めて今泉と付き合うことになったこと、そしていろいろ相談に乗ってくれたことのお礼を白石に伝えます。
その帰り道、松子は今泉から「十四代」のお酒を伊達と飲んだことについて聞かれます。
松子は、それは別れのお酒で今泉とはこれから飲みたいお酒を飲もうと話題を変えます。
今泉は明日にでも松子の家でカップ酒を漬けマグロで飲みたいと言います。
松子は予想していた答えと違うという表情になります。
40合め 田んぼの風、思い出の香り
慌ただしく年末を過ごす松子、気がつくと大晦日です。
今泉から初詣の後、今泉の家で新年会をしましょうとのメールが入ります。
ニヤける松子ですが、郵便受けには伊達からのクリスマスカードが届いていました。
すると後方より声が聞こえ、振り返ると松子の妹の加奈が、年末年始泊めて!と現れました。
話を聞くと疲れたので両親に子供と主人のことをお願いして会津から東京に出てきた。ついでに一人暮らしの姉の様子を見る役目を授かってきたとのこと。
松子は事前に連絡してよと言いますが、加奈は丁重に謝り、お土産だけ置いていくと言います。さすがに松子もいいからいなさいと認めます。
加奈は年越しに一緒に飲もうと思ってお酒「にいだしぜんしゅ」とつまみを持ってきました。
二人は燗をつけて用意したつまみで今年一年の労をねぎらい乾杯します。
お互いの近況を話し合う二人。
加奈から付き合っている人はどんな人と聞かれて、会社の後輩で生意気でカワイイ・・などとのろける松子。
年が明けて元旦の朝、松子は初詣だけ言ってくると加奈に言って出かけます。
松子は今泉と待ち合せをして神社へ。今泉との初詣は2回目で松子は今年もよい年でありますようにとお祈りします。
今泉は甘酒を2つ買うとポケットから金箔の入った瓶を取り出し、新年にはこれでしょと甘酒の紙コップに金箔を振りかけます。
以前、2人で初詣に行った時に松子が甘酒に金粉を入れたのと同じことを今泉が行ったのです。
何とも言えない狂おしい表情になる松子…。
41合め 白い小悪魔は笑う
妹の加奈は年明けに会津に帰り、年明けの出社日に会社に出て今泉と話をしていると企画の大崎がお昼に少し時間をと言ってきました。
昼休みに大崎は年末年始に地元の岩手に帰ったお土産のカップ酒「雪っこ」を日本酒部のメンバーに渡します。
松子は原酒でアルコール度数が20度あるので弱い人は飲み方に気をつけること、割って飲んでも良いので日本酒部の自由研究としていろいろ試しておすすめを発表することを提案します。
松子は今泉に今週の金曜日に「雪っこ」で新年会はどうと誘い、金曜日の仕事帰りに二人でスーパーに寄ってお酒に割るものなどを買って帰ります。
二人の新年会、松子はまずは「カフェラテ風にごり酒」を作って楽しみます。
今一番飲みたいお酒はと今泉に聞かれて松子は三重の銘酒「而今(じこん)」と答えます。
松子は日本酒部のメッセージを携帯で見て名取のカルピ〇ソーダで割ったうまいを見て試してみようなどといろいろ試します。
今泉はカップ酒の杯をどんどん進めます。
「雪っ子」は美味しいため、高いアルコール度数を忘れて飲み過ぎた時にはすでに遅い「白い小悪魔」の異名を持つとのことです。
酔っ払った今泉は「藤井さんも日本酒も気づいたら好きになってましたよ…」と言い出します。
松子は目を輝かせて「思わず、気づいたらって…いつ?」と聞きますが、今泉は酔い潰れて寝てしまいます。
松子はもっと酔った勢いで色々話してよと言いますが、今泉は熟睡してしまいます。
42合め 過去でも未来でもない、今この瞬間
金曜日は上司の中川と松子と今泉の3人で名古屋に出張です。
当初は松子と今泉で一泊していくという話だったのですが、仕事のトラブルが発生して中川が帰りの新幹線を逃して一泊することになったのです。
