裏世界ピクニック 10巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
瀬戸茜理に頼まれ、彼女の親友である市川夏妃の下へと向かう事になった空魚と鳥子。
「サンヌキカノ」と呼ばれる怪異に魅入られてしまい、家族に不運が訪れていた事に辟易していた夏妃。
そんな彼女を救う為にと行動を開始する空魚と鳥子は・・。
「裏世界ピクニック」10巻には第52話から第56話、間章が収録されています。
裏世界ピクニック 10巻のネタバレ、あらすじ
第52話 サンヌキさんとカラテカさんⅡ
夏妃が怪異に見舞われていると茜理に依頼され、空魚と鳥子は彼女の実家へと訪れます。
閏間冴月が関わっている事件かもしれないと、警戒心を持って事に当たる鳥子は、「サンヌキカノ」の怪異に関わる情報を集めていきます。
喋る猿の来訪に、見知らぬ老婆が庭で首を吊ったこと・・。
祖父が事故に遭い、両親にも不幸が襲い掛かったと、「サンヌキカノ」の怪談にまつわる事象が、ゆっくりと夏妃の周囲に浸透しようとしていました。
自分が裏世界へと招かれるときの変化みたくに感じるようだ・・。
空魚は、事の始まりである、庭に落ちていた歯を探そうとすると埋められていた壺を見つけます。
その壺には、無数の歯が仕舞われていました。
そして他にも犬の骨や、無くなった筈の神棚など、まるで呪いを掛けられているかのような行為に警戒心を強める空魚と鳥子。
他に何か無いかと探す中で、鳥子は不意に夏妃に冴月の事を訊ねます。
しかし夏妃は冴月の事をよく知らないと言い、茜理の家庭教師としてしか面識はなかったと言う夏妃。
鳥子は納得した様に不審物の捜索を続けます。
そんな中で夏妃は空魚に訥々と告白します。
冴月の事が怖かった、と。
得体の知れない恐怖・・。
まるで茜理が何処かへと連れて行かれるのではとの恐怖を抱く程に、夏妃は冴月に恐怖心を抱いていました。
無邪気な気持ちで冴月に惹かれていく茜理の姿に何も出来ずにいた自分と、空魚は、複雑な気持ちを抱きます。
第53話 サンヌキさんとカラテカさんⅢ
不審物を探していく中で、唐突に鳥子達の前に現われた一人の老婆。
自身を「サンヌキカノ」と名乗り、いただけませんでしたからと、一方的に告げてくる老婆・・。
夏妃は警戒心を抱くも、強気な姿勢を崩しませんでした。
そんな彼女に向かって「サンヌキカノ」は、いただいていくと言い、唐突に夏妃は口を押さえます。
突然の痛みに口を押さえると、奥歯が抜けて落ちてしまいます。
茜理は夏妃を守る為に前に立ちはだかるも、「サンヌキカノ」は動じた様子もなく、彼女を見据えていました。
このままでは危ないと悟る空魚と鳥子は、静かに行動を開始してきます。
空魚は右目を使い、「サンヌキカノ」の正体を見抜こうとするも、無数の猿がねじれ固まり、歯を漂わせている異形の姿でした。
拳銃を抜こうとする鳥子。
しかしここは住宅街で、下手に拳銃を使用するワケにもいかず、どうするかと悩む空魚は、茜理に望みを掛けることにします。
はたして「サンヌキカノ」を退ける事が出来るのでしょうか?
第54話 ささやきボイスは自己責任Ⅰ
ウルミルナ・・。
ネットで恐怖動画を配信している、その人物が冴月に関わっているのではと考える空魚と鳥子は、小桜を交えながらに考察を立てていきます。
何が起こるか解らない自己責任系動画をあきらかに意図的にあげていると判断し、そのウルミルナは、裏世界の存在を知っている可能性がある。
でもなんでそんな事をしでかすのかと、鳥子は疑問を持ちます。
愉快犯かと、小桜は疑念を持ち、空魚は裏世界に関わらせる為かと、様々な考察が出されます。
一体、誰が何の為にそんな事をしているのか?
結果として夏妃は「サンヌキカノ」と接触し、あわや命を落とそうとしていました。
何か大きな動きがあるのかと、空魚は不安を抱きます。
そんな中で茜理に髪を伸ばしたら、冴月に似ていると言われてしまった空魚。
その心中は複雑でした。
鳥子と共に街に買い物に出かけるも、どこかぎこちない会話になってしまう空魚。
複雑な心境のままで買い物を続けながらに街を彷徨っていると、ある視線に気づきます。
その視線はどこか怖気を感じるモノと、言い表せない違和感を感じさせる視線でした。
そして、空魚は見つけてしまいます。
冴月の姿を・・。
横断歩道の向こう側にいる彼女。
でもまるで写真の切り抜きのような、現実味のない存在感で人の中に混ざり、そして気づかれていない・・。
自分にしか見えない冴月の姿に、空魚は警戒を強めます。
鳥子には見えていない冴月の姿。
やがてそれは最初から無かったかのように雑踏の中に消えていきます。
心配する鳥子の前で、冴月の事を何と伝えればかと悩む空魚。
そんな後に奇怪な中年女性に、鳥子の左手の事を問われてしまいます。
明らかに常軌を逸した中年女性の行動は、まるで鳥子を崇拝するかの様な、そうカルト信者の様な雰囲気でした。
鳥子を守る為に中年女性の前に出る空魚は、罵声を浴びせられてしまいます。
悪魔、淫売など、聞くに堪えない言葉を投げかけられる空魚。
この中年女性は、一体何をしようとしているのでしょうか?
