ながたんと青と- いちかの料理帖 -1巻のネタバレ、あらすじと感想 | やまねこの漫画ブログ

ながたんと青と – いちかの料理帖 – 1巻のネタバレ、あらすじと感想

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ながたんと青と- いちかの料理帖 -1巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。

磯谷友紀先生による、34歳バツイチの調理師いちかと大阪のホテルの三男、19歳の周が送る年の差結のラブストーリー。

ある日お見合いするはずの妹が駆け落ちしたため、代わりに結婚することになったいちか。

 

相手は自分より15歳も年下の周でした。

ゆっくりと展開する二人の恋模様に絡め、斬新ないちかの料理の描写。

そしてホテルと料亭のいざこざなど恋模様以外の目が離せない展開が多くあり一味も二味も楽しめる恋愛漫画です。

 

「ながたんと青と 」1巻には1話~5話が収録されています。

 

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ながたんと青と 1巻のネタバレ、あらすじ

第一話

1951年京都にて太平洋戦争が終わって6年が経った頃、いちかはホテルの厨房で料理人として働いています。

いちかの実家は、京都の老舗の桑乃木という料亭です。

ホテルで働いた帰り道、いちかは戦争で戦死した夫のことを思い出していました。

戦地へ送り出す日、いちかは「僕のことは死んだと思うて、再婚してもええですから」と告げられます。

思ったことなんてひとつも口にできひんかった。夫のことを想い、いちかは涙します。

 

いちかは実家に帰ると、妹からお見合いの話が来ていることを聞かされます。

大阪のホテルを経営している山口家より婿養子として入ってくれるという話です。

しかしお見合いで顔合わせした翌日、妹は駆け落ちしてしまいました。

 

第二話

妹が駆け落ちしたことによりいちかが結婚することになります。

いちかの想いとは裏腹に、相手の15歳年下の周は結婚を了承します。

いちかの実家の料亭は戦後経営が厳しく、周の家に援助を頼まなけば潰れてしまう、そんな事情がありいちかも断ることはできません。

いちかは周と会い、縁談を断るよう頼みますが、周は気にしません。

いちかは「好きな人がいる」と言いますが、周も「好きな人がいる」と答えます。

 

困惑するいちか。話が通じないまま二人は結婚式を挙げました。

 


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第三話

結婚式の夜、いちかは「僕が立て直します」と周から料亭の立て直しを告げられました。

突拍子のない発言。いちかは、困惑し周を信用できないと思います。

 

いちかは、朝夜に寝かせていたパンの生地をかまどにいれていました。

焼きあがったパンを見て、周は驚きます。旨い、とパンを食べ感想を言う周。

昼にパンで作った、だし巻き卵のサンドイッチを周が食べていると旧友に囲まれます。
そこで昔常連だったと学校の教授に声をかけられました。

 

顧客名簿がないことに気づき、周はこれでは客を逃すはずと・・。

周は、「1ヵ月この店を任せてくれませんか」といちかに言いました。

 

第四話

周の申し出にいちかは「あなたのこと信用していません」と、素直な思いを口にし断ります。

周は引き下がりますが、「顧客名簿は作らせてください」と名簿は作ることになりました。

なにを言ってもこたえているように見えないと、いちかは悩みます。

 

ホテルの勤務から帰ると、家には来客がありました。GHQの物質調達部の接待の場にいちかの料亭をどうか、と仕事の依頼でした。

それも当日の料理人はGHQで用意するため、調理場だけ貸してほしいという条件付きでした。

 

筋違いの申し出に即断ろうとするいちか。

ですが、周は一品だけ桑乃木で料理することを条件に申し出を引き受けるといいます。

 

第五話

GHQの接待の食事会の日がやってきました。

食事会が粛々と進む中、桑乃木が担当した一品だけの料理が運ばれます。

 

料理はデザートのアイスクリームです。ホテルで面識のある女性軍人のモーガンが、アイスクリームを食べて驚きます。

それは、故郷を思い起こさせる、トウモロコシのアイスクリームでした。

ホテルでは日本人の作った料理に口をつけなかったモーガンですが、アイスクリームの美味しさに喜びます。

そして、次の接待にも桑乃木をという声が上がりました。

 

ながたんと青と 1巻の感想

時は太平洋戦争が終わり6年が経った1951年(昭和26年)。

夫を戦争で亡くした未亡人の34歳のいちかと縁談にて引き合わされた19歳の周。

年の差ラブストーリーと思いを巡らす設定の二人ですが、普通の話と違うのは二人はお見合い結婚したこと、そしてお互いに思い人がいる、ということです。

 

いちかの実家の老舗料亭『桑乃木』は歴史はあるものの、戦後は業績が傾きつぶれかけています。

大阪でホテル業を拡大している周の実家・山口家の援助なしには倒産も免れない状況です。

 

お見合いを断るすべもなく結ばれた二人ですが、婿入りであり年下でありながら周は桑乃木の経営に何かと口を出します。

経営の方針や突拍子のない周の発言に振り回され、意思の疎通がうまくとれず四苦八苦します。

初めは性格や年齢すらも全く異なり、甘い雰囲気すらも期待できるのか?と疑う程、すれちがってばかりの二人。

 

どうなることかとドキドキよりも胸をハラハラさせながら読んでいました。

ですが、和室で湯を沸かしたまま疲れて寝てしまったいちかの髪が燃えない様すくってあげるなど周の不器用な優しさを感じるシーンが丁寧に描かれています。

気づけば物語にどんどん引き込まれていました。

また、二人のちぐはぐな結婚生活はもちろん、物語の展開にも影響がある料理のシーンも必見です。

 

料理好きにも嬉しい様々な日本料理が出てきます。

アレンジ好きないちかが作る料理は、みたらし風のアイスクリームや、京都では定番のハモの料理など見ているだけで食欲がそそられる物ばかり。

お互い思い人がいるということで、本意ではないまま決まった二人の結婚ですが、この先二人はどう心を通わせるのか。

桑乃木は倒産せず生き残れるのか。

恋愛のペースはゆっくりですが、次巻ではどう変化していくのか引き続き追っていきたいと思います。

 

 

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