薬屋のひとりごと 9巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
海外の珍しい品々を取り扱う隊商が訪れ、買い物に賑わう後宮内。
猫猫も侍女仲間の小蘭と知り合ったばかりの子翠と共に隊商巡りに勤します。
しかし平和な日々は続かず、またもや後宮にて騒動は起きてしまい・・。
「薬屋のひとりごと」 9巻には43話から47話が収録されています。
薬屋のひとりごと 9巻のネタバレ、あらすじ
第43話 隊商
遠方から訪れた大規模な隊商が後宮を賑わせていました・・。
二千人も超える女官が働く後宮にて外の品が手に入り、海外の珍しい化粧品や衣服に宝石などを買い求めていく女官達。
しかしそんな洒落っ気のある品にはまるで興味は無く、薬の原料となるそうな、海外の茶葉や香辛料に興味津々な猫猫。
値切り交渉をしながらに珍しい物を物色していました。
そんな時に偶然に出会った子翠。
一緒に見て回ろうと、小蘭と共に3人で隊商巡りをしていきます。
久しぶりに気持ちが穏やかになる時間ですが、不穏な空気は静かに漂い出していました・・。
第44話 冬人夏草(前編)
後宮にて女官が一人、行方不明となっていました。
結納が決まり、円満退職となる筈の女官の失踪は、後宮では珍しい話ではありませんでした。
2千人もいる後宮内では時折に女官が行方を眩ませ、数日のうちに遺体で見つかるなど、深い闇が覆っているのです。
しかし今回の失踪は、前途洋々な女官が突然に失踪したと、色々な憶測が飛び交っていました。
そんな中、上級妃の静妃が食あたりで死んだと、彼女の献花へと訪れる事となる猫猫。
しかし相手はかつて玉葉妃の毒殺を計っていた容疑者であり、親の権力を傘に好き勝手をしていたと悪い噂の絶えない人物でもありました。
共に訪れていた侍女の紅娘も、因縁のある相手故に複雑な心境でした。
この死には何か裏があるのではと考える猫猫・・。
何やら後宮の闇は考えているよりも一層に深そうです。
第45話 冬人夏草(後編)
静妃の葬儀の最中に現れた、包帯に顔を隠した下級妃の乱心。
遺体を包んだ布をはぎ取り、静妃の遺体を晒す彼女。
美しい顔が焼けただれ、髪が抜け落ちた静妃の遺体を見るなり、自身の焼けただれた顔を晒しながら、自業自得、自分よりも醜い、と叫び笑う下級妃。
聴けば、かつては皇帝のお通りもあった下級妃らしく、それなりの容姿を持っていたのですが、一昨日から髪が抜け落ち、顔が焼けただれてしまう奇病に犯されてしまい、気を病んでいたとの事。
しかし猫猫はこの二人には共通点がある事を見抜いていました。
二人とも顔が焼けただれ、髪が抜け落ちている事。
これはある毒キノコが原因で引き起こされる症状だったのです。
趣味の薬草狩りの際に北の雑木林にて見つけたキノコ。
それは枯れた広葉樹の傍に生えるモノで、僅かに口に含むだけで致死量となってしまい、触るだけで焼けただれてしまう猛毒でした。
かつて猫猫もこのキノコを幼い頃に触れてしまい、今も腕に傷を残していると、壬氏に見せます。
好奇心から自らの身体で人体実験をする猫猫の生々しい傷に心配する壬氏。
猫猫は一連の事件は静妃がこのキノコを使い、下級姫を陥れようとするも、自分もその毒に顔を腫らしてしまったのだと推理し、人を呪えば穴は二つ、文字通りの自業自得だったと考えます。
壬氏からも、静妃は心を病み自身で毒を飲んで死んだと侍女から調書を取っていました。
その調書に疑問を抱く猫猫。
このキノコを飲めば確かに死にはするも、口内に炎症を起こし嘔吐などを患い、顔もあそこまで焼けただれないと言います。
それに静妃の両手は綺麗なままで、キノコを触って奇跡もありませんでした。
静妃の顔は直接に毒キノコを何者かに押しつけられ、そのまま殺されたと推理する猫猫は、この事件の真相を推理します。
はたしてこの死の真相は?
第46話 鏡
静妃の事件解決後からしばらくして・・。
高順から、ある良家で起きた問題の解決を相談される猫猫。
事の経緯を聴けば、大切に育てられていた箱入りの姉妹の妹が妊娠してしまい、相手は誰と戸惑う両親。
姉は仙人の子どもを宿したと告げ、その良家は大ごとになっているとの事でした。
元々その良家の両親は、姉妹を外に出す事を禁じ、男子を誰も近づけない様にする程に娘達を束縛しており、周囲に見張りを立てる程に厳重な警備を強いていたのです。
家に籠る日々を強要された姉妹。
趣味は刺繡と、一日を縫物に費やす二人に出掛けた様子は無く、一体いつどうやって身籠ったのかと、猫猫に謎を解いてもらいたい高順。
本当に仙人の子どもなのかと、その真意を調べます。
第47話 月精(前編)
壬氏にある事を問われる猫猫。真珠の涙を持つ絶世の美女を知らないか・・。
目の前にいると、美女と美男の両方の容姿を持つ壬氏にそう言いたくなるも、彼の悩みを聞く猫猫。
聴けば、外国から訪れている特使が、曽祖父に聞いた美女と会いたいと訴え、その要望を叶えて欲しいと鳴きつかれている様子。
猫猫はその女性に覚えがあり、既に壬氏は出逢っていると言います。
その相手は・・、花街の緑青館の主であるやり手婆でした。
かつては絶世の美貌を持つ妖艶なる踊り子でもあったやり手婆。
しかし、今は金の亡者となった老婆。
流石にそれを特使に合わせる事が出来ないと、頭を抱える壬氏。
外交問題を抱える要望にどう応えるべきかと、猫猫は奔走する事となります。
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薬屋のひとりごと 9巻の感想
またもやひと騒動と、後宮の事件解決へと乗り出していく猫猫・・。今回も色々な事件が起きていきます。
隊商と後宮を賑わせるお祭り気分の中で、新キャラクターとなる子翠。
同じ侍女であるも虫好きと、少し変わったキャラでもあり、また猫猫と同様に好奇心旺盛でもあり、今後の活躍に注目したいキャラクターでもあります。
小蘭と共にのんびりとしながら隊商の出店を見て回る猫猫。
最近の忙しさの中のひとときと、穏やかな時間を過ごしますが、後宮内では未だに不穏な空気が立ち込めており、何やら怪しい雰囲気が漂っていますね。
さてそんな中で起きた不可解な事件である上級妃・静妃の死。
改めて女の園の闇を知る内容の事件でした・・。
毒キノコは確かに危ないモノが多く、うっかり触ってしまえば、一生の傷が残ってしまう危ういものが多いですからね。
相手を陥れようとしてあえなく命を落とし、その死を悼んでは貰えないとは、まさに呪いは身を亡ぼすのものだと痛感します。
安易に人に悪意を向けてはならないという教訓でした。
そんな難事件を解決後に、また壬氏を悩ませる外交問題の踊り子探し・・。
まさかあのやり手婆さんが、かつての絶世の美女だったとは?意外な展開が待ち構えてましたね。
流石に今のやり手婆さんに踊ってもらうわけにもいかないので、壬氏はこの依頼はどうするのか、そして猫猫の妙案は?
新キャラの子翠も今後どんな風に猫猫に関わるのかと、目が離せない内容となっています。
次巻が気になっていきますね・・。
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