復讐の未亡人 16巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
安易な判断で人生を奪われてしまった整形美女として仕立てられた4人の人形達。
女性たちを囲み、支配欲の満足感を得る富豪の蕪城勇介(かぶらぎゆうすけ)に、虐げられ奪われていくハルカとアキナ。
そこに、救いの手を差し伸べる美花。一人の金持ちを破滅へと追い込む術を与える中で、凛は和代から孤独と束縛の意味を知る事となります。
人と関わる事で幸せになれるも、同時に不幸になると語る、和代の言葉に凛は、何を学ぶのでしょうか?
「復讐の未亡人」16巻には59話から61話が収録されています。
復讐の未亡人 16巻のネタバレ、あらすじ
第59話 破壊
ハルカとアキナの身の上を知り、また彼女たちを今までに馬鹿にし、笑い飛ばしてきた全ての人間に復讐心を抱くハルカの生き方を面白いと感じた美花の母親は、二人にこれから暴れる様にと仕向けてきます。
痛み止めを貰い、無理な整形の苦痛から逃れられたハルカは、蕪城の部屋へと戻り、彼の住まいを壊しにかかります。
高級なワインや高級腕時計にブランド品の数々と、全てを滅茶苦茶に壊していき、彼の居城(きょじょう)を破壊つくしていくハルカ。
金があるからと言って好き放題しやがってと、今までの恨みを爆発させるハルカは、感情のままに室内を壊していきます。
彼によって人生を奪われ、無理矢理に整形をさせられ、苦痛に耐えながら、屈辱に堪えながら、今日まで抑えてきた感情が爆発しました。
荒れて乱れた感情のおもむくままに行動するハルカを必死に止めるアキナ。
もう十分だと彼女を止めるも、ハルカの怒りは収まらず、アキナの制止を振り切り、彼のパソコンを壊そうとしますが、それを美花の母親が止めます。
美花を連れて訪れた母親は、パソコンを調べていきます。
蕪城は個人投資家として仮想通貨と株の短期販売を行い、パソコンによる投機家として荒稼ぎし、そしてハルカ達の個人情報を使い、個人証券アカウントを創り出していたのを見つけます。
それそれが億越えの資産となっており、アキナは自分達の事を想って作ってくれた資産と考えますが、美花の母親は借名取引だと告げます。
脱税の片棒を担がされ、いざとなれば切り離されてしまう身代わりとして飼われていた奴隷と知るハルカとアキナ。
美花はそんな二人に、新しい道を示してきます。
第60話 おばあちゃん
蕪城の姿が消え、ラウンジが綺麗になったと喜ぶ和代ですが、未だに不愉快な面々がいると、彼女の不満は拭えてはいませんでした。
カウンターに座って若い男を物色する女。
窓際の席を陣取っている老人。
あいつらが居なくなってくれればと、そんな事を凛に言う和代。
凛は人間嫌いなのかと訊ね、和代は動物も嫌いだと言います。
じゃあ私は、と、訊ねる凛。
子どもも嫌いだとあっさりと言う和代に呆れながら、凛は相変わらずだという態度でやり過ごしていました。
すると和代の知り合いの老婆が何気に話しかけてき、凛の事をお孫さんかと訊ねてきます。
そして始まるのは学校はどこに通っているのか、そして習い事は何かと、相手を見下す情報を聞き出し、自分が優越な立場にいるとの自慢話。
将来は有名な名門学校に通わせ、それなりの名家の人間として良い人生を送らせたいと、そんな事を告げる知り合い。
しかし和代は言います。
名門の家柄に住む人間は、成り上がり者を受け入れない、と。
どこかで線引きをされてしまい、いつか堕とされてしまうものだからと、露骨な嫌味を言う和代。
しかし知り合いは、そんな事を負け惜しみと軽く流していきます。
そんな不毛な会話を聞いていた最中、あの人はお友達かと訊ねる凛。
和代はそんなわけないとあっさりと言い切ってきます。
今日も平常運転な和代に連れられ、服を買いに外へと連れ出されてしまう凛。
馴染まない二人の外出は何が起きるのでしょうか?
第61話 自由
あわや詐欺師に騙されそうになる和代を機転で救った凛でしたが、和代は助けられたとは思ってはおらず、感謝や反省すらしてはいません。
むしろ、こんな歳になっても声を掛けられるなんてと、満更でもない様子を見せる和代。
凛は呆れながら和代が食べないケーキをねだり、彼女の惚気(のろけ)など興味なさげに食べていきます。
あれは間違いなく詐欺師の類いだと告げる凛。
しかし和代は、そんな凛に言います。
警戒ばかりしていたら一生恋愛は出来ない、と。
その言葉に凛は興味が無いと言い切ります。
凛の母親は恋愛に固執してしまったからこそ、身を破滅へと追いやられ、家族を失い、弟を死なせてしまったのだと、全てを失った経緯を和代に告げます。
そんな凛の経験から促される注意を笑いながら、詐欺師と変わらないと凛を嗜(たしな)めます。
それがどういう意味かと訊ねる凛。
和代は言います。
たとえ相手が詐欺師でも、自分が満足してお金を渡すならそれは契約と変わりがないと。
なんでそれを止めるのかと訊ねられた凛は、ただ心配しただけだと言いますが、その心配にある根っこの感情は何かと問われます。
もしおばあちゃんがあの男に夢中になったら、と。
自分が見捨てられてしまう事を恐怖し、その本心を隠して、心配だからあなたの事を考えていると、善人の立ち位置に着き、相手の自由を奪うと、凛の危うさを告げてきます。
他人を想う事は大切であるも、それにこだわり過ぎれば疎く思われ距離を置かれるか、または攻撃の対象となってしまうと、凛の聡明さの危険性を言う和代。
頭のいい人間を不遇な目に合わせれば、いつかその思考の全てを復讐に注ぐ事になってしまい、復讐でしか癒せなくなる人間になってしまうと、凛の危うさを伝える和代。
凛は反論も無く、和代の話を聞いていました・・。
復讐の未亡人 16巻の感想
いきなりと現れた瓜二つの女組のアキナとハルカ・・。
蕪城の守護天使とは・・、あの青年は中二病なのでしょうか?
まあ中二病の三大要素をひっさげ過ぎていますからね。
美女をはべらす、莫大な資金持ち、独自の理論と持論をひけらかすなど、キングオブ中二病の蕪城に飼われているアキナとハルカ。
ハルカに至っては、彼女の過去に同情します。
不幸な日々を歩み、今まで馬鹿にされてきた人生。その上にあんな中二病の男に人生を奪われてしまうとは、実に不幸過ぎます。
ハルカはキレてもよいと思います。
そんなハルカに助け舟を出す美花のママと美花。
美花のおかげで大金を持って逃げたハルカなのですが、今後にも登場しそうですね。
そしてアキナは、非常にヤンデレそうな雰囲気です。
蕪城を独占するほどに病んでいそうですね。
そんな強力な前半途中の後に、和代と凛の絡みは、非常に珍しい組み合わせです。
実は和代の事を少し見直しました。
彼女もだてに歳は取ってはいないのですね。
凛の事を心配している様子と、まだ幼い凛の道を示そうとする和代さん。
サイコなグランマかと思いきや、案外いい人だったのですね。
密とは違う形での学びが、今後にどんな影響を及ぼすのかと気になる所です。
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