魔法使いの嫁 15巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
魔力を奪っている者は何が目的で何をしようとしているのか。
特定するために学長はカレッジを外界から封鎖しました。
封鎖されたカレッジでは必須科目と呼ばれるものが行われる様ですが、指導者はあのザッケローニ。
果たしてどのような授業が行われるのでしょうか・・。
魔法使いの嫁 15巻には第71篇から第75編が収録されています。
魔法使いの嫁 15巻のネタバレ、あらすじ
第71篇 Nothing venture, nothing have.Ⅰ.
カレッジが封鎖され必須科目が行われます。が、指導者として現れたのは廃棄塔でチセを自分のモノにしようとしたザッケローニでした。
最初に生徒全員に渡されたのはルーンが記されたブレスレッドと魔石の込められた粘土。
ブレスレッドは身体を傷つきにくくする為の物で、魔石の粘土はイメージ通りの武器になる物のようです。
授業内容は”敵から身を、命を守る為の訓練”。
敵が魔術で襲ってくるか、武器で襲ってくるかは関係なく、その時に反撃できる様になる為に行うものです。
ザッケローニが用意した使い魔を魔術を使わずに倒す実戦。
生徒達はそれぞれ囲みの中に閉じ込められ、その中に現れた使い魔を倒すまで訓練は終わりません。
チセは誰にも教わっていないはずなのに勝手に身体が動き、すぐさま使い魔を倒してしまうのでした。
同じくリアンもあっという間に終わってしまいます。
ザッケローニが「そりゃまぁそうか。俺と少し遊ぶかい?」と声を掛けるのでした。
第72篇 Nothing venture, nothing have.Ⅱ.
ザッケローニの授業の後、具合が悪くなったフィロメラを救護室へと運んでいたチセとルーシー。
ルーシーはチセから離れると魔力が枯れて倒れてしまうので仕方なくついて来たようです。
向かっている途中、フィロメラが救護室はダメで、自室にして欲しいと言います。
救護室に到着するとアルキュオネが、どの様な授業だったのか聞いてきました。
昔から何かを壊すということがとても苦手でいつも体調を崩すと言うと、フィロメラが「どうしてそんなに気を使ってくれるの」とチセに聞きます。
自分は盗聴や他の人と話す事をしない怪しい人間だと思うのにとフィロメラは言いますが、チセは最初に倒れた時に気を使って応えてくれたからと返します。
そしてフィロメラは言いたい事があれば言ってもいいし、ひとりになりたければそう言ってもいいと思う。
フィロメラがすごく苦しそうに見えるから、もしよければ話せれたらと思う、とチセは言うのでした。
第73篇 Nothing venture, nothing have.Ⅲ.
封鎖されたカレッジの外で解決チームがおつかいを頼まれて活動しています。
解決チームとは魔女のマリエルと魔女仲間のイサク。
おつかいとは、カレッジの禁書庫から盗まれて魔力を奪う事に使用されていると思われる魔術書「カルナマゴスの遺言」の行方を探すことです。
魔術書の気配を知っているマリエルから感覚を共有してイサクは狼の姿に変化して”におい”を辿っていきます。
魔女が変化できる動物は容が決まると変えられない様です。
マリエルは自分はアメリカバイソンにしか変化出来ない事で、イサクの変化する狼を羨ましがっています。
魔術書の”におい”を辿りながらイサクは何であんな魔術書と関わっているのかマリエルに聞きます。
カヴンの司祭であるピュリスが引きこもらなければならなくなった後に、いろいろと解決する方法を探っていた時に売りに出されていた物を見たとの事。
自分も返しを食らいそうだったので使う事はしなかった、と答えます。
“におい”が薄くなりすぎ辿れなくなったところで、マリエルは”裏”の情報屋らしきモノに魔術書に関する情報を集めてもらう様でした。
第74篇 Nothing venture, nothing have.Ⅳ.
テストが近い学生たちですが、封鎖されたカレッジでは息抜きに外に出る事も出来ません。
勉強ばかりで飽きがきてしまったと言う生徒がチラホラと出ている様です。
すると、そう言うと思って持ってきてるとヴァイオレットがカバンから魔術師用の練習ゲームとして使われるパズルを出しました。
それはチセとゾーイは初めて見る物でしたが、錠のような術式を数人で重ね掛けして、誰が早く解錠できるか競うゲームです。
魔術の授業を受けていないチセは「出来なさそう。」と言いますが、魔法で解く事で参加します。
錠を掛けるのはロイとソフィアとヴァイオレット。
制限時間10分でスタートします。
最後に解き終わったのはゾーイ。
普通にやって最初はマーティン。
チセは魔法を使ったので一瞬で解錠しましたが、鍵を掛けた時にトラップを仕掛けていた様で髪が真っ黒になってしまいました。
そこに通り掛かったヴェロニカとフィロメラ。すると、リアンはフィロメラに勝負を挑むのでした。
第75篇 Needs must when the devil drives.Ⅰ.
ルーシーが魔力を奪われ続けている件や封鎖されたカレッジの件で家に帰っていないチセとエリアスは、カブの収穫やらカボチャをどう食べようかと話をしています。
しかし、チラホラと視えるモノが気になるチセはエリアスに、いつもより多く視える気がすると言うと「冬だからね」とエリアス。
そこにヴァイオレットが現れます。
ジャスミンの具合が悪く、魔法の授業に出れそうにない、とエリアスに伝えます。
エリアスはヴァイオレットに「今以上に魔法を学びたいなら別に師匠を見つけた方がいいよ」と。
やはりきちんとした師匠が居ないとダメなんですか?とチセ。
魔法も魔術も初めは年長者についた方が良く、独学では壁にぶつかった時に道の選択が分からず危機回避が出来ないからね、とエリアスは言います。
チセは考えておきますと答えると、何が多いって?ゴーストとか?この国はゴースト話は冬場と決まっていて、冬は死者が帰ってくる季節だからとヴァイオレットはチセに言うのでした。
魔法使いの嫁 15巻の感想
ルーシーとセスの兄妹、ウェブスター家の生き残り二人が襲われた事と、カレッジの中で教師のシメオンまでもが魔力を奪われる事件が発生。
その事で外部からの接触を断ち、攻撃が外部からのものか内部からのものか見極める為に封鎖したカレッジ。
必須科目が増えたり、外に出られない事で退屈になった学生たちがレクリエーションを行って息抜きをしていますが、学生たちは事件の事を知らされていません。
そして、これらの事件は恐らく魔術師の家のしきたり絡みで起きているのでしょう。
本来ならば、魔術師を絶やさない為に、保護して守る為のカレッジの中で家絡みの何かのじけに学生たちが巻き込まれてしまいます。
深く読み込まれている方は何となく分るかもしれませんが、家に縛られた子が命令に従いこれらの事件を起こしている様に思えます。
これからそれがどんどんハッキリとしてくるでしょう。
それは、チセがカレッジに来た事で起きた事なのか、ルーシーが来た事で起きた事なのか、それとも両方なのか・・。
次巻では、更なる事件が起こります。果たしてそれは・・。次巻をお楽しみに。
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