ミステリと言う勿れ 11巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
誘拐事件の凄惨な名残があり、主人公の久能整の気が落ちていたところに、元気よく現れたのは相良レン。
彼が持ってきたのは何をするのかが分からない変なバイトでした。
バイト先というのは旧函館区公会堂にそっくりに作られた元学校。
果たして変なバイトとは・・。
「ミステリと言う勿れ」11巻 にはエピソード15、エピソード16、エピソード14.5、そして番外編が収録されています。
ミステリと言う勿れ 11巻のネタバレ、あらすじ
episode15 失われた時を重ねて
僕は誘拐事件の時に亡くなり冷たくなった子を抱えた感触が忘れられずに落ち込んでいた。
すると、大きな声と同時に背中を叩かれ、元気の塊みたいな相良レンくんがやって来た。
テストは全部終わったのかと聞かれたので、後はレポートがあります。と答えたら、同い年だからタメ口でいいじゃん。と言われた。
僕はタメ口にしたい人としたくない人がいると言ったら、両肩を掴まれてタメ口にしたい人に入れて。と圧力高めで言われてしまった。
凄いコミュ力だなぁ。僕もこんな風にしたら似合うのかなぁ。なんて思ってると、一緒に変なバイトをしないかと聞かれた。
変なバイトって何?とハテナが沢山出そうになったら求人サイトの画面を見せてくれた。
何をするのかが書いてないからだめでしょう、学生への詐欺も増えてるから気を付けないと。って言ってたら、もうすぐバレンタインだと言ってきた。
彼女がチョコなんかくれると思うから、一緒に食事とか行きたいじゃん、と。
確かにそれはいい。バレンタインは元々プレゼントを贈り合う日だから、と。
少し浮かれて話していることに気付いたみたいだったので、興味ない素振りで断ろうと思ったけど遅かったみたい。
バイト先だと連れて来られたのは、北海道にある旧函館区公会堂にそっくりに作られた建物。
最近まで学校として使われていたところらしい・・。
episode16 果報の塩梅
フルーツサンドを買ってライカさんに会いに来た。
いつもの温室で足湯に浸かりながら食べようと思ったのだけど、今日はお休みだとライカさんが言った。
ライカさんもお腹が空いてるというので、その辺のベンチで座って食べようとフルーツサンドが入った袋を見たら、「け」と書かれた小さな玉が入っていた。
何かあるのかもしれない。
そう思ったらしいライカさんが、今日はパジャマじゃないし、フルーツサンドを買ってからの足跡を辿ってみよう。と言った。
まずはフルーツサンドを買ったビルへ。
ここの7階にお店があって、帰りにエレベーターが止まって閉じ込められて、外に出た時に保冷剤を確認したからその時は入ってなかった。
ということで、そこから病院までの歩き直しに入った。
するとライカさんが、鉢植えが一つ減った。昨日まで落書きはなかった。とか、珍しく自販機のコーンスープが売り切れてる。と言い出した。
この辺りはよく歩くのですか。と聞いたら、歩いて見るだけだがな。と言った。
私はカメラだから。と言うので、僕は否定した。
ここまでで赤い玉に心当たりはないので、この先の商店街かと歩き続けた。
商店街に入って少し歩いたところで、僕を見つめる小さな女の子に気付き、目線をそちらに向けたら逃げる様に走って行ってしまった。
後ろでライカさんのお腹の音が聞こえたので、先にそこのカフェでドリンクでも買ってどこかで食べよう。ということになった。
episode14.5 気がつけば潮目
犬堂我路は、整くんが最近ご執心な人のことが気になってライカの様子を見に行ってみたが、いきなり自分の名前を言い当てられて驚いた。
整くんと関係があるだけあって、タダ者じゃぁない。
我路は整くんに執着しているであろう思考を言い当てられた。
それと、星座絡みの情報を得られることが出来た。
思っている以上に整くんと接点がありそうだ。
一度整くんと情報のすり合わせをした方がいいと言われた。
彼女は間もなく消えてしまうらしく、整くんへの手紙を頼まれたけど、間違いなく渡せる可能性がなかったので漂流郵便局のことを教えた。