翌日の土曜日の朝、どこへ行こうかという松子にあらかじめ下調べをした今泉は伊勢はどうですかと言い、思わず喜んでうなずく松子。
二人は電車で伊勢に行き、伊勢神宮外宮前のお店に入ると利き酒に「而今セット」がありました。
感激してうっとりとした表情で飲み干す松子、オーケストラが聴こえるようだと感激します。
横浜から来たという他のお客さんとも意気投合して而今以外のお勧めのお酒などを教えてもらいます。
次に松子と伊達は外宮を後にして伊勢神宮内宮を訪れます。
お参りを済ませて満足そうな松子と今泉。
松子は「而今」の意味を知っていると今泉に聞きます。
「過去に囚われず未来に囚われず」「今を一生懸命に生きる」…などと松子は説明します。
すると今泉は、伊達さんにも名取さんにも囚われず今日を楽しみたいってことでいいですか?と聞かれ、おっちゃる通りでございますと答える松子でした。
帰りの新幹線の中、松子は自分は楽しんだけれど今泉は楽しんでくれたのかなと考えていると突然、「而今、当たりました」と、酒屋の抽選に当選したスマホ画面を松子に見せます。
今泉は伊勢で「而今」が飲めるかなと思っていたけれど抽選まで当たるとは、これは過去に囚われがちな松子は而今を飲みべきという神様からのメッセージと言うと、松子は今泉に抱き付きます。
その頃、伊達は日本に外国人向けの日本酒バーを展開する話を上司としており、立ち上げ責任者として日本でやってみないかと話を持ちかけられます。
酒と恋には酔って然るべき 7巻の感想
7巻では松子は今泉と付き合うことになり、良かったなと素直に思いました。
松子はこれまで伊達と今泉の間で心が揺れていたようでした。しかし、伊達がニューヨークでの新しい仕事に旅立ったこと、今泉から好きだとはっきりと意思を伝えられたことで、今泉に魅かれていったようでした。
今泉も最初の頃は松子のことを本当に好きなのか、それともそうした言葉を口にして松子の反応を楽しんでいるのかよく分かりませんでした。
今泉は元々は人づきあいが良い方ではありませんでしたが、仕事の経験や松子との出会いを通じて日本酒の世界を知り、日本酒部にも入り多くの人と知り合うなどして精神的にも成長して大人になったようです。
松子の家でカップ酒「雪っこ」で新年会を行い、酔って「藤井さんも日本酒も気づいたら好きになってましたよ…」という今泉の言葉が印象的です。
松子としてはその後、今泉が熟睡してしまったので不満は残りますが、やっと今泉の本音が聞けてほっとしたという気持ちではないでしょうか。
また、クリスマスに白石が松子と今泉を自宅に招待し、ここで松子は今泉と付き合うことになったこと、これまでいろいろ相談に乗ってくれたことのお礼を白石に伝えるシーンがあります。
これにより白石とご主人に松子と今泉が付き合っていることがしっかりと伝わり、2人も互いに同様の気持ちになったのではと思います。
思いやりがあり、精神的に大人の白石のことなのでそうした展開もある程度予想して二人を自宅に招いたのかもしれないとも思い、もしそうであれば素晴らしいです。
このまま松子と今泉の関係が上手く続くと良いのですが…。
伊達はニューヨークで上司から日本に外国人向けの日本酒バーを立ち上げる責任者の話を持ちかけられており、もしかすると日本に戻ってくるのかもしれません。
また、今泉も「付き合いましょう」と言った後で「クーリングオフ(無条件・無理由の解約)は3か月までいいですよ」と言っくるなど不思議なところは以前のままです。
この先、どのような展開になるのか?続きが楽しみです。
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