復讐の未亡人 23巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
現在、共に頼るべき両親のいない凛と萌愛。
そんな二人のために三者面談に参加する事になってしまう密と和代。
密は凜の叔母のみつ子、和代は萌愛の祖母として、担任である遠州先生と面談するのですが…。
復讐の未亡人 23巻には第80話から第82話が収録されています。
復讐の未亡人 23巻のネタバレ、あらすじ
第80話 三者面談
三者面談という避けては通れない問題に直面する密と和代。
流石にコレばかりは誤魔化す事が出来ず、遠州先生をどう欺くべきかを会議で情報を集めていきます。
凜は担任教師は無鉄砲、萌愛は眼が怖い、密は無愛想と言います。
凜の言った無鉄砲のニュアンスに引っかかりを覚える和代の問いに、凜は答えます。
接触禁止の命令が出ていた父親が授業参観に訪れ、それに食ってかかり、殴られて救急搬送された。
そして、その父親は警察に連行されしまった。示談に応じず刑事裁判まで持って行ったと知り、和代は笑顔でやるじゃないと笑います。
密と和代は一筋縄ではいかない担任教師との面談に、どう対処するのでしょうか？
第81話 対峙
担任の遠州先生は和代の正体を見抜いていました･･･。
彼女は坂本和代さんと呼び、既に萌愛の状況を知っていたのです。
突然に連絡の取れなくなっ萌愛の母親。
緊急連絡先が全てデタラメで、最近は和代と萌愛と凜が仲睦まじく行動している事も知っていました。
母親が男と共に失踪し、母方の親族はお家騒動でまともに機能しておらず、頼る術のない萌愛を救った事実…。
遠州先生は敵ではない、児童の味方だと言います。
そして和代と密を保護者活動であるPTAへと誘います。
遠州先生は何故、教師をしているのかと密は尋ねます。
先生は答えます。
その理由は死ぬ子どもを救うため。
いじめを受けた子どもは小学校の６年間は耐えられても、大人になったら自殺する可能性がある。
いじめを無くす事は決して容易ではありません。
更に、集団行動をすれば、その異質となる存在は排除される事になる。
容姿が汚く服装が汚い子は、必ずその標的にされてしまうので、いじめを無くせない。
いじめを無くすには、それこそ人類が死に絶えるしかない。
いじめの標的になってしまう子どもの多くは、親が問題を抱えている子どもだ、と先生は続けます。
親に問題があれば、子どもは汚れ汚くなってしまう。
それはかつての凜の事を表していました。
そして凜のように隠す事が出来る聡明な子は、子どもとして振る舞える事が出来ず、やがてその重さに潰されてしまうと。
子どもを守るためにPTAに参加する事を進められた密と和代。
そこはどんな集まりなのでしょうか？
第82話 PTA
密と和代は早速、PTAに参加しますが、一人の母親がPTAの不参加を訴えてきます。
強制ではなく、任意の参加なのだから拒否する権利もあると、公然と言ってくる母親の言葉を、進行役の母親は素直に受け止めていました。
そしてPTAの仕事を忙しくて参加できない親を訪ねると、一人の親がポイントについて訊ねてきます。
このPTAにはポイント制があり、大変な仕事をすれば10ポイント、そうでないと2ポイントをもらえることになっていました。
ポイントを貯めれば何があるのかと訊ねる和代に密は言います。
互選会の免除が与えられると。
互選会とはPTAの役職を決める会となっており、それは大変な役職でした。
自殺未遂も出たとされる程に大変な互選会の役職を免除出来るとは…。
組織化されたPTAに密は興味を持ち始めていました。
復讐の未亡人 23巻の感想
今巻の復讐の未亡人では、遠州先生の言葉が突き刺さりましたね･･･。
いじめの要因となる排斥と排除の構図。
異分子として見られた子どもが排除されてしまうのは、集団生活を行う上で必ず起きてしまう問題行動。
それを抑止する事は不可能だ、とは改めて思い知らされます。
いじめを無くすには人類が死に絶えるしかないと言う遠州先生の意見も的を得ていますね。
遠州先生はいじめを無くす事が出来なくとも、問題となってしまう子どもを救うために、問題な毒親を排除する正義の教師のようにも感じられます。
こんな先生がいて欲しかった･･･。
遠州先生のように現状をよく把握し、的確に行動の出来る大人の先生ならば、子どもを安心して任せられますね！
ただし敵に回せば恐ろしい事になりかねませんが…。
今巻はそんな遠州先生の覚悟が解りました。
また、先生は密と和代の背景も知っている様子です。
頼りになりそうな味方のようですが、何やら裏がありそうな気もします。
PTAも何かと曲者揃いな面々ばかりです。
そして、組織だった動きが見えます。
秘密結社みたいに動いているPTAとは何か怖い感じがします。
凜と萌愛の学校生活に大きな影響が出てきそうで、二人の将来がどうなるのかと少し不安になってきます。
萌愛の実家が何かヤバそうな気もするので、大きな爆弾が動いていそうです。
今後、遠州先生が密と和代の味方になってくれればありがたいのですが…。
決して敵にはなって欲しくはありませんよね。
密の子どもも無事に産まれて欲しいですし、凜と萌愛も幸せになって欲しいです。
次巻へと続きます。
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