その着せ替え人形は恋をする 12巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
天使ハニエルのコスプレ衣装製作に集中していた新菜ですが、どう作ればと悩んでいました。
人ならざる天使の衣装に悩む新菜…。
そんな彼の試行錯誤の中で海夢の想いは果たして彼に届くのでしょうか?
その着せ替えは恋をする 12巻には第88話から第95話が収録されています。
その着せ替え人形は恋をする 12巻のネタバレ、あらすじ
第88話
コスプレ衣装制作に夢中な新菜・・・。
海夢は不安の中で自分の気持ちを伝えられないままでいました。
彼にどうやって自分の気持ちを伝えようかと悩む海夢。
そんな時、季節はクリスマスを迎えようとしていました。
恋人達の外すことの出来ない重大なイベントが近づき、24日の予定を訊ねる海夢の言葉を上の空で聞いていた新菜は、来ても良いと言ってしまいます。
これはもしかしてと、期待してしまう海夢・・・。
はたしてクリスマスに想いをうち解ける事が出来るのでしょうか?
第89話
ハニエルの衣装の布を買いに訪れていた海夢と新菜・・・。
天使であり、人間とは違う雰囲気を醸し出す様な衣装を作りたいと思う新菜でしたが、はたしてどうやって作れば良いのかと悩みます。
そんな彼に悩むなら一緒に悩もうと、海夢も衣装の素材合わせに付き合ってくれます。
まずは自分で購入出来そうなスポーツウェアやロングブーツを購入しに行く海夢は、可愛らしい下着を見つけます。
コレを着て新菜と考えてしまう海夢・・・。
クリスマスは近づいていました。
第90話
ハニエルの衣装を製作するために「天命」の単行本を探していた新菜ですが、人気のために何処の書店も売り切れでした・・・。
それだけ多くの人に指示されている作品なのだと、作品の凄さを改めて知る事になる新菜。
海夢と合流した後でも、彼の頭の中からはハニエルの存在がこびりついていました。
人間とはまるで違う存在であるハニエルをどう衣装で表現するのか?
そして最終的にハニエルはどうなるのかと、悩む新菜に、海夢は神を倒すのではと言います。
神を倒すとは、今までに思い付かなかった答えに何かをつかみかけていた新菜。
はたして衣装は完成するのでしょうか?
番外編
買い物を終えて自宅に戻った海夢は、早速に購入した勝負下着を身に着けていました。
あまりにも大胆な下着姿に、絶句してしまう海夢・・・。
でもコレなら新菜も喜んでくれるかと、期待してしまう彼女は、一人で悶えてしまいます。
もし彼が求めてきたらどうしようかと、期待に胸を膨らませてしまう海夢は、クリスマスを待ち遠しく思っていました。
次第に近づくクリスマス・・・、想いは様々に交差していました。
第91話
アキラと通話しながらに衣装製作に乗り出していた新菜は、グルーガンを使いながらハニエルの肋骨を創り出そうとしていました。
根気と精神力を削っていく作業にのめり込んでいく中で、新菜はアキラにハニエルの羽の素材をどうすべきかと訊ねます。
黒く漆黒のイメージがある布地・・・。
ただ黒くではなく、まるで染まるような漆黒と、イメージに合うアレは、どうやって表現すべきなのかと彼は悩んでいました。
第92話
首元のパーツとブーツの作成を終え、海夢に試着してもらっていました。
問題無く仕上がっていると上機嫌な海夢。
そんな彼女に頑張ってほしいと差し入れのチョコを貰い、制作に気合いを入れていく新菜ですが、羽織の生地だけはまだ作れてはいませんでした。
どの材料がハニエルのイメージに合う素材なのか?
新菜の制作は暗礁に乗り上げてしまいます・・・。
第93話
衣装を製作していく中で、自分の力不足を痛感してしまう新菜・・・。
そして思うことは自分は空っぽだと言う事実。
ミヤコさんには長い経験があり、アキラさんには色々なモノを見てきた知識がある。
ずっとひな人形ばかりを見てきた自分には何もないと痛感していた新菜は、完全に行き詰まっていました。
このままでは何も出来ないと、必死に足掻く彼にはたして光明は射すのでしょうか?
第94話
クリスマスが近づき、若菜と一緒の過ごす聖夜にすっかりと浮かれていた海夢。
今日は新菜とお爺ちゃんと一緒にお鍋を楽しもうとするも、当の新菜は上の空。
衣装はどうすべきかと、肋骨の白はあれで良かったのかと、悩んでいる真っ最中でした。
せっかくのお鍋も進んでおらず、そそくさと作業に戻ってしまう新菜。
海夢は不満げになってしまいますが、そんな彼女にお爺ちゃんは言います。
物作りに夢中になっている時は、何も眼に入らなくなってしまう。
そしてそれが完成しても納得の出来る仕上がりなのかと自問自答する事になる。
満足の出来るモノを作ったと思えるのは、誰かに褒めて貰ったとき。
海夢に出来上がったのならば新菜を褒めて欲しいと言うお爺ちゃんの言葉に、彼女は言います。
今まで絶賛しかした事が無いと…。
満足する海夢に、お爺ちゃんは新菜は良い仕事が出来ると安堵します。
第95話
新菜はネットで見つけたアンティーク衣装の着物を入手し、これこそ自分が求めていたハニエルの黒だと喜んでいました。
ただし相手が間違えたのか、小物である白い帯までも入っており、上品な光沢に黒に栄える色合いをしていました。
そして唐突に頭の中にひらめく、コルセットの色合いを確実にする白だと確信した新菜は、衝動に駆られたままに、制作に取りかかっていきます。
ハニエルの衣装のイメージを消さないように、作業を進める新菜。
そして・・・、ついに衣装は完成しました。
その着せ替え人形は恋をする 12巻の感想
さて「その着せ替え人形は恋をする」も12巻となりました。
新菜と海夢の関係も気になるところですが、今巻は何かすれ違いばかりが起きているような気がします。
新菜は衣装作りに完全にのめり込んでいる様子で、衣装制作の鬼となっていました。
まさに匠の境地とも言える様な程に、職人気質な新菜くん・・・。
そんな彼が海夢ちゃんの想いに気づけるのかと、余計に心配になってきました!
衣装作りも大事かも知れないけど、海夢のこともしっかりと考えないと駄目だよと、言いたくなるような雰囲気。
そんな海夢ちゃんも新菜と一緒の過ごすクリスマスに浮かれている様子が微笑ましかったです。
ましてあんな大胆な下着姿を覚悟しているなんて、新菜は幸せ者ですね・・・。
愛されている中でひたすらに作業に没頭する新菜の姿は、今回の中でもひときわに目立つほどの鬼気迫るモノを感じてしまいます。
海夢の着る衣装をただ作るのではなくう、どうやってハニエルをイメージするのかと悩む新菜。
彼の心の葛藤と衣装制作のこだわりが実に伝わってくる内容でしたね。
出来れば海夢とのラブラブな雰囲気もあって良かったのではと思ってしまいます。
無事に冬コミに間に合ったようですが、これでラブな雰囲気に戻って欲しいと願うばかり。
果たして次巻はどうなっていくのかと、注目したいですね!
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