ミステリと言う勿れ 7巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
ライカとの初デートで強盗を捕まえることに貢献した(単にハマったともいう)久能。
毎年正月になると訪れる場所がありました。
それは幼い頃に久能を救い上げてくれた恩人の墓参りだったのです。
ミステリと言う勿れ 第7巻 にはエピソード10からエピソード10-3が収録されています。
ミステリと言う勿れ 7巻のネタバレ、あらすじ
episode10 嵐のアイビーハウス
「いっぱい考えて、誰かに話そう。誰もいなかったら、わたしに話して」
幼く小さくなっていた僕に、そう言ってくれた人の墓参りに今年も来たら、天達先生がもう来ていた。
久能くんが来てくれたよ。もう5年か・・早いな。と喜和さんが眠る墓に向かって言っていた。
墓参りの後にいつものお店で天達先生と雑談をしていたら、友人の別荘で謎解きミステリー会をするから、お手伝いのバイトをしないかと誘われた。それと頼み事も。
内容的に謎解きミステリーという為なのか、それとも何か別の思惑があるのかは今は分からないけど・・。
別荘は思っていたより大きな建物だった。
家の壁まで伸びた蔦からアイビーハウスと先生は呼んでたけど、後で違う事に気付いた。
僕たちよりも先に相良くんが来ていた。
彼は去年のゼミで一緒だったけど、話したことはなかったなぁ。
来たそうそう変な質問をされた。だから素直に答えたら、僕の答えとは違う方向に納得されてしまった。
先に着いていた橘高さんという先生の友達らしい人がいろいろ指示を出して僕たちを誘導してくれたけど、先生が言っていたことってあの人の事だろうかと、ちょっと思った。
沢山の食材に、もしかして僕と相良君に料理とかさせるのだろうかと思ったら、それはいいよ。と先生が言ってくれたのでホッとした。
人に食べてもらえるほどどころか、僕はカレーしか作れないし。
そしたら先生がアイビーと呼ぶ人が現れた。
本当は蔦さんという名前らしく、この人の別荘だからアイビーハウスなんだと納得してしまった。
相良君がテキパキと動くのを見てアイビーさんに僕は「空気」と言われてしまった。
ウザいと言われなくてちょっと嬉しい。
そうこうしているとデラさん。とパンさん。と名乗る人たちが合流した。
どうやらこれで全員揃ったらしい。謎解きの会は先生たちが高校生の頃からやっているんだとか。
寝るときは二階の部屋を使ってと言われながら、先生は僕の事は分かってくれているので一階のソファーでいいよ。と言ってくれた。
バーベキューの後はいよいよ謎解きが始まるらしい。
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episode10-2 嘘をできるだけ
ストーカーはアイビーさんです。そして奥さんは復讐しようとしています。だから、そのワインは飲んではダメです。って言ったら拍手された・・・。
えっ!ええ~っ!謎解きゲームのお芝居だった・・。
しかも、ゲストの二人に解いてもらうつもりだったらしく、僕と相良君で解いてしまったぁ。
彩子さんという人は死んでいないと分かってホッとしたのに、橘高さんが声を荒げて「良くないだろっ!ここで天達のパートナーが殺されてるんだぞ」って、もしかして喜和さんの事?
