聖女の魔力は万能です 7巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
薬草の一大産地クラウスナー領より魔物討伐の応援要請があり、騎士団と一緒に遠征に参加することになったセイ。
到着後、騎士団が森の中を下調べしている間、クラウスナーで最高の薬師と呼ばれているコリンナの所でポーション作りをしながら秘伝のレシピを覗います。
「聖女の魔力は万能です」7巻には、第28話から第31話が収録されています。
聖女の魔力は万能です 7巻のネタバレ、あらすじ
第28話 古代小麦
古代小麦を見つけたセイはパスタを作る事にしました。
研究所の所長に公の場での料理はするな、と言われていましたが料理がしたくて仕方なく、団長に許可を貰い城の厨房を借りて作り始めます。
セイの作った料理を食べた領主が、以前外遊で訪れた国で似た様な麺料理を食べた事を話してくれました。
食後、団長がセイに今回の料理も効果が効いていて、HPの回復か自然回復量の増加ではないかと言います。
セイとしては効果の検証をしてみたいところではありましたが、これ以上厨房を借りるのも気が引けるので、検証は王都に帰ってからにすることに。
翌日、古代小麦の効能が料理スキルと重なり効果として現れる事に感心したコリンナは、古代小麦を使ってポーションを作ったらどうなるか興味があると言います。
それを聞いたセイは、もしかしたら上級以上の効果が出るポーションが出来るのでは?と思い、何か知っているのではないかとコリンナに聞きます。
すると、昔はあったんだけどねぇ、と言うのでした。
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第29話 聖女の手記
コリンナから渡された最上級ポーションのレシピが書かれた本、それは昔の聖女様の手記でした。
手記には様々なポーションの材料や作り方とそれらに必要な薬草の栽培方法が書かれているとの事。
そして、その本の内容は機密事項であり、むやみに外で話さないで欲しいと言いつつ、知ってもどうしようもない事もある、と言います。
その理由は読めば分かるという事で早速読んでみると、そこには以前からセイが聖女の術の発動条件として気になっていた「祝福」というキーワードが出てくるのでした。
コリンナに祝福というのは何の事なのか分かるかと聞かれ、心当たりはあると答えると、コリンナは別の書物を出してきてこう言うのでした。
これはその手記を書かれた聖女様の日記だと。
日記には、クラウスナー領の領主の娘として生まれた彼女の日々の出来事や趣味の薬草栽培の様子が書かれています。
ある薬草の栽培に難航し、ついに最後の条件が見つかりそれが祝福であるというのです。
第29.5話 本当の目的
セイが読んだ聖女様の日記はクラウスナー領にとって最も秘匿されなければならないものでした。
かつて聖女の能力を後世に伝えないように全ての記録を破棄するように命じた王がいて、クラウスナー領に残っているこの手記も、本来なら破棄されていなければいけないはずでした。
しかし、薬草栽培が主な産業だったクラウスナー領にとって、それは王命に逆らってでも残しておきたい資料でした。
そんな重要な日記をセイに見せたのには当然思惑がありました。
手記の聖女によって祝福をされた畑で栽培されていた薬草の収穫量が減り祝福の効果が薄れてきているものと思われ、それが薬草出荷量が減少した原因の一つだったのでした。
領主ダニエルはセイに何としても畑を復活させてもらいたいのです。
第30話 心機一転
聖女の術の発動条件が分かったセイ。
それは年齢=彼氏いない歴の彼女にとっては非常にいたたまれない状況で、騎士団の前から、特に団長の前から逃げるように部屋へ帰り、翌朝まで誰にも会わないで閉じこもってしまっていました。
しかし、仕事を放りだす訳にはいかないと蒸留室へ向かいます。
コリンナに祝福の実験がしたいと頼み、実験に必要な植物の種と植木鉢を用意してもらいます。
土の入った植木鉢に種を植え、術を発動させ魔力を注ぐのですが、その度にセイにとっては恥ずかしい気持ちを堪えなければいけないので中々の苦行の様です。
実際に術の効果が現れるかどうかは数日経ってみないと分からないので、その日から毎日様子をみる事になりました。
そんな話をしているとレオンハルトがやって来て、いきなり傭兵団に入って欲しいとセイを勧誘します。
そこに今度はホーク団長が現れ、セイがレオンハルトに何か責められていると勘違いし、怒りの感情からか周辺の空気が一気に冷める感じがするのでした。
第31話 討伐
いよいよ本格的な討伐を行う事になりセイも参加することになりました。
城と森の往復を挟みつつ数日に渡って行われ、遭遇した魔物を倒しながら奥へと進み、セイは後方で支援魔法を行い騎士のバックアップに努めます。
目的地点までの討伐が終わると城へ帰り、必要であればポーションを作るという忙しい日々が続く中、術をかけた植木鉢から芽が出てきた様です。
じっくりと観察したいところではありましたが、観察はコリンナに任せセイは討伐へと赴きます。
討伐は順調に進みますが、やはり奥に進めば進むほど魔物の量が増え、強い魔物との遭遇率も上がっていきます。
前回と違い今回は術の発動条件も分かり対処方があるとはいえ、気を引きしめて行かないと、とセイは思います。
そんなた矢先、非常に厄介な魔物、セイにとっては凄く聞き馴染みのある名前の魔物と遭遇するのでした。
それが群れで現れたのでその場は一旦退却し、城へ戻ったホーク団長は王都の宮廷魔導士団へ応援要請をすることにしました。
そして予定よりも早く到着した宮廷魔導士団には・・。
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聖女の魔力は万能です 7巻の感想
いよいよクラウスナー領での本格的な魔物討伐が始まりました。
しかし、今回は聖女の術の発動条件が分かっているので万が一にでも、王都の西の森で遭遇した「黒い沼」があったとしても対処出来ると挑んだ討伐でした。
ゲームの世界とは違い非常に強い魔物と称される奴に遭遇し、一旦引き上げました。
魔法で対処出来るとの事で宮廷魔導士団の応援を要請し到着した中には、もう一人の聖女アイラと、どうしても来たかったんでしょうねぇ。と言いたくなる人物が現れます。
それにしても、毎回の如く料理やらお菓子やらとよく作りますが、今回は古代小麦を材料にパスタを作ってしまいました。
製麺機があるのか分かりませんが、お手製の生パスタで作る香草風味。
そしてペペロンチーノであったなら是非食べてみたいものです。
また、今回はセイの趣味と仕事を兼ねたポーション作りにおいてクラウスナー領にとっては要の薬草の回復に尽力します。
まだ芽が出たばかりでそのまま順調に成長するのかは分かりませんが、芽が出る条件に必要な術は掛けているので成功といえば成功なのかもしれません。
さて、次回からは宮廷魔導士団も加わり、いよいよ最深部へと討伐が進行します。
果たして黒い沼は現れるのでしょうか・・。次巻をお楽しみに。
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