路傍のフジイ 2巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
人生の転換期はいつだったのか?
人気俳優となった俳優の久野は、ふと自分の転換期となったある人物との出会いを想い出します。
その人物の名前はフジイと、彼と過ごした僅かな時間を想い出す久野。
コレと言って特徴も無く、個性的でもない人物。
しかし心のどこかで、何故か親しみやすい気持ちになれたフジイの存在感…。
路傍のフジイ 2巻には第9話から第17話が収録されています。
路傍のフジイ 2巻のネタバレ、あらすじ
第9話 久野とフジイ
その日、人気俳優の久野はインタビューの中でターニングポイントになったのはいつなのかと訊ねられます。
スカウトに声を掛けられたあの日、自分の人生が大きく変わる瞬間…。
その切っ掛けになった人物の名前を想い出します。
高校時代に転校先の高校で出会ったフジイ。
今、彼は何をしているのかと考えてしまいます。
進路相談で悩んでいた時に、スカウトされた芸能事務所の誘いをどうするのかと悩んでいた時に、彼はフジイに何を言われたのでしょうか?
第10話 台風の日のフジイ
ある台風の日・・・。
フジイは陶芸教室の先生からある頼み事をされました。
それは近隣の学校で行われるフリーマーケットの設営を手伝って欲しいとの事でした。
本来の運営の人が台風のせいでいけなくなってしまい、近場のフジイにお鉢が回ってきたのです。
せっかくの休みだと言うのに貧乏くじを引いてしまったという若者や、まるで学生時代に戻った気分だと言う中年に混じりながら、フジイもフリーマーケットの準備に勤しみます。
第11話 ケーキとたこやきとフジイ
石川と田中でフジイの家でたこ焼きパーティーをする事になります。
フリーマーケットで購入したたこ焼き器で、フジイ特性のたこ焼きに舌鼓を打つ石川と田中。
普通のたこ焼きでは味わえない、独特な旨味があると、これは何かと訊ねる田中に、フジイは味覇(ウェイパー)を入れてあると言います。
そんなたこ焼きパーティーを終えた後に、石川はフジイの学生時代の卒業アルバムを見つけてしまいます。
そして知るかつてフジイと付き合っていた女性の存在。
フジイの彼女とは?
第12話 真木とフジイ
フジイのかつての彼女の名前は真木と言う女性でした。
出会いは大学の同じゼミの飲み会で知り合い、色気がないと友達に言われてしまう程に俠気のある勝ち気な女性。
真木は、フジイに対して惹かれる何かを感じていました。
ちゃらけた感じはなく、嘘も付く事も無く、自分を良く見せようともしない、独特な感覚のある彼…。
真木はフジイのそんな魅力に惹かれていったのです。
第13話 真木とフジイ②
フジイと付き合っていた真木・・・。
確かにフジイは良い人であり、そして優しく一緒にいて安心出来る、とても良い友達でした。
でも恋人として求められている感じはなく、友達から先に進まない関係に窮屈さを感じてしまいます。
そして真木は訊ねます。
私の事が好きなのかと?
その問いにフジイはなんと答えるのでしょうか?
第14話 休日のフジイ
今日は気軽な休みを堪能しようと街へと出かけるフジイ。
まずはバッティングセンターへと向かい、ホームランを狙うもまったく打てず、観ていた子供達にセンスがないと言われる始末。
80㎞コースで打ってみればとアドバイスを受け、初めてボールを打てたのか、喜ぶフジイ。
おもちゃ屋へと赴き、陳列棚を眺めていると見知らぬ子供にオモチャを取って欲しいと言われるも、母親に買わないと叱られ、ぶっきら棒にフジイの前に投げ捨ててくる子供。
周囲に振り回されて流されるフジイの休日はどうなるのでしょうか?
第15話 松岡とフジイ
松岡の趣味は詩を書くことでした。
しかしこの趣味は誰にも伝えたことのない趣味で、生産性のない自分の心を満たす作業で日常のストレスを緩和していた松岡。
最近はスランプで言葉が思い付かず、何か良い言葉はないかと悩んでいた松岡。
そんな時にフジイと共に取引先までドライブに行くことになります。
ペーパードライバーのフジイとのドライブに、松岡は何を感じるのでしょうか?
第16話 試されぬ外山
外山は会社の仲間からは軽薄な人間として警戒されていました。
場を賑わす騒がし屋な雰囲気があり、同僚の石川に思いを寄せていますが、彼女がパパ活をしていたと知り、幻滅してしまう一方、もしかしたら関係が持てるかもと考えます。
ラインで食事に誘う外山に石川は、どう答えを返すつもりなのでしょうか?
第17話 見舞うフジイ
フジイまもる・・・。
それが両親から貰った名前でした。
幼い頃のフジイは1人遊びが好きで、大人しく良い子だと評価を受けているも、誰かと馴染むことができず、常に1人で何かを見つけて何かをして過ごしていました。
でも父親は、そんなフジイに心配し、誰かにいじめられていないかと、心配しています。
ボーッとしていて、何を考えているか解らないフジイ。
そんな息子の一面を知る事はできるのでしょうか?
路傍のフジイ 2巻の感想
2巻ではフジイの過去が色々と明らかになっていきましたね…。
昔、彼女がいたとは?
意外なフジイの過去に驚くも、どうやら真木との恋愛関係は良い友達止まりだったみたいです。
確かにフジイと付き合う事になれば、彼は良き友人にはなってくれるも、良き夫になってくれるのかが難しい所です。
彼は彼なりに愛していると想うのですが、もっと女性的な立場で愛を求めているのなら、フジイの愛の接し方は違うのでしょうね。
彼なりに自分を愛してくれる人に誠実な態度を取るも、男女の求めているだろう恋を満たす事は難しいかもしれません。
恋愛ベタではなく、他人の事を深く思っているからこそ、どうやって接すれば良いか解らず、自分から進めないフジイと、積極的な彼女なら上手くいくかも知れません。
案外、石川みたいな女性が良いかもしれませんね。
それにしてもフジイは色々な人の人生のターニングポイントに関わっている人間なのだと解りました。
芸能界入りに悩んでいた久野の背中を何気に押し、真木の恋愛観に新しい価値観を見出させ、それとなくに他人に関わってしまうフジイ。
まあ他人の幸せ云々よりも、まずは自分の幸せを見つけて欲しいと思うのですが、フジイは今の人生が幸せなのだと満足しているんでしょうね。
無欲ではなく、今の自分のできる人生の中で可能なことを求めて幸せになろうとするフジイ。
今後の物語の中で、誰の人生に関わって行くんでしょうか?
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