復讐の未亡人 5巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
復讐の機は熟したと、行動を開始していく凛。
まずは義父に従順な姿を見せながら、彼をゆっくりと陥れていきます。
幻覚作用のある毒草を混ぜた料理を食べて、俊の亡霊に慌てふためき、取り乱してしまう義父。
すがりつく彼を凛はベランダへと招き、外へと飛び降りさせてしまいます。
無様に地面へと激突し、これでようやくに復讐を終えた彼女。
しかしそんな男を助ける一人の女。復讐は失敗してしまったのか?
それとも復讐は果たされたのか?そして凛の取るべき決断とは?
「復讐の未亡人」5巻には22話から25話が収録されています。
復讐の未亡人 5巻のネタバレ、あらすじ
第22話 花言葉
義弟の陽史に依頼し、凛の母親の情報を集めてもらう密。
凛の母親は俊が死んでしまった日に自殺を試み、崖から身を投げるも死ぬ事が叶わず、身元不明の行方不明者として保護されたのです。
車椅子に座り、力なく虚空を見詰める母親の写真を見て、凛は何も言葉を紡げませんでした。
全生活史健忘という自分個人に関する記憶をすべて失ってしまった状態。
もう何も考える事が出来ないと、感慨も無く告げる陽史。
そんな母親の顛末に凛は込み上げそうになる感情を押し殺しますが、それを慰めるように密は抱きしめます。
その姿を見て陽史は、かつて優吾と密の間に産まれた娘の事を思い出します。
そんな彼の視線に気づいたのか、まだあの子は見つからないのかと、密に訊ねられてしまいます。
あの子?と訊ねる凛に、密は何でもないと言い、陽史は凛にある事を教えていきます。
まずは毒草を入手する方法。
それはどこにでもある代物ですが、周囲に怪しまれない様に手に入れるには、業者の格好をして、清掃作業だと思わせれば簡単だと教えます。
また密からはこれを相手に食べさせるには、オクラに似ているから山芋とミョウガであえて料理し、種はゴマの代わりにして、根っこはきんぴら炒めにすればいいと、教えられます。
そして義父が自宅へ戻る頃合いを見計らい、寂しかったと抱きつき、甘える素振りを見せて油断させる凛。
そんな娘の従順さに満足げな義父。凛の復讐劇が始まろうとしていました。
第23話 飛んで
凛の用意した食事を疑う事なく食べてしまう義父。
しかし、それは食べれば幻覚を見てしまう毒草で、彼は俊の亡霊に怯えていました。
死んだはずの俊が部屋に響き渡る程の声を上げて泣きわめき、黙らせようとするも、大人しくなる事は無く、さらに泣き声は大きく響き渡っていきます。
あの日、自宅から追い出して、まさか電車に跳ねられて死んでしまうとは・・。
あれは事故で自分は悪くないのだと、必死に言い訳をするも、俊の泣き声は止まず、半狂乱になって叫ぶだけの義父。
そんな義父を助けようと凛が近づき、こっちだと、道を示します。
それを信じ、言われるがままに進み、ベランダから身を乗り出し、そのまま下へと落下していく義父。
地面に激突し、そのまま意識を失う義父を見つめながら、凛は冷静に次の行動に移っていきます。
一階の住人は深夜まで不在。管理されていない庭は雑草が荒れ放題、死体の発見は遅れるだろうと予測する凛。
全て密のおかげだと、彼女に感謝していました。
萌愛の自宅に寄生し、彼女の母親を狙い、親友の家庭を壊そうとする義父に怒りを覚えていた凛をなだめ、密は冷静に諭します。
──殺したい人間の前でこそ優しく、誰も恨んではいないという顔をするのだ。そう教えてくれた密。
これで復讐は終えたと、俊が亡くなった踏切で事の顛末を報告し、彼の冥福を祈る凛。
そんな彼女を迎え、密と凛は嬉しそうに帰っていきます。
第24話 優吾 真言・・・
それはもう昔の事でした。薫に連れられ、幾人の男達と関わる事となった美月。
でもどんな相手にも身体を許した事は無く、どんな相手も手を出す事はなかった中で、美月が唯一心を許していたのは、パソコンを教えてくれた、とある男性でした。
火傷跡をマスクで隠し、何でも話せる友達が欲しかったと、美月を友達として扱ってくれた彼。
プログラムを組む方法や、パソコンで出来る様々な事を教えてくれ恩人。
薫が火事で行方不明になり、関係が途切れてしまうも、パソコンを扱うとき、ふと彼の事を思い出してしまいます。
そんな美月の心を見透かしてか、優吾は彼女を独占したい欲求に駆られてしまう美月。
独り占めにしたいと、彼女を求めてしまう優吾。
それに抗えない美月は彼に幾度なく抱かれ、やがてその身に子を孕まされてしまいます。
そんな過去を想い出していた密は、真言の子を宿したお腹を擦りながら、最初に身籠った我が子の事を思い出します。
つわりはきつくないかと訊ねる彼に、密はつわりより眠気が辛いと言います。
