カノジョは今日もかたづかない 2巻のネタバレ・あらすじと感想を紹介します。
仕事はバリバリですが、かたづけが苦手なOLあいなの物語です。
チャーミングで、少し不器用な点が魅力的な女性です。
カノジョは今日もかたづかない 2巻の魅力をお伝えします。
カノジョは今日もかたづかない 2巻のネタバレ・あらすじ
ROOM.7のネタバレ・あらすじ
あいなは30歳の誕生日、恋人の修と約束をしたレストランの予約時間まであと10分です。
あいなは急な仕事が入り、3時間くらい遅れそうと修にメールを打ち、修からは店をキャンセルするとの返信がありました。
その後、深川に仕事を変わってもらい、まだ間に合うかもとレストランに急ぎます。その間、修には何度も電話を入れますが、つながりません。
レストランの前で、あいながガラス越しに見たものは…
店の中で修が知らない女性(修の同期の大山)と二人で談笑しているのです。
あいなはショックを受け、涙を流しながら事務所に戻ります。
驚く深川に対してあいなは表情を整え、デートは無しになったと平静を装います。
あいなは深川の仕事が終わった後、飲みに行こうと誘い、一緒に居酒屋に行きます。
深川は、いつもと違う感じなので何かあったのかと聞きますが、あいなは約束の時間に遅れたのでただ流れただけ、と言います。
あいなは、飲み進むうちに深川のプライベートを聞きだします。
深川の部屋のベランダに女の人がいるのを見たと言うと深川は否定しますが…。
なんだかんだと二人の飲み会は続きます。
一方その頃、修は同期の大山との食事は盛り上がり、いつの間にか遅い時間です。
ふと携帯電話を見るとあいなから何回も電話をかけた記録が残っています。
あいなと深川の飲み会が終わり、酔ってフラフラのあいなを深川が支えて帰ります。
あいなは一人で部屋に帰れそうにないため、深川はあいなを支えて部屋まで連れていきます。
深川はあいなの部屋に入るとキレイになっていることに驚きます。
これなら彼氏さんを呼べばよかった、と深川が言うとあいなの目から大粒の涙がこぼれます。
あいなは、彼氏を呼ぶ予定だったけれど彼氏は知らない女の人と一緒にいた、走って風に当たりばさばさの姿を見られたくないと思い逃げてきた、と答えます。
深川は、家の中だと泣いてばかりいるんですね…、とあいなを抱きしめます。
ROOM.8のネタバレ・あらすじ
あいなの部屋がキレイになっているのには理由がありました。
先週、修から連絡があった日、あいなはすぐに家の大掃除を開始したのです。
引っ越し以来、手を付けていない大量のダンボールをどうするかが問題でした。
あいなは整理するのではなく、ストレージボックスや収納ボックスをたくさん買い込んで寝室のカラーボックスの中やベッドの下などに無造作に詰め込みました。
大量に溜まっていたゴミも一切捨てたため、即席の一見、片付いた部屋ができたのです。
あいなは、この部屋で彼氏の修と素敵な週末を過ごすつもりだったのですが…。
ふと我に返り、深川が自分を抱きしめてくれていることに不思議な感覚です。
深川は、あいなが泣いているのを見て、実家の犬(ボストンテリア)が鳴いたときに抱きしめると鳴きやむのを思い出し、とっさに体が動いたと言います。
しかし、本当の理由はあいなの姿が昔の彼女とダブったからでした。
あいなも部屋で一人になって今日の夜に起こったことを思い出しながら眠りにつきます。
実は、深川があいなの部屋から自分の部屋に戻るとき、マンションの前には修が手に誕生ケーキを持って駆け付けており、深川とあいなが一緒にいる姿を見られていました。
その日以来、あいなは修からの連絡が途絶えてしまいます。
あいなからも連絡することはできません。
ROOM.9のネタバレ・あらすじ
あいなは今週金曜日に例の件で付き合ってくださいと深川に言われ、一緒に行った先は、以前キャラクターグッズを手掛けたショップでした。その後の様子を見に行ったのです。
あいなは、深川に先日抱きしめられたのでひょっとしたらと思っており、少し残念な気持ちでした。
グッズの売り場は場所も大きく、お客も来ており問題はなさそうです。
すると顔見知りのショップの担当者に見つかります。
担当者は町田デザインは早い安いうまいで評判なので新規デザイン2、3点もテキトーでササッと作ってもらいたいを二人にお願いしてきます。
あいなは、注文は営業担当を通すのが本来の正しい進め方、どんな製品でもテキトーにササッではなくお客様の目に留まるものを考え抜いて作っているからとダメときっぱり断ります。
帰り道、あいなは言いすぎて顧客を減らしたかもと言うと、深川はすみません、言わせてしまってと謝ります。
