クイーンズ・クオリティ 15巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
心に巣食う悪意と病(ムシ)を退治して、汚れを掃う不思議な掃除屋を家業とする堀北家。
朱雀からアタルを取り戻すことに成功したものの、贄を作りヘビの力を使った代償はあまりにも大きく、失われた玖太郎の精神は戻ってこないという衝撃的なものだった。
周りの心配をよそに前向きに向き合おうとする玖太郎だが・・。
そんな中、新たな動きを見せる朱雀に、今度は白虎が関わってくるのだった。
前作「QQスイーパー」からの新章続編となっている。
「クイーンズ・クオリティ」15巻には第66話から第69話が収録されています。
クイーンズ・クオリティ 15巻のネタバレ、あらすじ
第66話 玖太郎とヘビの向き合い方
ヘビの力を使う代償に、ヘビに魂を喰われる玖太郎は少しづつ精神を損なわれていく。
あくまでヘビは依代の魂を喰っているだけで、ヘビに喰われた精神を補うために贄を喰わなければならないのは依代なのだ。
意識を取り戻した文は、憔悴しきっている玖太郎に我慢しなくていいから自分を喰うよう促す。
文にすがることを良しとしない玖太郎に、文はこうなることは分かっていたのだから受け入れようと言う。
朱雀戦の前に、玄武と青龍の面々はお互いの知っていることを共有し、玖太郎の贄になるリスクの話し合いをしていた。
贄になっても自我を失わないようにするには、依代が持っている願いへの贄の向き合い方と、依代の贄へのスタンスが重要で玖太郎の責任も重大であることが分かる。
それでも朱雀との戦いには必要だと判断して今こうなっていることを思い出した玖太郎に文はもう一度自分を喰えという。
玖太郎は今回の事で損なわれたからと、贄を喰わないというスタンスを変えて文を喰ったらヘビは失望して力失う気がすると感じている。
文はらちが明かないから、自分を喰って玖太郎の中のヘビと話をさせてくれという。
そうして玖太郎のウチガワに入った文は、ヘビからいくつかの話をされる。
それは贄を喰っても失望はしないが、損なわれた玖太郎が元に戻ることはない、ただ長らえるだけということ。
玖太郎が息絶え自分が消えて、朱雀のヘビが残ったら法(ダルマ)が作り替わり「ほんとうに美しい世界を」という願いのままに、世界の人間も息絶えるという。
玖太郎は苦痛から逃げずに、思考し続けて失いながら成長し続けることが希望なのだというものだった。
シーンは朱雀に変わり、まだ頑張れるからと柳にすがるセイラだったがもう用済みだと殺される。
第67話 朱雀と玖太郎のこれから
文がウチガワでヘビと話していたことを聞いていた玖太郎は、必要なのは自分が消えていくところを見る勇気だと知り、なにか納得しすがすがしい顔をする。
シーンは朱雀のイノウエとツバサにかわる。
2人の会話から、朱雀では最後の一人がヘビの力を得られることになっていてそのためにお互いを出し抜きあっているようだった。
セイラほど柳に心酔している様子もなく、信用もしていない様子。
そんな中でイノウエは、柳の考えが及ぶ前に入り札の「棺」を手に入れるために動くという。
ツバサはなぜ自分に話したと聞くが、イノウエはセイラもツバサも嫌いだけど目指すものは大差ないから好きにしてと言うのだった。
このイノウエの行動は本当に柳の考えが及んでいないことなのか疑問が残る。
シーンは玄武になる。
楽しそうに料理している玖太郎に反して、ヘビから聞いたことを聞かされる玄武の面々。
ある程度のリスクを承知で行った、ヘビの力を使うこと。
そのせいで玖太郎が喰われ元に戻らないということに、いつか玖太郎が死ぬかもしれないと一同動揺するが、冷静な睦の一言でいったん落ち着く。
仲間が玖太郎の贄になって戦うことで得た、玖太郎を中心に力を集中させたり、能力を移したり人数の分、使える能力に幅が出ることで朱雀との差は活かすことができる。
玖太郎へのリスクと戦い方を考えているところに、玖太郎の作ったご飯の良い香りが立ち込めてきて話し合いは中断することになる。
玖太郎の母親が得意だった料理を作れて、みんながおいしいといってくれていることを喜ぶ玖太郎だが、もう両親の顔は思い出せないといい全員息をのむ。
玖太郎はヘビに精神を喰われたことで、失っていることがあっても覚えていることもあるし、その分思い出も感情もこれからまた増やしていけばいいと前向きに話す。
