クイーンズ・クオリティ 13巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
心に巣食う悪意と病(ムシ)を退治して、汚れを掃う不思議な掃除屋を家業とする堀北家。
ついに碧唯のヘビを喰うために捕らえた玖太郎。
ヘビの心を落ち着かせ喰うことを受け入れやすくなるよう用意する玖太郎と、お互いを信じてそれぞれのミッションを遂行する文。
そこに現れた、一連の黒幕の正体。
碧唯のヘビを喰ったことで玖太郎のヘビが思い出した記憶の一部とは何なのだろうか。
前作「QQスイーパー」からの新章続編となっている。
「クイーンズクオリティ」13巻には第58話から第61話が収録されています。
クイーンズ・クオリティ 13巻のネタバレ、あらすじ
第58話 碧唯のヘビと玖太郎
依代である碧唯の心間を離れたことで苦しそうな碧唯のヘビ。
前回会った時よりも玖太郎の力で、玖太郎のヘビの方が強くなっている。
ずるいと騒ぎ、碧唯のヘビは自分こそが白とまじわる資格があり碧唯の願いこそ一番美しいと言う。
ヘビは依代の願いで精神や感情が作られているような印象もある。
玖太郎の考え方が何事もすぐに白黒つけず、一旦おいて様子を見ることから、碧唯のヘビをその場からいったん逃がす。
玖太郎のヘビはどうするんだと騒ぐが、玖太郎は心間の中にいる以上は問題ないと落ち着いている。
その隙に暴れまわる碧唯のヘビの前に、一つの扉が現れる。
扉を開けると、こじんまりとした図書室のような空間が出てくる。
本に囲まれた空間が好きな碧唯の意思を持っているヘビは落ち着き、待っていた玖太郎とゆっくり話す。
碧唯の願いは、図書館のような静かで争いのない世界を作りたいというものであった。
そのささやかな願いの何がダメなのかと碧唯のヘビは話す。
玖太郎は、争う人たちにも願いがあり、人それぞれの見え方があるからとヘビを諭し、何かを納得したヘビは穏やかなまま玖太郎に喰われることを受け入れた。
そのことを睦に通信で知らせ、それを睦が紘一に知らせることで、それぞれ別の場所にいた皆は表に帰ろうとする。
そこに、碧唯の秘書であったセイラが現れる。
セイラの正体とは・・。
第59話 黒幕の朱雀
ヘビ同士が喰いあう感覚を初めて味わった玖太郎のヘビは、気分がいいものではないと微妙なリアクションをしている。
それを見ていた玖太郎に、文から通信が入る。
碧唯を利用し、青龍を内側から壊そうとしていた黒幕は朱雀であり、セイラはその朱雀の一員というものだった。
玄武は、前に出てきた「銀のウミヘビ」の名で、二十八宿における南方朱雀の3つの巨星がウミヘビ座であることから、朱雀の存在を疑っていたため、予想が的中した形となったのだった。
わざわざそれを教えるような朱雀の動きは一体何なのか、疑問はあるがセイラと対峙した文は「蛟切り」で攻撃を仕掛ける。
その瞬間、朱雀の仲間が2人現れる。
玄武に囲まれ、状況の悪さから朱雀の2人はセイラを連れてその場を去っていった。
ひとまずすべて落ち着いたため、ウチガワにいた面々はそれぞれ表に帰ってくる。
それぞれ無事に目覚めて、玄武も青龍も話したいことはあるが、体を回復させるためいったん帰路につく。
そこで、ヘビのせいで昏睡だった青龍の当主が目を覚まし、碧唯も一命をとりとめたことを聞いて、玖太郎も文も一安心するのだった。
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第60話 ヘビを喰った影響
帰路につく途中で、ヘビがウチガワで泣いていると、突然涙を流す玖太郎。
碧唯のヘビを喰ったことで、ヘビの思い出したい記憶の一部を取り戻そうと苦しんでいるようだった。
その影響を受けて、同じように苦しみだす玖太郎。
急いで堀北家に帰り、逑(つれあい)である文が玖太郎をフォローする。
