復讐の未亡人 11巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
真言との関係を知り、彼の子どもを身籠る密を狙う悪意が静かに暴走を始め、ついに山下は邪魔者となる長谷川を・・。
愛しい真言との想いを邪魔する奴は誰であろうと許せないと、己の欲望を抑えようとしない山下の悪意とは?
「復讐の未亡人」11巻には44話から46話が収録されています。
復讐の未亡人 11巻のネタバレ、あらすじ
第44話 片付け
遠州先生が父兄に襲われたと、学校は騒然となります・・。
しかしこの騒動は、遠州先生の作為が隠れていました。
問題のある父親を教室で呼び止め、聞くに堪えない罵倒を浴びせ、相手を逆上させ、暴力をわざと震わせ、殴られる前に自分から床に倒れ込んだ遠州先生。
周囲からは自分が殴られたように見せかけ、問題のある父親を陥れたのです。
警察に捕まる問題のある父親をよそに、救急車へと運び込まれる遠州先生は静かに笑みを零していました。
そんな騒然としていた中、体育館で次の授業を待っていた密に話しかけてくる二人の母親。
妊娠中と訊ねられ、7か月と答える密。
密が凛のいとこおばと知り、気さくに話しかけてくる二人は、ふさぎがちだった凛が明るくなったのは密のおかげだと、あからさまに讃えてきます。
そんな密をコーラス部へと誘いかけ、何やら変な思惑を感じる密。
今は相手の誘いを無下にするのは望ましくなく、とりあえずに様子を見る事にします。
遠州先生の事件の為、今日は早めに授業が切り上げなったと凛と帰る事になった密。
密は、萌愛と一緒に帰らないのかと訊ねますが、今日は夕方まで学童で忙しいと、凛は萌愛の近況を心配していました。
あの男・・、義父と一緒に暮らしている萌愛の母親。
スマホのアプリで居所を調べてみれば、二人で海沿いに訪れたのを最後に連絡が途切れていました。
スマホの記録では海から動いていない様子。
その日はちょうど大型の台風が上陸し、大勢の被害を出した日でした。
はたして、二人の安否は?
第45話 プログラミング
長谷川が行方不明になって1週間・・。
真言は彼のパソコンを調べ、彼が無理に営業を行い、多くの顧客から仕事を引き受けていたことを調べ上げていました。
長谷川が無理な注文を取り込んでいたことが明るみに出ます。
そしてその仕事を周囲にバラさないように押しつけていたのが山下でした。
長谷川が行方不明になった経緯は、彼が収拾のつかない状況になってしまい、そのまま逃亡してしまったと判断する真言。
山下は長谷川に無理に仕事を押し付けられていたことを告白し、その事を真言に謝罪します。
自分は被害者であるように振舞う山下でしたが、周囲は冷ややかに彼女に文句を告げます。
長谷川さんほど仕事を取ってこられる人間はいないと言い、なんで出来もしない仕事を引き受けるのかと、愚痴を言い出す女性社員達。
山下は、はらわたを煮えくり返る想いで、お前らだって長谷川を嫌っていただろうと怒りを抑えていました。
長谷川が居なくなった途端に高い評価を始め、責任は自分にあると責める卑怯者と衝動的な怒りを沸々と沸かせる山下。
しかしそんな声を止めたのは、真言でした。
山下は仕事をキチンと収め、プロジェクトの進捗を順調に行っていたと言い、文句を言った女性社員は人の事をとやかく言えるかと叱責し、すぐに仕事に取り掛かれと怒鳴ります。
真言に守られたと、胸をときめかせていた山下。
そんな彼にこんど一緒に付き合ってほしいと、飲みに誘われます。
事が順調に進んでいると喜ぶ山下は彼の誘いを受け入れてしまいます・・。
第46話 警戒
深酒をし、真言に介抱をしてもらっていた山下。
自宅へとこのまま誘い込むチャンスでしたが、今、家には問題がありました・・。
それは浴槽に殺害した長谷川の死体があったからです。
彼に暴力を振るわれ、右目を腫らす程に叩かれた彼女は、報復で彼の背中に包丁を深く刺し込み、殺害してしまったのです。
今まで耐えに耐え、最初から最後まで自分を利用して自分を苦しめたのだと言い、死ぬ間際の長谷川に自業自得だと吐き捨てたのです。
かすれた声音で救急車を懇願する長谷川に、自分が困った時に助けなかったと言い放ち、彼を冷静に見殺した山下。
家には絶対に上げる事が出来ないと、真言に泥酔したふりをして、自宅の場所を忘れてしまったと嘘をつきます。
このままこの勢いで関係を深めようとする山下は、真言を帰らせまいと思考を巡らせます。
泥酔した自分を優しい真言が放っておくわけがないと考えるも、もし仕事場の女性の誰かを呼んで代わりに介抱されてしまえば、この思惑(おもわく)はご破算になってしまいます。
彼を返さないために、山下は真言にキスをします。
そして自分は同性の女性に嫌われやすく、仕事場でイジメられていると告げ、可哀想だと露骨にアピールしながら彼を誘惑していきます。
そして彼女の目論見通りにタクシーへと乗り込み、このままホテルへと彼を連れ込もうと企む山下。
はたして、彼女の思惑は達成されるのでしょうか?
復讐の未亡人 11巻の感想
今回もハードな展開を迎えていく復讐の未亡人・・。
11巻となりましたが、いやはやと、山下の暴走はまったくに留まりません。
さてクレイジーな山下の暴走ですが、遠州先生も何かヤバそうな先生でしたね。
まさか生徒の問題のある父親を罠に嵌めるとはと、密さんなみの罠を仕掛けて追い込むとはと、ただ者ではありませんね。
ワザと挑発させ、相手を怒らせ、タイミグ良くに同僚の先生に現場を見られる様に仕向けるとはと、彼女は一体何者なのでしょうか?
今後の展開に大きく関わってきそうな雰囲気がします。
そして何よりも恐ろしいのは、密さんに接触してきた二人の奥様方。
何やらヤバそうな宗教に関わっていそうな雰囲気と、この小学校には問題のある人しかいないのでしょうか?
さて、そんな密さんの事を執拗に狙う山下。
長谷川は・・、殺されていました。
まあ暴力男だったとはと、真正のクズ男だったので、これは当然の結末と思うのですが、哀れですね。
しかし自宅のお風呂場に死体を隠すとはと、山下のメンタルはどうなっているのでしょうか?
レンタルビデオ店の頃よりも強くなっているのを見れば、それ以上に殺している可能性もありそうですね。
そんな山下に誘惑されてしまう真言。
はたしてどうなる事やらと、次回が気になります。
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