あいなは自宅に戻ると部屋の中はたった1週間で散らかした状態に戻り、気が滅入って一人になりたくないので、えつことパソコンのビデオ通話を始めます。
えつこは修ともう1週間も連絡を取っていないことに驚き、バレンタインも近いのでそれをきっかけに修に連絡を取るようにとアドバイスします。
あいなはバレンタインのチョコをと思いますが、もう練習できる休日もないことからケーキを作ることに変更します。
ROOM.10のネタバレ・あらすじ
あいなは修からフラれてしまいます。
バレンタインのケーキ作りのため、チョコレートを火にかけたときに修から電話があり、ケーキの話をすると、受け取れない、別れよう、と切り出されてしまいました。
火にかけたチョコレートは、電話が終わるとコゲて真っ黒になってしまいました。
あいなは、どうして上手くいかないのだろう…と涙を流し、窓の外に目をやります。
すると深川の素敵な部屋の明かりが見え、思わずベランダに出ます。
深川もチョコとラム酒の匂いに気が付き、ベランダに出ていました。
二人は目が合い、お互いにあいさつしますが、あいなは深川から声がでかい!と言われ、何を思ったのか?プチケーキのカップで糸電話を作り、深川に向かって放り投げて会話をします。
あいなは深川がチョコレートの焦げた匂いがしたのでベランダに出てきたことを知ります。
あいなは深川の部屋に伺ってもいい?と聞き、部屋に行きます。
ケーキの材料を買い込みすぎたので貰ってもらおうと思ったのです。
あいなは深川から明日はバレンタインでは?と聞かれ、こぼれる涙を隠すため、洗面所を借ります。
洗面所で気持ちを整え、鏡の下を見ると使い捨て化粧水の袋があり、もしかして彼女?と思います。
洗面所から戻ると深川はエプロンを身にまとい、きりっとした表情です。
せっかくなので何か作ろうと思うけど手伝ってくれますねと言うとあいなは、はいと答えます。
深川は、あいなと一緒に手際よく作業を行うと、ほどなくガトーショコラが出来上がります。
あいなはガトーショコラを食べながら今日の出来事を振り返ります。
ROOM.11のネタバレ・あらすじ
あいなは友人のえつことサウナに来ています。
えつこは、あいなが修と別れて2か月がたち落ち着いてきたと聞くと、あいなはうんと答えると、残業がない日や休日に毎回自分を呼びつけるのをもうやめにしようと言います。
しかし、えつこはあいなが失恋を引きずっていることを察し、淋しいならまた男つくったらいい、会社の同僚とかに適当な男いないの?と言われ、あいなはドキッとします。
えつこと別れ、自宅に戻ったあいなは、淋しい訳ではない、散らかったこの部屋に戻るのがいやなのと腰を落としがっくりとうなだれます。
そしてソファの上に無造作にコートを脱ぎ捨てると深川から言われた、お気に入りのソファの場所だけは常にきれいに…、の言葉を思い出し反省します。
あいなはベランダから深川の部屋を眺めるとキレイな明かりに観葉植物が見えますが、彼女がいるみたいなのであの部屋にはもう入らない方がいいのではと思います。
あいなは懲りずに今日もえつこを飲みに誘います。
その結果、二人は杯を重ねて酔いすぎて公園のベンチでつぶれてしまいます。
気持ちが悪くて電車では帰れない、タクシーに乗るお金もない…、えつこは、近くに同期が住んでいることに気が付き、電話をして家で休ませてもらうことにします。
えつこの同期の友人の家に行くと、出迎えてくれた女性は見覚えのある人、あの日に修と一緒にレストランにいた人です。修の同期の大山だと自己紹介してくれました。
大山の家はあいなの部屋よりも散らかっていますが、あまり気にしていない様子です。
あいなは大山にあの日に修と一緒にいたのと聞くと、大山は一緒にいた、修の友達が急にキャンセルになったから…などと答えます。
大山は、あいなの表情が変わるのを見てその友人はあいなと察しますが、あいなは否定します。
大山は、彼氏のお土産のキャビアを薦めるのでえつこは大山に彼氏がいることを知ります。
大山の話では彼氏は遠洋漁業に出ている漁師で2年に1度しか帰ってこない、次に帰ってきたら結婚して会社をやめると言います。
えつこは、彼氏が来たときも部屋はこのままと聞くと、大山は平然とそうだよと答えます。
大山は、修がこの部屋に来た時にゴミを片付けてくれたこと、あいなの話をしていたこと、などを話します。
あいなは、修が大山の部屋に来て平気だったなら自分の部屋も許してくれたのかな?と思います。
大山はえつこにいい人はいないの?と聞くとえつこは、成田三樹夫が”推しメン”と言います。
