聖女の魔力は万能です 5巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
聖女の術と思われる魔法を発動させたセイですが、その発動方法は未だに分かりませんでした。
そして、その魔法を受けた植物は、明らかに違う物になっていたのでしたが・・。
「聖女の魔力は万能です」5巻には、第19話から第24話が収録されています。
聖女の魔力は万能です 5巻のネタバレ、あらすじ
第19話 聖女の術
セイは、魔法の「聖女の術」らしきものをかけられた植物は、魔法をかけられていない植物とは中身が違っていることに気付きます。
試しにその植物でポーションを作成すると、その効果はいつもの五割り増し・プラス五割り増しのなんと2.25倍であることが分かりました。
しかし、その植物の効果は一代限りで、その植物の種から育てても強化された植物にはなりませんでした。
また、セイの方も「聖女の術」の発動方法が分からず、あれから一度も発動できないでいました。
講義の後にポーション作りに励むセイ。
第三騎士団だけでなく、第二騎士団からもセイの造ったポーションの注文が来たためでした。
そこに所長が現れ、王宮より使いの者が来て今度の討伐にセイも参加してほしいと告げるのでした。
第20話 出発
討伐への出発の日、まだ暗いうちに起きて支度を済ませ宮廷への馬車に乗ろうと研究所に来たセイ。
そこにはジュードと所長がセイを見送るために待っていました。
ジュードにいたっては、馬車の操車までしてセイの事を心配してくれるのでした。
セイは騎士団隊舎に着くと、森への移動は馬車に乗せてくれることになっていました。
何やら浮かない様子の団長が馬車まで案内してくれたのですが、そこにはドレヴェス師団長が待っているのでした。
森までの道中、セイは討伐へ行く西の森の様子や討伐に関連する戦闘の内容など、師団長から講義を受けます。
先日の薬草への魔法付与の話が始まったとたん、師団長からその時の様子を根ほり葉ほり聞かれながら初日の野営地へ到着するのでした。
第21話 西の森
西の森に到着したのは王都を出てから二日目の昼過ぎ、その日は明るいうちの偵察だけとなりました。
三日目にして本格的に討伐が始動しましたが、師団長と騎士団長の二人ともセイと同じ班になることに。
どう考えても戦力過多になるのですが?
森を進むにつれ魔物の数は多くなるはずでしたが、今回は何故か弱い魔物は姿を現さず中核クラスの魔物ばかり出てくるのでした。
森の奥へ進めば進むほど魔物の数は多くなっていき、ひたすらに気の抜けない時間が過ぎた頃、森の最深部で何かを発見するのでした。
第22話 黒い沼
そこには魔物が次々と湧き出てくる黒い沼があったのでした。
師団長も騎士団長も見たことがない沼。
沼から湧き出てくる魔物に気付かれたら大量の魔物に襲われることになるかもしれないと、一度態勢を立て直そうとした時、サラマンダーが現れ、沼の魔物にも気づかれてしまうのでした。
前方の魔物には騎士団長、師団長が、後方のサラマンダーには騎士たちが相手をし、何とか体制が崩れないように耐えしのぎます。
このままでは不味いと思った時、セイにサラマンダーの火球が向かってくるのでした。
次から次へと襲ってくる魔物。
すると騎士団長が危ない目にあった瞬間、セイの中から魔法「聖女の術」がどんどんとあふれ出ます。
そしてあたりはキラキラと光輝くのでした。
第23話 再会
討伐から戻った後、王宮ではすれ違う人に道を開けられ一礼されたり、図書室へ本を返しに行くと、奥から高官がわざわざ出てきたりと、セイへの周りの対応が明らかに違うものになっていました。
研究所の所長も、セイの希望をなるべく叶えてあげたいが、これからは難しくなるだろうといいます。
それだけ「聖女」というのはスランタニアにとって特別な存在なのだと。
しかし、所長としては研究所をやめさせるつもりはないから安心してくれと言うのでした。
魔法の講義の後、いつものように第三騎士団へ向かおうとしているとき、王宮の中庭の方から言い争う声が聞こえてきました。
リズがアイラの件について、カイル殿下に進言しているのでした。
第24話 女子会
アイラの事で言い争うリズとカイル殿下。
何故、アイラだけを保護し、もう一人の召喚された人を保護しないかとの問いに、あれは父上(国王陛下)が民衆をなだめる為の偽物を用意したと言うのでした。
その発言をセイに聞かれた事にアイラもリズも気づきます。
仕方なくセイはリズに場所を変えて議論することを提案しますが、カイル殿下は聞く耳を持ってはくれない様子でした。
そこに国王陛下が現れカイル殿下のアイラへの件について、後日改めるとこの場を収めていくのでした。
カイル殿下の保護から外れ、後任のレイン殿下の采配により、学園ではアイラはリズと行動を一緒にすることで周囲からの誤解を解き、平穏な学園生活を送られる様になります。
そして少しした頃、アイラがリズを通じてセイと話してみたいとお茶会を開くのでした。
セイとアイラは段々と打ち解けていき、3人は素敵な笑顔に・・。
聖女の魔力は万能です 5巻の感想
「聖女の術」と思わしき魔法の突然の発動から始まり、その発動方法も分からないままに西の森へ魔物の討伐に繰り出されるセイでしたが、出来ることを精一杯しようとするいつもの前向きな姿勢にはこちらも勇気づけられます。
西の森の討伐では、森の中を奥に進むにつれて魔物が多くなり、最深部の黒い沼の近くに来るとサラマンダーや沼の魔物が現れます。
沼の魔物は次から次へと現れて、一同が劣勢になる場面では、思わずこのままではまずいと思いましたが、絶体絶命のピンチにセイの魔法の「聖女の術」が発動して危機を救ったのは嬉しかったです。
魔法の「聖女の術」が発動したのは、以前に薬草畑でこの国に来てからの感傷に浸っていた時以来でした。
きっと、何かしらの「想い」で発動するのと予想しますが実際のところはどうなのでしょうか。
それはともかくセイの魔法が周りの人たちに認められるにつれて、周りがセイに気を使ってくれるのが興味深いです。
特に西の森の討伐では魔法を使って活躍したこともあり、その後の周囲の人々がセイを見る目が一段と変わるのは本当に良い仕事をしたのだと喜ばしい気持ちになりました。
しかしセイは天狗になることもなく謙虚にやさしい気持ちで周囲に接してくれるのが素敵です。
次巻以降のセイの活躍が楽しみですね。
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