魔法使いの嫁 14巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
ルーシーとセスが襲われウエブスター家の悲劇の続きと思われる事件が起きます。
ルーシーが魔力を奪われた事も関係があるのか?
カレッジの教師であるシメオンも魔力を奪われ、禁書庫から持ち出された警戒指定されている書物が使われている事が判明。
果たして何が目的なのでしょう。
魔法使いの嫁 14巻には第66篇から第70編が収録されています。
魔法使いの嫁 14巻のネタバレ、あらすじ
第66篇 A small leak will sink a great ship.Ⅰ.
マリエルの術で魔力を奪っている者を突き止めようとルーシーも調べますが、シメオンと同じくカルナマゴスの遺言の書が使われている様です。
マリエルとエリアスで魔力を奪っている軌跡を辿ろうとするも、術か何かで辿る事が出来ない様です。
このままではルーシーもシメオンも魔力を回復させても奪われ続けてしまうため、犯人を突き止めなければ僕が困る、とエリアス。
ルーシーがこのままだとチセがまた無茶をするし、シメオンは友人になるかもしれない。
友人という言葉が出てきたエリアスに動揺を隠せないチセ。
私も協力出来れば・・。しかし、子供が首を突っ込まない!と救護室のアレクサンドラに怒られてしまいました。
救護室を離れると、そこにフィロメラが待っていて匂い袋の香りが薄くなったから・・と。
中身を交換しながらいつか一緒に作ろうと話す二人を、フィロメラがはしゃいでいるのを見るのは久々だわと、窓からのぞく人物が居ました。
第67篇 A small leak will sink a great ship.Ⅱ.
ルーシーとセスを助ける為に裏道を使った”通行料”を払いに行ったチセ。
セントールのヘーゼルが通行料として羊を手配してくれ、護衛も兼ねて一緒に行ってくれました。
帰り道、ヘーゼルから軽く説教をされます。
もし、要求が羊ではなく人でなくてはいけなかったらどうするつもりだったのか。
昔話も含め、危険な世界と関わっている自覚を持たないといけないと。
何も考えなしで身体が動いてしまう自分はどうしたらいいのか、とチセは言います。
我慢すること。チセが守りたいのは他人か、役に立ちたいという欲か?自分が傷ついた時に同じくらい傷つく人がいることを忘れてはいけない。
もし死ぬ事になったとして、奴らもこの世もチセだけでは足りない取り分を、誰かが犠牲になる事だって考えなくてはいけない。
それが嫌ならどうすればいいか分かるだろ。
気付けば辺りが明るく夜が明けていた帰り道で、考えなければいけないと思うチセでした。
第68篇 A small leak will sink a great ship.Ⅲ.
魔力が奪われ、いつ倒れてもおかしくないルーシーが、ハロウィンの時だけしか出来ないアルバイトに無理やり行こうとしているところを引き留めていたゾーイ。
様子を見に来たチセも状況を聞きルーシーを引き留めていると、そこに見舞いに来たリアンとアイザック。
話の流れで4人揃って代わりに行くことにしました。
アルバイトは廃棄塔での採集実習とのことで廃棄塔へ向かった4人でしたが、そこにはフィロメラが居るのでした。
廃棄塔には貴重な鉱物や薬草などが育つ環境を真似た施設があり、ハロウィンの日だけに見つける事の出来る植物や鉱物を採集するのです。
引率と思われる人物がこう言うのでした。
これ見える?ある条件がないと見えない植物があり、それを採集するのは、フィロメラ、チセ、リアン。
見えないゾーイとザックは鉱物を採集することに。
あれが見える条件って何?とフィロメラに聞くチセでしたが、知らない方がいいと思う、と答えるのでした。
第69篇 A small leak will sink a great ship.Ⅳ.
廃棄塔から戻って来ると、そこにはエリアスと学長が・・。
そこに使い魔を使い、サージェント家当主「リズベズ・サージェント」が話しに来た様です。
学長と当主はお互い牽制し合い、険悪なムード。
話はフィロメラの自主退校を要請する内容になりました。
しかし、学長はそれがフィロメラの意思でないというのなら、カレッジ側と保護者側の話でありフィロメラの意思を尊重したい、と言います。
しかし、サージェント当主はフィロメラに意思などなく、出来損ない呼ばわりするのでした。
それを聞いていたザックはフィロメラの手を取り「あんなこと聞く必要ない」と引っ張って行きます。
チセたちもその場から離れました。
すると、寮母たちが集まってきて「とても不愉快だ」「不可解だ」と言いながら何やら魔法を使い始めました。
「ついでにお知らせしなければ」と学長が当主に言います。
「当面の間、カレッジは封鎖しますので、話し合いは理性的に手紙で」と寮母(精霊猫)によって魔法による封鎖をするのでした。
第70篇 A small leak will sink a great ship.Ⅴ.
アルバイトの実習に行くはずだったルーシーの代わりに廃棄塔へ向かったチセ達。
引率の教師がルーシーの元に具合を見に来たため、引率無しで廃棄塔へ入る事が心配になり、救護室を離れようとするルーシーを止めていたセス。
話の流れから兄妹喧嘩に発展してしまいました。
私の何が気に障りますか?とセス。
自分を見捨てて出て行ったのだから、今更親みたいな顔をしないで、と啖呵を切って出て行ってしまうルーシー。
様子をみていたアレクサンドラやセスの護衛に「早く追いかけてやれ。ヘソを曲げると長いぞ」と言われ、追いかけるセスでした。
一方、ルーシーは廊下ですれ違いざまにアリスとぶつかります。
アリスが声を掛けた時、涙を流していたルーシーを見て痛さとは違う何かを悟り、持っていたハロウィン用の被り物をかぶせてくれるのでした。
追いついたセスは、それがルーシーだと直ぐに分かり「ルーシーの言う通り自分は負け犬だ」と出て行った事を謝ります。
ルーシーも自分はセスから嫌われていると思っていたと謝ります。
セスは「ルーシーの事はいつも心配しているのは信じてくれ」と、喧嘩は収まる様でした。
魔法使いの嫁 14巻の感想
カルナマゴスの遺言の書が奪われ、それを使ったと思われる魔力を奪われる事件が、カレッジの中でも起きました。
しかも、奪われ続けている、という事が分かります。
ルーシーもシメオンも魔力を回復させても吸われ続けている為、つながりを絶たなければ最悪死に至るかもしれないとのこと。
つながりを辿ろうとするも何かで遮られ辿る事も出来ない様です。
そこで、学長はカレッジを封鎖することで犯人がカレッジの中に居るのか外から操作しているのか見極める様です。
魔術師の思想の違いによって引き起こされる色々な出来事に絡んでいくチセとエリアス。
ルーシーとセスのウェブスター家、フィロメラのサージェント家とリッケンバーカー家にも何かありそうです。
そして、リアンのスクリム=ジョー家やジャスミン、ヴァイオレットのセント=ジョージ家も。
まだまだこれから色々と出て来そうですが・・。
さて、封鎖されたカレッジでは、封鎖された時に行われる必須科目ということで、廃棄塔で出会ったザッケローニが指導する様です。
果たしてどの様な授業が行われるというのでしょうか・・。
次巻でのお楽しみです。
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