その後、先生が説明してくれた。そうだったんだと思いながら、僕は先生が何かを言わないでいるような気がした。
皆そろそろ寝ようという時になって、僕はやっぱり下のソファーで寝ようと降りてきた。
ガレージでテントを張って寝るという橘高さんの様子を伺いついでに。
ソファーに行ったらデラさんに取られてた。
どこで寝ようかと探しながら壁の絵が喜和さんが描いたものだと思うと、ちょっと寂しい気持ちになると同時に小さい頃の事を思い出してしまって小さくなりそうなのを一生懸命こらえた。
それから、ここに来てから、それとも先生の頼み事があるからなのか、ずっと気になることがあるけど、何も起きていないから大丈夫だと思うことにして寝た。
翌朝、雪が積もったので雪かきをしていると先生も手伝ってくれた。
喜和さんが亡くなった日も雪が積もっていたと、その時の状況を話しながら僕が第三者の関与が考えられるのかと聞いたら、それはない。と言いながら「違和感があったんだよ」と言った。
あった・・。多分、先生は気付いているんだと思った。
それとこれとはつながっているのだろうか・・。このまま何も起こらないで欲しいと僕は思った。
episode10-3 嘘をひとつだけ
そのワイン。飲まない方がいいと思います。
これがゲームの続きだったり、お芝居でなければ。
僕がここに来る前に天達先生に頼まれたのは、ここに集まる人の中で、ひとりだけ嘘をつく人がいるだろうから見ててくれ。だった。
これも授業の一環なのかと思ってたけど、ここに来たらみんな嘘つきだった。
でも、それを嘘ではなくお芝居だと見てみると、ひとりだけお芝居ではなく嘘をついている人が居ました。
玄関マットの時、透明人間の話の時、窓を閉め忘れたと言われた時、どれも嘘をついているしぐさが出ています。
そう言った時、相良君が僕も先生に、ひとりだけ嘘をつかない人が居るかもしれないから見ててくれと言われたと、そして、それは同じ人物だった。
天達先生が見てたのはその人。その人が自分から言ってくれるのを待っていたらしい。
その時、何が起きてどうしてそうなったのか。
その話をし終えた時、デラさんとパンさんが刑事さんで、最近起きているストーカー殺人事件の関与について問い出した。
刑事さんという言葉で僕は過剰に反応してしまったけど・・。
その人は関与をあっさりと認めた。
だからもう一つ、現在進行中のことをロデオに例えて言ったら、わざわざ例えなくていいと思われた。思われちゃった。
透明人間になろうとしてる。って言いたかったんだけど。
ここに居るみんなを眠らせて夾竹桃の枝を燃やせば完全犯罪の出来上がりだって。
それが現在進行中だと。
だから、ワインを飲んではダメです。
そしたら相良君がスマホで去年起きた無理心中事件の事を調べて刑事さんに伝えた。
多分、予行練習したんですよね。って言ったら開き直った様にすべてを認めた。
そして自分を恨んだらいいと僕に言った。
喜和さんを殺したようなものだからと。
でも、恨んで腹が立つのはストーカーであって喜和さんが亡くなったのはあなたのせいではない。と、本来ならあなたはケアされる側のはずだった。
ここに来るのは怖かったんじゃないですか?。
もし、先生がすべてを知ったら、復讐されるかもしれないと思ったのではないですか?と聞いてみた。
ミステリと言う勿れ 7巻の感想
天達先生からバイトと称して「ひとりだけ嘘をつく人を見つける」という依頼を受けた久能でしたが、それが後にとても危険な状態から回避された物語でした。
天達先生の当初の目的は、喜和さんが亡くなった当日に、現場に居たであろう橘高さんが自らその日の出来事を話してもらえる様にと。
またストーカー事件に何も関与していないであろう事を証明する為に仕組んだ「謎解きミステリー会」だったのだと思います。
しかし、久能が感じた違和感がそれだけでは終わらないものを導き出していきました。
ミステリー会が進行すると同時に橘高さんの最初の違和感である「前は玄関マットはなかった」と冬。そしてわざわざガレージにテント。
そして、デラさんとパンさんの行動。点と点が静かに、ある事が起き始めていることを察知します。
ですが、事は起きていないので自分の思い過ごしであって欲しいと久能は思っていました。
しかし、さらに違和感が増えていき、久能の感じる事象にどんどん近づいていってしまいました。
一つは天達先生が仕掛けたもの。もう一つは進行中の透明人間。
同時に起きていた事象は一つ目が分かった時には多分ですが、もう一つの進行中のものはその事の証拠隠滅の為だと思っていたのではないかと思います。
しかし、その一つ目が思っていた事よりも大事だった事で、二つ目が確信に変わったのではないでしょうか。
もし、久能が居なかったら、不可解な事件が起きて久能の恩師が亡くなっていたのかもしれません。
天達先生は、あくまでも友人のストレス緩和と疑惑の解消の手伝いを頼んだに過ぎなかった。
しかし、久能は天達先生より更に小さな違和感に気付き、最期を止める事が出来たのだろうと思います。
さて、次巻は何が起きて久能はどのように巻き込まれて、更に解決していくのでしょうか。次巻もお楽しみに。
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