メイドインアビス 8巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
ナナチを取り戻す為にもう一度成れ果ての姫に会いに行ったレグは、忘れてしまった約束の大きさに驚きを隠せない様子。
そしてヴエコが語り始めた成れ果て姫については、成れ果て村の生い立ちに関係する事で・・。
メイドインアビス 8巻 にはハローアビス第48話から第51話までが収録されています。
メイドインアビス 8巻のネタバレ、あらすじ
ハローアビス 48 羅針盤は闇を指した
ヴエコが語りだしたのは、遥か昔に大穴の中にあるという黄金郷を目指して海を渡って来た者達の物語。
その当時に三賢と呼ばれていたのは、隊長のワズキャン、ベラフ、そしてヴエコだったと。
隊長は勘がとても鋭く、ヴエコが星の羅針盤を持って決死隊に入ってくることや、いずれ三賢になることを予見していたと言い、彼が言う事は必ず実現されるとベラフは言いました。
大穴に黄金郷は必ず存在すると断言する隊長。
しかし、大穴に辿り着くまでに幾数か居た仲間達の船は嵐の大波にのまれて消えてしまい、大穴を望む頃にはヴエコが乗っていた船だけとなっていました。
噂だけしかなかった大穴に辿り着いた決死隊は歓喜に湧きましたが、そこには情報にはなかった原住民が居ました。
大穴についての情報を得て穴へ挑む決死隊。
いつの間にか付いて来てしまった原住民の子供。
その原住民の子はヴエコに懐き離れず、隊長の許可をもらい大穴の案内人として一緒に潜ることになりました。
道無き道を進む決死隊。
その原住民の子供には大穴の呪いの事を教えてもらい、決死隊にとって役に立った事を喜ぶヴエコでした。
ハローアビス 49 黄金郷
下に降りられる唯一の祭壇が偶然にも降りてくれて、辿り着いた先に居たのは数台のロボットでした。
言葉は通じずとも何を欲しているのかは分かったようで、ロボットに誘導される後に付いて行くと、確かにそこに黄金郷と呼ぶに相応しい景色の場所がありました。
しかし喜んだのも束の間、突如として巨大な生物がロボットを咥えて潰してしまったのです。
そしてそこに居た人達も次々と巨大な生物の餌食となりました。
その場から逃げ延びた者達はロボットを縛り上げて戒めようとしました。
ロボットは僅かに覚えた言葉で謝り、自分達はもっと人を知りたいと人間に協力を申し出るのでした。
決死隊はそのロボットと付いて来た原住民の子供から、言葉や知識を得ることにしました。
その結果として自分達が置かれている状況がとても苦しく辛いことに気付くのでした。
もはや戻ることも叶わず、ここで暮らしていくしかないと決めて、ロボットを使い飲水の確保に務めるのでした。
集めた情報から水平に位置する水場を探り、ようやく飲水の確保が出来たのです。
しかし、それは更なる過酷な状況に置かれることになるのでした。
ハローアビス 50 欲望の揺籃
体調を崩した者たちの便の中に透明な虫の様な生物が居ました。
食料調達に行った者達は数人しか戻らず、しかもその帰ってきた者達は姿形が変わっていて、帰り着くとそのままこと切れてしまいました。
便の中から虫が出た事で、水場を調査に行った者達からもたらされた情報はとても過酷な内容。
遅かれ早かれその水を飲んでいた全員が、侵食されて水場の周りの岩と同じ運命を辿ることを察するのでした。
姿が変わってしまった食料調達の者達がカバンに入れて持ち帰ってきた物の中に、卵の形をした妙な物がありました。
干渉器（ロボット）たちに情報を求めると、その卵形の遺物は欲望の揺籃（ようらん）だと答えるのでした。
願いに答える物らしいのですが人の大人では願いに取り込まれてしまい、願いが散ると食料調達に行った者達の様に成れ果ててこと切れてしまうと言います。
使わせるなら幼い者がいいとまで言うのでした。
体調を崩した者達の症状は悪くなる一方で、しかも手足がどんどん変形していきます。
堪らずヴエコは卵型の遺物にすがる事を決め、イルミューイに持たせるのでした。
ハローアビス 51 願いの形
ついに発症してしまったヴエコは力も失くし身動きが出来ず、自分はこのまま死ぬのだろうと思いました。
意識が朦朧とする中で何かが、とても香しく美味い物が口の中に入ってきたときに意識を取り戻しました。
いったい今のは何なのだろう。
目の前に居たワズキャンに尋ねると、あの娘が救ってくれたのだと答えました。
生き残っている者は皆それを口にしたことで、水溶性生物の侵食も止まったようでした。
しかし、ベラフの心は罪の念に苛まれかろうじて生きている様になり、廃人に近い状態です。
ワズキャンがイルミューイのところへヴエコを連れて行きます。
既に言葉を失っているイルミューイに悲しみを募らすヴエコでしたが、更に悲しみが増す光景を目にするのでした。
産まれて直ぐに息絶えてしまう子でしたが、それでも愛おしく抱きしめているその手から、ワズキャンはその子を奪うと捌（さば）いて食料としてしまうのです。
皆が食べて回復したものはイルミューイの子供たちだったのでした。
メイドインアビス 8巻の感想
ファプタの事が知りたい。リコの問いにヴエコが語りだしたのは、成れ果て村の生い立ちに関する事でした。
故郷を捨て大穴に存在するという黄金郷を目指して来たヴエコ達決死隊。
その頃は、まだアビスという名もなく、穴の周りに街もなく、アビスの呪いについても情報がない時代でした。
恐らく、原住民はある程度の情報は持っていたのだろうと思いますが、うまく言葉が通じないのと、必要以上の情報は貰わなかった（必要なのは黄金郷についてだけ）のではないでしょうか。
リコたち時代と違い、アビスの呪い（上昇付加）や危険な原生生物の情報がない中で、よく六層（ショウロウ）まで辿り着いたと思います。
しかし、そこから先に進む事が出来なくなったのでしょうか。
そこで暮らす事に決め、生活するために確保した水は、ただの水ではなく水溶性生物であり、飲んだものの身体を栄養源として範囲を拡大する生物でした。
そして、生きる為に取った行動は、結果としてそこで暮らす事が出来る様になったのですが、正気を失ったり、身体を失ったりします。
そんな中、ヴエコだけは最後まで犠牲となったイルミューイの味方でした。
リコにファプタがこの村を破壊することを止められないか。と聞かれますが、止めるなんて出来ない。と言っているところからそれが分かります。
成れ果て村の運命は果たして・・。
次巻でのお楽しみです。
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