ずっと寝てしまいそうだと、寝れば過去の夢を見てしまうのが辛く、真言に甘えるように彼の肩に身を預けます。
そして何気にふと会社の事を思い出し、皆は元気かと真言に訊ねます。
密が退職してから会社は残業を禁止したものの、問題は全て現場に丸投げ投といった相変わらずの応対で、今度は時短ハラスメントが問題になっていると、真言は頭を悩ましています。
そんな彼を心配していた密は、こっそり仕組んでいたプログラムを披露します。
生産性管理システムとプロジェクトの各メンバーの進歩状況を自動集計し、数値で可視化出来る様にしたシステムだと言い、真言は驚きながらも密に感謝します。
そんな穏やかな時間を過ごしている中、陽史は一人の少女を見かけます。
行方不明となった密の子どもが生きていたら、今は12歳だと考え、足取りがつかめていない事に苛立ちを覚えていました。
犯人は薫である事を見抜いてはいるも、その薫すら、あの火事以来から姿を現す事は一度もありませんでした。
昔、密が言った言葉を想い出します。もし自分がママならば、全てをリセットして新しい人生を送ると。
今もどこかに潜んでいるだろう薫の事を警戒していた矢先、陽史は一人の子どもに声を掛けられます。
そこに居たのは、髪を短く切りそろえた凛の姿があり、彼女は一言、陽史に言ってしまいます。
復讐失敗。
その言葉が意味する事は一体?
第25話 問題児
義父はあの日、ベランダから地面に落下した後、萌愛の母親に助けられ、一命を取り留めていました。
萌愛の母親は自分に依存する人間を過保護にしてしまい、相手をダメにしてしまう性質の持ち主。
過保護すぎる母親にどう接すればいいかと、萌愛の悩みを聞いていた凛。
陽史の組んだアプリで居所を把握しており、しばらくは放置してみると事の顛末を見守る事にしていました。
いつでも手の内に相手を始末する事が出来る充実感を味わいながら、新しい日々を歩み出していた凛。
これも密のおかげだと感謝していた最中。
彼女の夫である真言は、頭を悩ませていました。
取引先がライブラリの使用禁止を訴え、それを実行するならば、納期を2か月伸ばしてもらうか、予算を増やして人員を増やさないと間に合わないと告げ、営業の長谷川に交渉をするように告げてきます。
その他にも部内の問題をテキパキとこなして仕事をする真言。
そんな彼に密かに想いを寄せていた、新人社員の山下は、そんな彼に憧れと想いを寄せていました。
周囲に流されやすく、無茶な要望をはっきりと断る事の出来ない彼女は、次第に真言に偏った想いを患う事となります。
しかし彼女は長谷川と望まぬ形で関係を持ってしまい、なぜ自分は嫌いな人に媚びを売ってしまうのだろうと、悩んでしまいます。
真言に対する想いをこじらせてしまう山下。何か新たな火種になりそうです・・。
復讐の未亡人 5巻の感想
凛の復讐が成功し、あの毒親・義父が成敗され、スカッとする内容で進んでいきますが、新たな問題を抱えた人物が登場して、更なる展開を見せる復讐の未亡人の5巻。
前半は陽史の登場に始まり、密との過去が明らかにされていきます。
密には子どもがいるらしく、何らかの事情で離ればなれになってしまったようです。
しかもその裏側には薫の存在が見え隠れしている様子。
あの火事で死んだのではなく、どこかに隠れているみたいな、油断のならない女ですね。
やはり密のお母さんなので、高い才能の持ち主なのでしょうか?
今後の密の展開も気にはなりますが、今回は凛の活躍が非常に輝いていました。
どんな復讐をするのかと思いきや、まさか近所で手に入れた毒草で幻覚を見せるとは、容赦のない方法で攻めてくれます。
確かに近所の公園に行けば、危ない草が生えているのを、たまに見かけますね。
それを調理して食べさせるとは、子どもながらに料理の才があり、凛は高スペックな小学生です。
将来はやはり密みたいな女性になるのでしょうか?
幻覚を見せて、パニックを起こした義父をベランダから飛び降りさせるなど、これ以上に無い完璧な復讐を遂げるのですが、まさか萌愛のママがしでかしてしまうとは、これは予想外でした。
あのママさんは地雷女だったとは、危ないママさんに捕まってしまった義父。
もう死亡フラグが見え隠れしています。
次回ではその顛末が描かれるのかと期待してしまいます。
さて、とりあえずは凛の復讐は終わったのですが、密の旦那の真言さん、何やら危ない女に狙われてしまいました。
地雷女ならず、何か爆弾を抱えていそうな雰囲気の危険な女のようですが、今後にどんな影響を及ぼしていくのでしょうか?
妊婦の密に災いを呼び込もうとする面々、次回も気になります!
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