「薬屋のひとりごと」3巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
上級妃・玉葉妃を巻き込んだ園遊会の服毒事件……、しかし里樹妃を狙った犯行と見抜き、誰が毒を盛ったのかと推理を始めていく猫猫。
知られざる後宮の闇を知り、嫉妬に陰謀に思惑と、様々な事象が入り混じる伏魔殿と改めて知ります。
そんな中、偶然に知ってしまった年季明け以外に外に出られる唯一の秘密の方法。
街の外へと出られる手筈と行動をする事になりますが、花街に戻っても事件がおきてしまい、久しぶりの帰省もままならず・・。
「薬屋のひとりごと」3巻では、第9話から第14話が収録されています。
薬屋のひとりごと 3巻のネタバレ、あらすじ
第9話 猫猫の推理
昼過ぎに目覚める猫猫ですが、園遊会で毒を飲んだ事を心配され、今日は休むようにと他の侍女達に無理矢理と休みを与えられてしまいます。
とりあえず、そばかすの化粧を施し、玉葉妃の元へと向かいます。
玉葉妃は毒を盛られた事に気にした様子もなく、事件の真相を調べる為に来た高順に草むしりをさせていたと、相も変わらずにマイペース。
そして猫猫は壬氏の部下・高順と共に、園遊会の事件を調べる事となります。
毒入りのスープが注がれたままの銀の器を回収し、園遊会のままの状態で保管されていたと知ると、猫猫は綿と粉と筆を用意します。
それで何をするのかと高順。
猫猫は誰が触ったのかを調べると語ります。
綿を丸め、粉をつけ、銀の器に塗していき、そして最後に筆で粉を落としていくと、白い指紋痕がにじみ出ていき、誰が触ったのかが解ります。
薬屋として学んだ知識の一つであると言い、触れたであろう人間は4人と推測する猫猫。
スープを注いだ者。
配膳をした者。
里樹妃の毒見係。
そして毒を盛った者。
計4人が関わったと推理します。
高順はその推理の中で毒を盛った者は解るにしても、なぜに毒見係が器に触れたのだろうと疑問を浮かべます。
毒見係なら器に触れないで匙(さじ)で飲む筈と、上級妃が口を付けるから器に触れるのはあり得ないであろうとの事。
猫猫は仕方なく語ります。
これは侍女によるイジメである、と。
そう若き上級妃である里樹妃は、侍女達に軽んじられ、イジメられていたのです。
第10話 簪の意味
事件の真相を調べ上げ、後は壬氏と高順が調べる手筈となり、侍女としての仕事に戻っていた猫猫は、久しぶりに下女仲間の小蘭と雑談に興じていました。
噂好きな小蘭からは園遊会で毒を言い当てた侍女の話題を振られてしまいます。
その当人である猫猫は複雑な表情で誤魔化しますが、後宮内では毒殺騒ぎが一番の話題になっていることを知ります。
そんな中、後宮で働く猫猫に小蘭は訊ねてしまいます。
簪(かんざし)は貰えたのか? と。
猫猫は思い出します。
確か玉葉妃の首飾り。
壬氏の簪。
梨花妃の紅水晶の簪。
そして武官の李白と言う男性から貰った簪。
計4つほど貰った事を思い出す猫猫。
すると小蘭は、あっけらかんとここから出られるね、と言葉を紡ぎます。
猫猫がその理由を訊ねると、小蘭は自慢げに説明してくれます。
後宮は男性禁制の場所であり、下女や侍女が男性と知り合う事は出来ない世界。
唯一の連絡手段になるのが、園遊会で貰える簪(かんざし)であり、特別な許可として後宮の女性を呼び出す事が出来き、また女性はそれで男性に連れ出してもらう事を頼めるとのことです。
しかしいざ頼むとなると一苦労と、猫猫は頭を悩まします。
まず男性である事が条件ならば、自然と上級妃は除外されてしまいます。
無論、恐れ多くて頼めるわけがありません。
ならば男性となるのですが、宦官である壬氏に頼むのは危うく、最終的に残ったのは李白と言う男性です。猫猫は彼に交渉を持ち掛けます。
無論、義理で渡した筈の簪で外出をしたいと頼み込む猫猫に李白は面白い顔をしません。
しかし猫猫には策があったのです。
それは花街最大の最高級妓楼「緑青館」の三姫と一夜を過ごす事の出来る紹介状を持っていました。
