反逆コメンテーターエンドウさん 1巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
様々な情報が氾濫し、虚実から真実までも分け隔てなくと情報として混在する超情報化社会の現代・・・
新聞からテレビにネットにSNSと様々な情報が溢れ返り、誰しもが簡単に気軽に情報を扱える時代となるも、それは新しい混沌となり得るものだった。
そんな時代に真正面から意見する男・エンドウさん。
相手がどんな人物だろうとお構いなしに意見し、気遣う事などせずに、己が正しいと思う意見を言う彼は、この時代に何を語るのか?
「反逆コメンテーターエンドウさん」1巻には第1章から第5章が収録されています。
反逆コメンテーターエンドウさん 1巻のネタバレ、あらすじ
第1章「誰に媚びてんの?アンタ」
凶悪な少年犯罪が起きたと嘆く一人の司会者。
コメンテーターのエンドウさんに彼は言います。
──現代の若者は特に心が病んでいるのでは、と。
しかしエンドウさんは、そんな言葉に同意せず、中年だって、年寄りだってもっと人を殺していると言い、それを聞いた司会者は慌てて、
──私達の若い頃はこんな凶悪な少年犯罪は無かった、と。繕うも、バリバリにあったと言い切り、誰に媚びているのかと呆れてしまうエンドウさん。
イジメ問題は加害者の性根を叩き直すべきと言い放ち、息子の為にとゲームを禁止し、漫画も禁止し、友達も選んでいると言い放つ、偏った教育論者に、自分が間違っている証拠を見せろと言われる。
すると、あなたの様に人の尊厳を踏みにじる人間になってしまうと、真正面きって断言するエンドウさん・・。
彼は今日も正論を相手に叩きこんでいきます。
第2章「陰謀論はその「面白い」が甘い罠なのだ」
とある芸能人の失言問題に吠える司会者。
この問題を果たして謝罪だけで済ませていいのかと叫ぶその声に、エンドウさんは語ります。
今回の失言は法に触れるものではなく、最初は意見が異なる人の異議を唱えたレベルのものだった筈。
しかし、報道が彼が罪人の様に炎上させ、無関係の家族すらもマスコミが追いかける始末。
失言は罪に問われる事はないが、あなた方マスコミの報道はリンチの要因となる大罪という覚悟はあるかと訊ね、司会者を黙らせてしまいます。
第3章「今一度みな客観視してほしい大義もない子ども相手の人権侵害や騒ぎのためだけの盗撮なぞ「情報テロと同じでは?」と」
とある政治家の政策が思い付きだけのモノではないのかと、コメンテーターの意見に、エンドウさんも思いつきなんじゃないと、答えてしまいます。
まだ突飛さしか見えていない政策でしかなく、国民を納得させるならデータや資料を提示すべきだと言う。
そして、もしそれがただのやっているだけのアピールならば、その負担を背負う国民への暴力になりかねないと告げます。
第4章「「世界のすべての間違いを許さない」だなんて歴史上多くの人間を殺戮者に変えてきた考え方だよ」」
仕事仲間の佐久間と共に居酒屋へと出かけたエンドウさん・・。
そんな居酒屋で見かけたのは、テレビを見ながら政治家に対して怒鳴り散らす親父。
泥酔し、政治家に対して不平不満を怒鳴り、料亭でこれ見よがしに食べ散らかし、税金ドロボーと叫ぶ親父。
しかしエンドウさんは何気に言います。
あのおじさんの言い分は、必ずも正しいとは言えない、と。
政治家が料亭を使うのはセキュリティと情報漏洩を防ぐ為の手段であり、予算に関しても自由自在に扱う事などは出来ず、人員に資源に土地などは無尽蔵にあるワケでもない。
我々はすぐに、ああすればいいと、こうすればいいと、夢想しがちだが、もし本気で政治を考えるならば、そうする事に何が必要なのかと想いを馳せるべきなのではと告げます。
第5章「でもひとつ約束して!」
それは25年も前の事です・・。
激しい雨なのに、とても静かな夜だった日の事。
エンドウさんはかつて自分の恋人だった、いさめが離婚した事を知り、彼女を迎えに訪れました。
今までどれだけに辛い日々を過ごしていたのかと察するエンドウさん。
いさめは、あなたと別れて5年がたったと言い、父親の会社を救う為に、無理矢理と結婚をさせられ、あなたと無理矢理に別れさせられたと告げます。
そんな彼女の不幸を知り、エンドウさんは言います。
なぜあの時にこの一言を言えなかったのだろうと、彼はあの日に言えなかった言葉を告げます。
はたしてその言葉とは・・・
反逆コメンテーターエンドウさん 1巻の感想
「外れたみんなの頭のネジ」などの怪奇漫画シリーズを手掛ける洋介犬先生の新しい社会風刺漫画作品となる「反逆コメンテーターエンドウさん」。
実に痛快無比な物語であり、そして考えさせられる非常に読み応えのある作品でした。
何か生真面目な政治漫画かと思いきや、バランスの良いギャグのテンポや、シリアスな展開におけるセリフの強さなど、読者を読ませてくれる内容でまとまっています。
一つ一つのセリフや物語の構成など、実に良く仕上がっている内容でした。
読めば、なるほどと、政治に何をどう言えばいいかわからず、また何かを否定し、そして声を高々にしながら、相手を批判する相手に、どう言えばいいのか。
その対象方法やまた、その相手をどう見て理解をするのかと、コメンテーターの理想の在り方が描かれた内容とも言えます。
本編の主人公のエンドウさん・・。
以外におちゃめなおじさんだとは、実に愛着がわきます。
ただの頭の良いコメンテーターではなく、自分の人生で得た経験を第三者の意見として言う。
相手を罵倒するのではなく、無作為に論破するのではなく、相手と理解し合う話し合いを行う姿勢を持つ、そのキャラクター性に非常に惹かれる魅力を感じます。
また愛妻家で、妻に対して溺愛しているなど、意外な一面も彼の好感なポイントなのでしょうね。
これからも彼がどんなコメントを残し、社会に切り込んでいくのかと、期待のできる作品です。
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