そして別れ際に自分も危ういから気を付けろと言われてしまった。
我路は病院からの移動中、鳴子のパソコンのデータに汐ちゃんの名前があったというので、潜入中の鳴子の部屋へ向かった。
しばらく潜入しているが、あまり情報が無い気がするのでそろそろ引き上げようかと思っていた。
部屋に入ると何か違和感を覚えたが、鳴子がこちらに向かっているというので急いで天井裏へ潜り込んだ。
リビングのモニターに鳴子が映るが、珍しく弁当以外の袋を持っている。
そしてシャワーの音が聞こえる。こんなに早く風呂に入るのも珍しい。
そしてすぐ出て行ったのも珍しい。珍しい。いつもと違う。
これは何か嫌な予感がすると思ったら、モニター越しに部屋中が煙に包まれていくのが見れた。
そしてふと思った。自分は何でここに居る。全ては鳴子によって仕組まれたのではないか?。
部屋中が煙に包まれていく中、天井を蹴破って何とか逃げることが出来た。
最初から遊ばれていただけなのかもしれない。
番外編 ある結婚の風景
僕はエレベーターが止まって閉じ込められた時、一緒に閉じ込められた男の人がため息交じりに「結婚って、金がかかるんだなぁ」と言った。
どうやら先ほど上の階でウエディングプランナーと式の打ち合わせをしていたらしい。
彼女と意見が会わないし、予算がどんどん膨らんでいくし。と言い出したら、一緒に閉じ込められた女の人が、自分も打ち合わせで彼氏と喧嘩になって・・。と話始めた。
彼女が親戚やら同級生やら会社の上司やらと呼ばなきゃいけないと言うのでお金が凄く掛かる。と男は言う。
最近はお金を掛けない結婚式もあるという噂が。と僕が言うと、彼女が楽しみにしている人を喜ばせたいから。と。
でも、男の人はこの先もっといろいろと掛かるから。と言う。
二人とも病んでいるみたい。
通帳見せあってお金の話なんかしたくない。と言う。
僕は、それはそうですよ。誰とでもお金の話なんてしたくないです。でも、そんな話が出来る人を見つけたのは凄いんだと思います。僕には無理ですけど。と言った。
そして、恩師が言っていたことを話してあげた。
エレベータが動いて扉が開いた時、先程の二人は抱き合いながらもう一回打ち合わせに行こう。と言っていた。いいなぁ。
ミステリと言う勿れ 11巻の感想
人が落ち込んでいると分かると、その人を放っておけないのが相良レンくんなのでしょう。
主人公の久能整はとってもいい友達ができたのだと思ってしまいました。
そして彼を元気づける方法が変なバイト。
肝心の何をするのかが書いていない求人内容ですが、久能整はレンくんのノリだけで行ってしまいました。
バイト先は北海道にある旧函館区公会堂にそっくりに作られた元学校。
そこの教室でプリントに書かれた文章に思ったことを書く。が始まり。
それは日記のようであり、暗号のようであり、再度集められた時に明かされたのは、30年前に埋められたタイムカプセルを見つける。というものでした。
ヒントとなるのは埋めた人物が書き残した日記。
書いた当人は若年性の認知症の為に埋めた場所を忘れてしまった。ということでした。
ヒントを元にタイムカプセルを探す訳ですが、レンくんの久能整いじりが面白すぎて笑えます。
いつも何を考えてるの?では、名前に「のうと」の文字が2回も入っているだけあります。
ライオンとサメと熊に、食べられるならどれがいい?の質問に真面目に答えた整くんに「まじめに答えてくれてありがとう」と思いました。
レンくんのキャラにはまりそうです。
この後、二人はそれぞれの持ち味を生かして見事タイムカプセルを見つけることになりました。
次のエピソードでは、ライカさんとバレンタインデートをして倒れていた人を救出します。
それと、番外編ではそのフルーツサンドを買った後に閉じ込められてエレベーターで、行き詰っていた二人を解き放ち結び直したり。
今回も大活躍の久能整くんですが、今後の展開が楽しみです・・。
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