えつこは、”推し”は厳しい人生を生き抜くためのライフハック、付き合うとか考えず、見るだけで心が休まる人を作るべき、とあいなに言います。
見るだけで心が休まるという言葉を聞いて、あいなは窓から見えるキレイな深川の部屋を思い浮かべます。
ROOM.12のネタバレ・あらすじ
あいなは出勤前にフラワーショップで小さな観葉植物の鉢を見つけ、かわいいと思い買います。
職場で深川から観葉植物を買ったのですかと言われ、憧れの部屋に近づきたくてと答えます。
深川は植物があると散らかった部屋に置いておくのはかわいそうなので部屋の片づけがはかどると言います。
あいなが育てるコツを聞くと、毎日声をかけて大事にしてあげるとよいと答えます。
すると町田が部屋に入ってきてあいなが髪の毛を切ったことに気が付き、かわいい、似合ていると言います。
あいなは深川は何も言ってくれないの?と思いますが、私の”推し”は深川の部屋であって、深川ではないと自分にいい聞かせます。
あいなは自宅に戻るとえつこから電話が入ります。
えつこは酔っていて、人恋しい様子でグチなどを聞いてほしいみたいです。
あいなは、お酒がないから買ってくるので待っていてと言い、外へ買い出しに行きます。
マンションの前に戻るとタクシーが止まっており、美しい女性が乗り込むところです。
あいなはマンションの玄関に入ると深川とばったり会います。
今の方はお連れの方ですかと聞くと、深川は違いますと否定します。
あいなは深川の顔色が悪いので何かあったのですかと聞くと、いえ別に大丈夫ですと答えます。
あいなは、何かあれば言ってください、たくさん助けてもらっており、同じマンションですし、それに私好きなんです、深川さんのお部屋と言います。
深川は、そのことにお礼を言いますが、引っ越そうと思っていることをあいなに告げます。
あいなは、深川の引っ越しの話を聞いてショックを受けます。
2巻はここで終了です。
カノジョは今日もかたづかない 2巻の感想
あいなと修との関係は残念ながらうまくいかず、あいながふられてしまいました。
その原因は何だったのでしょうか。
あいなの誕生日にレストランで待ち合わせをしてキャンセルになり、その時にいた女性(大山)が原因ではないようです。
大山には結婚を決めている彼氏もいて、その日も特別なことはなかったようです。
その原因の一つに、あいなが修に心を開いて自分の欠点も含め、正直にありのままの姿を見せてくれなかったこともあるように思えました。
これまであいなは修が二人の距離を近づけたいと思って、部屋に立ち寄りたいと望んでも散らかった部屋を見せたくないと頑なに拒否していました。
そうしたことで、二人の間に隔たりが生まれ、そのことが繰り返されるうちにより強くなっていったような印象です。
あいなは、えつこと飲みすぎた日に二人で大山の家に行き、修が大山の部屋で平気だったなら自分の部屋も許してくれたのかなと思うシーンがありますが、この瞬間、少しあいなの肩の力が抜けて軽くなったように感じました。
また、あいなは修から電話でふられた直後にベランダ越しに深川と対面してプチケーキのカップで糸電話を作り、深川に放り投げて会話をするシーンがりますが、あいなの天然?なキャラで出ていて愛らしいと思いました。
深川との関係も興味深いです。
あいなは深川には対照的に、自分のかっこわるいところ、欠点をさらけ出すことも、悲しい時には涙を流す姿をためらうことなく見せることができます。
あいなは仕事や部屋のかたづけなどいろいろな面で深川に影響を受けているようです。
あいなは、私の”推し”は深川の部屋であって、深川ではないと自分にいい聞かせていますが、これは言葉の通りに受け止めてよいのかなと感じました。
あいなは、本当は深川のことが好きなのにそれを自分に認めたくないために何かしらの言い訳を作っているような印象を受けました。
本当は、「深川の部屋」=「深川」なのではとも思いましたが、どうなんでしょうか?
また、深川に関しては時折ちらつく女性の影もストーリーに深みを与えており、興味深いです。
すでに終わってしまった関係なのか、それとも…
さて、2巻のラストシーンで深川は、引っ越そうと思っていることをあいなに告げます。
これまで心のオアシスだった深川の部屋の明かりが遠くない先に見えなくなってしまいます。
あいなは心の支えを失ってしまうのでしょうか?
続きが気になりますね。
カノジョは今日もかたづかない 1巻は無料試し読みすることができます。
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