違和感があるという玖太郎の体には、ヘビによる痣(あざ)のような紋章が浮き上がり、やけどのような赤みが出ていて、文が触ると強い痛みもあるものだった。
ウチガワのヘビが、記憶を思い出す苦しみに耐えられずあきらめて死のうとしている。
今ヘビに死なれたら困るから、この痣に触れた時の痛みでヘビの意識を取り戻すという玖太郎は、文に痛くていいから痣に触るよう言う。
文の協力で強制的に意識を取り戻だれたヘビは、玖太郎からあきらめるなと言われ、ヘビと白の存在が何なのかのキーになりそうな記憶を思い出す。
(これはまだ何なのかは、読者にはよくわからない表現になっている)
記憶を思い出したことで、ヘビも玖太郎も苦しいのが落ち着く。
一方、目覚めた碧唯の病室に蘭丸、睦、貴也と、気まずさから病室には入れない紘一が訪ねてくる。
碧唯が言うには、当主が倒れ、碧唯が当主代理を務めだしたころ、朱雀が訪ねてきたのだ。
ずっと前から動いていて、手のひらで踊らされていた青龍と玄武。
シーンは変わり、玄武の宗主は相当前から朱雀に疑惑をもっていたことが、青龍の当主との会話で分かるものが出てくる。
朱雀の狙いとはいったい何なのか・・。
第61話 アタルの不安
記憶の一部を思い出して、混乱し、しおらしくなっているヘビは、玖太郎にしばらくほっといてくれと頼む。
そして玖太郎に、考える時間はあってヘビに傲慢な願いと言われる意味も分かっていて「願い」は変わらないのかと聞く。
意味深な質問だが、玖太郎は「願い」は変わらないという。
目が覚めた玖太郎のもとに文がいて、二人きりの隙にいちゃつき始めるが空気読まずにアタルが訪ねてくる。
自分はヘビ憑きなんじゃないかと不安を話すアタル。
アタルからヘビの気配は感じないが、今ヘビは弱っているし、贄に気が付くことはなかったから玖太郎は何とも言えないという。
アタルは自分がその贄の可能性もあるのではとも話す。
朱雀に利用されたヘビ遣いだったこと、自分のなかにいた「銀のウミヘビ」と「柳」に不安を感じているのだ。
ひとまず玖太郎はアタルの気分を晴らすため夜に開かれる会食の準備を手伝わせる。
夜になり始まった青龍と玄武の会食。ここに自分がいていいのかと話すアタル。
貴也は、玄武の将来のためこういった空気感をアタルにも見ていてほしいという。
それに何か考えているようなアタルに気が付いた玖太郎は、アタルを外に連れ出す。
全体を俯瞰して、いろんなことを考えて気を回すアタル。
玖太郎は贄はモノを考えることがなくなっていくため、それができているアタルはきっと贄ではないと励ます。
そんな二人の前に、突如「柳」が現れて、アタルだけが強制的にウチガワに魂を持っていかれる。
同じとき会食に来ていた青龍の当主が、ヘビのその力が恐ろしく、自分も青龍の幹部もみんなそれにやられてしまったと話す。
アタルを連れ去った朱雀、「柳」の目的とは・・。
クイーンズ・クオリティ 13巻の感想
物語の核心の一つであろう、黒幕朱雀の存在が明らかになる。
これまで、なにか怪しいという表現がかるく出るだけで、多く語られることはなかった朱雀。
今回も朱雀については謎が多いまま話が続いていくので、気になる伏線が多い巻となった。
ヘビが忘れている記憶、朱雀はこれからかなり重要になるため目が離せない。
玖太郎の中のヘビはおとなしくしているけど、玖太郎に意味深な話をしていたやり取りが今後どうなっていくのかも気になる。
碧唯のヘビの話が落ち着き、青龍と玄武がこれから協力していくような流れの中で、またカギとなり巻き込まれるアタル。
性格的に、周りをよく見て空気を読みすぎるため、いろんなことを気にしすぎていて利用されそうなフラグが立っている。
今後この話がどうつながるのか、見逃さないようによく読み込んでいきたいと思う。
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