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クイーンズ・クオリティ 9巻のネタバレ、あらすじと感想

少女
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クイーンズ・クオリティ 9巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。

心に巣食う悪意と病(ムシ)を退治して、汚れを掃う不思議な掃除屋を家業とする堀北家。

ついに、悪意の大きな幽霊となった弥太郎を救い出して、白のクイーンは弥太郎についていたヘビを抹殺する。

 

クイーンの話す、最後の代償とはいったい何なのか。

文は最後の試練に打ち勝つことができるのか。

文に好きだと伝えた玖太郎、文も自分の気持ちを伝えて二人はやっと付き合うことに。

 

前作「QQスイーパー」からの新章続編となっている。

「クイーンズ・クオリティ」9巻には第41話から第44話が収録されています。

 

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クイーンズ・クオリティ 9巻のネタバレ、あらすじ

第41話 最後の代償

玖太郎の力で、ヘビと引き離された弥太郎は気を失っているが、貴也と玖太郎の呼びかけで意識を取り戻す。

死者の意識が集まる場所である“聖地”。

目を覚ました弥太郎は灯子がいることから自分が死んだことを理解するのだった。

つかの間の再会を喜ぶ面々。

そこに弥太郎から引き離したヘビを殺しに、文が眠り白のクイーンが表に出てくる。

 

白のクイーンは、文はどこだと聞く玖太郎に、文は自分の心間の奥で、10年前から決まっていた最後の代償の話を聞いているという。

最後の代償とは、文の中にある、小さいころの忘れていた記憶である『ふゆちゃん』と記憶を無くした後に生きてきた今の文、どちらの意識を消して、どちらかの意識を残すか選べというものだった。

 

意識を残した方が玖太郎を守るクイーンになる、残らなかったほうは消えてしまうため今の文を残すことは玖太郎が大事にしている思い出『ふゆちゃん』を消すことになる。残酷な2択となっていた。

 

そんな話を聞いていることを知らない玖太郎は文を戻せとごねるが、白のクイーンはそんな玖太郎を強制的に眠らせる。

白のクイーンに、ヘビを殺す戦いに巻き込まれたくなければそれぞれの至るべき場所に帰れといわれ、貴也、灯子、弥太郎はそれぞれの別れを惜しむのだった。

 

第42話 文の出した答え

灯子と弥太郎は至るべき場所に帰り、ほかの面々も無事“聖地”から戻ってきて目を覚ます。

玖太郎は、文がいなくなる悪夢を見て目を覚ましたら、現実でも文が1人で里を出たことを聞かされる。

文は誰にも相談することなく、夜明けまでに「白」との代償の答えを出さなければならない。

 

それを知った小町が、文を里の外に出したのだという。

誰も関わってはいけない、関わったらよくないことが起こる。

どこまでが介入したとみなされるかわからない。

この選択を間違えたら恐らく死ぬのであろう。

 

夜明けには帰ってくるかもしれないし、答えによっては帰ってこないかもしれない文。

それでも玖太郎は、自分は逑で答えをクイーンより先に聞く権利があると、文を探しにいく。

玖太郎の事が好きな文は、玖太郎の初恋で小さいころから思い続けていた『ふゆちゃん』を消してもいいのか1人で考える。

玖太郎が悲しむかもしれない。

それでも文の答えは決まっていた。

 

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第43話 『ふゆちゃん』と文

文は玖太郎の事が好きだから、『ふゆちゃん』を消して自分が玖太郎のそばにいること、クイーンとして守ることを決めた。

そのことを玖太郎に伝えたことで、気持ちが通じ合った二人。

無事に白虎に戻ってきてゆっくり休んだ文は、自分の選択が間違っていたのではないかと考える。

何も言ってこないクイーンも気がかりなのだった。

 

そして設けられた玄武と白虎の宴会の席。

みんなから促され、文と玖太郎は二人仲良く散歩に出かける。

 

その間に小町から、だいたいの歴代の依代はクイーンの最後の代償で選択を間違えたこと。

その瞬間死んでしまったことが語られる。

 

文が今生きているということは、選択を間違えなかったということ。

無事に正しい選択をしたことをまだ知らない文は玖太郎とゆっくりした時間を過ごす。

玖太郎から文の選択は間違いじゃない、初恋は『ふゆちゃん』でも、今好きなのは文だと、文が消えなくてよかったと伝えられる。

 

穏やかな時間だったが、突如二人の意識は強制的に飛ばされて、文の心間に引っ張られる。

そこで文の中で作られた、嫉妬の対象で歪められてしまった『ふゆちゃん』を消して、本来の『ふゆちゃん』だった過去の自分と文は向き合うのだった。

 

第44話 白虎と文の関係

数日間お世話になった白虎の里の掃除をする玄武の面々。

久しぶりの掃除にスパルタな玖太郎が出てくる。

文は、サララといとこだと知って仲良くなっていた。

どうやら、白虎の小町、楓(文の母親)、貴也は兄弟。サララは小町の娘のようだった。

 

別れのあいさつで、白虎は「聖地」「白」「棺」を代々本家筋で秘密裏に守っていたという。

その隠匿主義で反乱がおきてしまい、そのどさくさで前の「白」の依代だった楓が行方不明になっていた話が出てくる。

新しく「棺」が出てくるがこれについては語られない。

 

小町は、「白」が依代を変えて、文が玄武によって守られ、「白」の依代として立派に育った喜びを話す。

そして白虎の本家筋である文だが、今は玄武の人間だから、なにかあったらいつでも力を貸すけど玄武の人間として生きていいことが話された。

 

無事帰ることになった玄武の面々。

見送りにきたサララは、里の隠れた入り口にある古い灯篭で「棺」を守っているという。

しかし、気になる「棺」という新しいワードについてはまだ話せないといわれる。

そして玄武の面々は帰路についたのだった。

 

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クイーンズクオリティ9巻の感想

ついに、悪意の幽霊となった弥太郎を救った。

弥太郎も大きくなった玖太郎にあえてうれしかっただろうし、小さいころから家族だった貴也もいて、なんだかんだとあったけど、灯子も弥太郎も最後は幸せだっただろうなと思う。

そして次の題材は最後のクイーンの代償だ。

なかなかむごい話で、せっかく好きだといってくれた玖太郎と話すことなく里を出ていく文の気持ちはかなりつらいことがわかる。

 

最終的に文が残る答えが正解で、玖太郎と無事に付き合うことになってよかった。

玖太郎も文にちゃんと『ふゆちゃん』は小さいころの話で今は文が好きと伝えるあたりに良い男感を感じる。

 

周りも温かい目で見守っていてほっこりするシーンも出てくる。

代償の話は思ったほど長い話にはならないで、白虎と玄武で団らんしているところをしっかり書いている。

生き別れていた貴也や文と白虎の人たちのそういったシーンは、今後の物語にもとっても大事なんだとわかる。

 

玖太郎にしこまれているヘビについて気になるが、今回は特に触れられることはなかった。

いったん“聖地”編は落ち着いて、灯子と弥太郎が救われたこと、文と玖太郎が付き合えたことや、文と白虎の関係など前向きな話で終わる。

次にテーマになるだろう玖太郎のヘビについての重い話の前にちょっと落ち着けた内容となっていた。

 

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