高級官僚でも手が出せない高嶺の花の三姫を猫猫から紹介されてしまう李白。
断る事などできる筈はありませんでした。
第11話 里帰り
李白に三姫を紹介する事で、無事に故郷である花街へと三日間の里帰りすることになった猫猫。
そして緑青館に着くなり、女主人のやり手婆に小突かれ、人攫いにあった事を怒鳴られてしまいます。
猫猫は昔からに苦手な女主人の小言をけん制していると、李白には緑青館三姫の一人・白鈴がすすめられます。
好色で筋肉フェチの白鈴とならひょっとして上手くいくかも?と李白の懐事情を心配してしまう猫猫。
一夜の夢を見る為ならば仕方がないと割り切り、猫猫は久しぶりに実家へと戻ります。
そして自宅に着くと、何時もの様に調薬に勤しむ育ての親・羅門と再会します。
羅門は穏やかな声でお帰りとねぎらい、猫猫はこれまでの事を語ります。
猫猫は一通りに話し終え、床へとつきます。
そんな猫猫を見て後宮には因果があると感慨深く呟く羅門。
かつて後宮での事を思い出しながら、娘のこれからの事を心配していました。
第12話 麦藁
久しぶりの実家でゆっくり過ごしていた猫猫の元に、とある妓楼の禿(かむろ)が慌てて駆け込んできます。
どうやら毒を飲んでの妓女と客の心中という、花街ではよくある心中事件に巻き込まれてしまう猫猫。
しかし手慣れた様子で猫猫は解毒の治療を行い、二人を難なく助けます。
その後、羅門も現場に到着し、この自殺は煙草の毒を飲み込んだものと見抜きます。しかも最初から水に溶かしたものを飲んだと。
金の無い男と年季明けの妓女の心中なのだろうと考えていた猫猫でしたが、男の身なりは整い、とても金の無い男とは思えず、妓女に比べて男の容態が重かったと悟ります。
はたしてこの心中の裏には何があったのでしょうか・・?
第13話 誤解
花街での騒動を乗り越えて再び後宮へと戻ると、不機嫌な壬氏に呼び出されてしまいます。
李白と外出した事を問われ、素直に答える猫猫。
壬氏は自分も簪(かんざし)を渡したのにと、余計に不機嫌が増すばかり。
しかし猫猫は何を怒っているのかと、彼の不機嫌な理由が解らずじまいでした。
知らぬ男と里帰りをしたと聞き、気が気ではない壬氏。
この誤解は解けるのでしょうか?
第14話 酒
とりあえず壬氏との誤解も解けた矢先、優秀な高官である浩然が宴席にて突然に命を落とし、事件性があるのかを調べる事になります。
酒の飲み過ぎとは高官ではよくある顛末であり、健康を侮りやすい人物ならばと考える猫猫。
しかし当人は酒は半分までしか飲んでおらず、また酒自体も過度の甘みと塩の絡みが混ざり合っている酒と奇妙なひっかかりを感じます。
はたして、真相は?
薬屋のひとりごと 3巻の感想
猫猫の里帰り、花街での一悶着、そして壬氏の誤解と、色々な出来事が目白押しな3巻。
園遊会での一悶着が落ち着き、里樹妃の壮絶な現状が明らかにされてしまうと、実に後宮の闇は深そうですね。
猫猫ならばそんなイジメを跳ね返しそうなのですが・・。
里樹妃は人と争う事が苦手そうな雰囲気で、また周囲に流されてしまうなど、どことなく不憫な悲劇のヒロインのように思えてきます。
そして猫猫は武官の李白を使って首尾よく里帰りを果たすなど、豪胆な面を持ち合わせています。
下手をすれば不敬と扱われてしまうにも関わらず、かつてのコネを使って後宮からの里帰りを実行するなど猫猫もなかなかの策士です。
しかし壬氏にいらぬ誤解を与えてしまい、誤解フラグを立ててしまうなど、罪作りな娘でもあります。
猫猫は、花街のゴタゴタにも巻き込まれてしまうのですが、育ての親であるおやじ殿・羅門の洞察力には熟練の職人わざを感じます。今後の展開での羅門の活躍にも大いに期待したいですね。
そして後宮に戻るや否やの壬氏の不機嫌モードと、首をかしげてしまう猫猫と、二人の関係もなかなか進まず、今後の展開に注目したいですね♪
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