そして、自分の事、世界の事、ヘビの事知らなきゃいけないことがいっぱいあるからそう簡単に消えてたまるかと決意を語るのだった。
第68話 アタルと朱雀
朱雀から救い出されて入院していたアタルは復活し、退院の日を迎えていた。
紘一の話しぶりから、玖太郎の状態があまり良くないことを察したアタルは自分にできることは何かを考えている。
朱雀のムシ遣いだったころ、「これは革命だ」という柳の命で朱雀の幹部を、ムシを使って殺していた。
特に柳を信用していたわけでもなく、いつか出し抜くと考えていたところまですべてが柳に操られていた。
ぼんやり考えていたアタルは、看護師に声を掛けられてついていった先でツバサに捕らえられる。
シーンは玖太郎と文に変わる。
玖太郎は失った自分の精神について調べていて、幼いころの記憶や、近所の道順や勉強した一部の記憶を無くし、父親から習ったピアノが弾けなくなっていた。
言動などに変化はなく、文は普通過ぎてびっくりしているという。
無くしていくことにさみしさを感じても向き合うと決めている玖太郎は、自分らしく大事にしたいことを大事にしていくと話す。
そこにアタルのケータイを使ったツバサから連絡が入る。
何故かアタルはツバサと動物園にいる状況に疑問を投げかけるが、玖太郎達と話が済んだら普通に返すというツバサ。
そこでアタルに、自分も一緒で柳の命でたくさんの人を殺したことを話す。
そこに見張りの玄武を連れた玖太郎と文が現れる。
ツバサから、セイラが殺されたこと、朱雀は最後の一人になるまでつぶしあえといわれていて残りは自分とイノウエだけなこと、イノウエが「棺」を狙ていることを聞く。
そこで玖太郎達は白虎の隠れ里が危ないことを悟る。
第69話 棺の隠し場所
なぜ朱雀は「棺」のことを知っているのか、イノウエを出し抜くのに俺たちを利用したいなら焚き付けろと玖太郎がツバサを煽る。
柳が話していたという「棺」についてツバサから語られる。
それは生き残ったヘビがさいごに目指す場所で、「願」が顕現して世の真実になる場所ということだった。
イノウエは「棺」を抑えれば柳と対等にやりあえると考えているのだ。
「棺」の隠し場所については、白虎の隠れ里でサララから「棺」の隠し場所を聞いたアタルの記憶を、わずかに残っていたヘビの残像を使って朱雀は確認していたのだ。
そのことを知ってショックに倒れるアタル。
最後にツバサは文に、いま玄武にいて幸せなのか問いかけ、幸せと答えたらうれしそうな笑顔を見せてその場からいなくなるのだった。
白虎でサララと母親のシーンに変わる。
朱雀の侵入を察知して、サララは「棺」を守る当主の務めを果たす戦いに向かう。
母親に、アタルにすまなかったと伝えてくれと話していることから、アタルを使って朱雀に「棺」の場所をあえて分かるように仕向けたことが分かる。
玄武の面々にシーンは変わり、ツバサから聞いた話と「棺」についての話し合いがされている。
玖太郎は、サララが「棺」の話をしたことに違和感を感じていて何かあるのではと察していた。
そこに白虎の伝令役の秋山が訪ねてきて、朱雀と一人戦いに出向いたサララを助けてという。
どうやらみんなが思っている「棺」の場所はフェイクで、朱雀のヘビをおびき寄せて葬るために用意された、白虎の当主だけがあけられる地獄への入り口だった。
クイーンズ・クオリティ 15巻の感想
前半はヘビの願いが重要な意味や、依代とヘビの関係性などの説明が多くなってくる。
なにかの力を使うことに代償がつきものなのは理解できるが、朱雀の願いと玖太郎の願いが反するところにいるため、朱雀のヘビが勝と人類が滅びることになっていて驚く展開となっている。
朱雀の目的やなぜ柳といるのか、「k」が何なのかは分からないままだ。
アタルが朱雀のムシ遣いだったころ、柳の命令で幹部を殺していたなど、朱雀がおかしいことに柳が深く関わっていたであろうことが予測される話が出てきた。
後半で、白虎の里でサララが脈絡なく「棺」の話をしてきた伏線は回収されるが、新たにヘビを封じるための「地獄」というキーワードが出てくるところで今回は終了となる。
途中に朱雀のツバサが文に意味深な問いかけをするシーンがあるなど、文の過去についてまだなにか重要な話が出てくるように思える。
次は白虎での戦いになると思われるので、今回触れられていないが度々出てくる「白猫」について少し語られるかなと期待したい。
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