そして、いつどこで鳥子の手の秘密を知ったのでしょうか?
第55話 ささやきボイスは自己責任Ⅱ
中年女性から無事に逃げる事に成功するも、あれは一体誰だったのかと、小桜の自宅で悩む事に。
いつの間にか盗撮されていた事に憤慨し、また空魚の事を馬鹿にされたと憤慨していた鳥子は、気味が悪いと珍しく嫌悪感を露わにしていました。
これもあのウルミルナが関わっているのかと、サイトを検索していく中で奇妙な動画を見つけてしまう鳥子達。
この動画にウルミルナが関わっているのかと、恐る恐る見てみる事にする空魚は、鳥子に何かあってはと、その動画を一人で見る事にします。
小桜は見たくないと自室から逃げ出してしまい、一人になった空魚。
動画を再生すると、出てきた一人の女子高生の姿の後に、奇怪な衝動に囚われていきます。
そして空魚は鳥子の声で意識を取り戻した時、既に動画は消え去っていました。
自分は何を見たのかと、思い出せないままに小桜の自宅を後にする空魚達。
小桜は一人でいるのが怖い、今日は泊まっていけと騒いでいた中で、またもや冴月が姿を現します。
鳥子を守るように前に立ちはだかる空魚。
はたして冴月の目的とは一体?
第56話 ささやきボイスは自己責任Ⅲ
冴月を見つけた後に現われた謎の集団に連れ去られ、意識を取り戻した空魚は、小桜と共に見知らぬ場所に連れ込まれていました。
そこには動画を配信していたウルミルナこと、潤巳るな、がいました。
自身を冴月の様のファンだという、狂信的なまでに彼女への想いを拗らせていた、るな。
るな、は冴月と出逢い、彼女から贈り物を貰ったと言います。
誰にでも自分の言うことを聞かせる事が出来る能力だと、冴月はブルーワールドの御使いだと崇拝していました。
ブルーワールド・・。
裏世界の事をそう読んでいた、るなの存在に恐怖を覚えてしまう空魚。
鳥子や小桜の事を調べ、また自分の右目に興味を持つ、るなの異常な行動に、はたして意識を保つ事が出来るのでしょうか?
間 章 自己嫌悪でくれてゆく
空魚がウルミルナの動画を一人で見てみると言い、一人部屋を追い出されてしまった鳥子は、小桜に気遣われていました。
空魚があれだけに慎重になるのは、コトリバコの一件があったからだと解るも、気遣われてしまう事に申し訳なく想う鳥子。
小桜は、冴月が連れてきた鳥子との出逢いを想い出していきます。
冴月が裏世界に魅入られていき、自分は裏世界に恐怖を抱く中で現われた鳥子の存在。
自分の居場所を奪われ、鳥子に嫉妬していた気持ちや、また裏世界に染まっていく彼女を救えなかった罪悪感など様々な想いを抱えていた小桜。
しかし、そんな気持ちを塗り替えてくれる空魚の存在は、自分に今後どんな気持ちを巡らせるのかと考えていきます・・。
裏世界ピクニック 10巻の感想
今巻も身の毛もよだつ内容でしたね・・。
サンヌキカノと、怪談系のお話の怪異との遭遇をカラテカちゃんが倒してくれた内容ですが、実際に歯が入った壺が庭から見つかれば、警察事件ですよね。
まして見知らぬ老婆が首を吊って死んでいたなど、そんな事件に遭遇したら、間違いなくトラウマものです。
鳥子と言い、空魚と言い、本当に精神力がタフネスとも言えます。
さて・・、今回の作中では冴月の陰がチラホラと見え始めてきました。
怪異の事件の裏には、必ず冴月が絡んでいるとの事と、変な存在感を示してきます。
はたして冴月の目的は一体何なのかと気になるばかりです。
しかも今回は最大の敵となりそうなウルミルナこと潤巳るな、が登場するなど、危ない人物が登場してきました。
るなは、ヤンデレなサイコパスなイメージのある美少女で、中々にクセの強うそうなキャラですね。
見る限りは動画配信者らしい、るなの存在感と、冴月から貰った力で人気配信者になれている様子など、中々に危なそうな雰囲気でした。
動画配信では恐怖系や怪談系に自己責任系など、様々に怖い動画が多くなっていますが、見れば本当に呪われそうなサイトもあり、怖いです。
るなは、冴月の事を相当に好きそうな人物で、鳥子と何かありそうな予感がしますね。
次巻ではどうなるのか、また攫(さら)われた小桜さんをどうやって助けるのか?
空魚の機転に期待したいです。
出来れば、このピンチを鳥子が助けてきてくれたのなら嬉しいのですが、どうなることやら・・。
次巻が楽しみですね。
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