はたらくすすむ 2巻のあらすじ・ネタバレと感想を紹介します。
サラリーマンを定年退職後、新たに風俗店で働く真面目なおじさん。
不慣れな仕事に戸惑いながらも一生懸命です。
はたらくすすむ 2巻は、そんなおじさんの仕事や人間関係などを温かく描いた物語です。
はたらくすすむ 2巻のあらすじ・ネタバレは?
すすむは、ピンサロ「世界観」での仕事にだんだんと慣れてきます。
ある日の夜、すすむは歓楽街を一人で歩いていると男性二人組が、ピンサロに入っていくのを目にします。その店はいつも繁盛していることに気がつきます。
ラーメン屋のカウンターで一人ラーメンをすすりながらふと、すすむは考えます。
自分はラーメン屋で修行している身だけれどもラーメンを食べたことのない店員のようだ!
そうです、すすむはこれまで個人的にピンサロに行ったことがなかったのです。
自分もピンサロに行って勉強しなくてはならい!と思うのでした。
すすむはピンサロ「ラブコレ」の前を通ると呼び込みのお兄さんに声を掛けられます。
一瞬、すすむの頭の中に妻の和子と娘の美織の顔が浮かびますが、心の中ですまないと言い、すすむは店に入ります。
すすむは、ボーイから店の自慢の娘「るみ」を紹介され、応じます。
30分コースで前払い、ワンドリンク付き7千円です。
すすむは、ついにピンサロに来てしまったとドキドキしています。
はじめまして~ るみで~す、と女の子が現れます。
すすむは、「初回のお客様にはかわいい娘をつける」は自分の店、世界観のやり方と同じだと思います。
るみは、さっそくサービスを開始しようとすすむの太ももの方に手を伸ばしますが、すすむは手を払い、お話だけでもだけでもいいかな、と聞きます。
るみは別にいいけどと答えると、すすむは1週間の勤務日、掛け持ちの有無、ごみ箱の処理、ボーイの働きぶりなどを聞くのです。
るみは、ピンサロでウーロン茶飲みながら喋るのがシニアの間で流行っているんですか?とけげんな表情で聞くと、すすむは、あ…いや…とあいまいに答えるのでした。
店を出たすすむは1軒だけでは分からないのでエリアを広げて徹底的にリサーチしようと思います。会社員時代は営業職で飛び込み営業はお手のものだったのです。
すすむは、今度は「乱Way」というピンサロに入っていきます。
タイミング悪いことにその店に入るところを娘の美織に見られます。
すすむは同様にサービスは受けずにお喋りだけに没頭します。
すすむのノートには、立地、店の雰囲気、BGM音楽、照明、空調、ボーイの対応、女の娘の対応、アンケートの有無などがぎっしり書かれています。
すすむは、次から次へとピンサロをはしごし、気がつくと10軒目!
「フラワーエンジェル」という店です。
ひとみという明るい感じの娘がつきます。
すすむは、今日はお喋りしに来たんだと言うと、全然いいよ!と快い返事をしてくれます。
この店でもお喋りに徹して情報を集めます。
帰り際、すすむは落とした自分の名刺とひとみの名刺を渡されます。
ひとみにはすすむの身元がバレてしまいました。
ひとみは最後に、おじさんがいるなら きっとその店もよい店なんだろうね、と言ってくれます。
すすむは帰り際、多くのピンサロを回り、「また来たくなるお店って 働きやすい職場環境からできてるんだな」と思うのでした。
一方、美織は父すすむがピンサロ「乱Way」に入っていたことが気になり仕事が手につきません。
その店のホームページでどの子を指名したのか、この子はお母さんの若いころに似ているかも、などと見ています。
アシスタントさんは別にすすむがピンサロに行ってもよいのではと言いますが、美織は父親が自分より若い女とイチャイチャしているところを想像して、仕事が手につかないのです。
美織は「佐倉U子」の名前で『やさぐれ女の婚活水滸伝』という漫画を描いている漫画家です。
その漫画は実際にマッチングサイトで合致した人に会って婚活する内容。
美織は明日、その婚活漫画のマッチングサイトの人と会う予定です。
お会いする方は、年収800万円以上、独身、結婚願望あり、性格温厚、外資系電機メーカー勤務の42歳、狭田貴宏です。
実際に会って話をするとユニークな感じの人で、副業で風俗コラムを書いているとのことでした。
狭田は個人で「世界風俗紀行」というサイトを持っている風俗を研究してきた人で、肩書は「風俗ソルジャー マイヨ・グランペール狭田」です。
美織は父すすむが、乱Wayというピンサロに入るところを見たと言うと、狭田は知っていていい店ですよ、お父さんも目が高い、と言います。
更に狭田は世の男性がピンサロに行く理由を語り始めます。
風俗では会社や世間体の縛りや見栄もいらずに、素の自分になれるんです。
複雑な人間関係の中で会社や家族の期待に応える、そんな日々が何十年と続く中で自分を見失わずやっていける人は果たしてどれくらいいるでしょうか。…
美織は帰り道、電車の中で疲れて吊革にぶら下がっているサラリーマンの姿を見て、父すすむもいろいろとあるのかなと考えるのでした。
一方、自宅に戻った狭田はネットの川崎エリア風俗ランキングで「世界観」が6位にランクアップしているのに気がつきます。狭田のランキングでは「世界観」は14位です。
「世界観」の書き込みには以前よりサービスが良くなった。新人ボーイがかわいい。などと良いコメントが書き込まれています。
驚いた狭田はさっそく「世界観」に行き、なじみのエレナを指名します。
エレナは狭田に進さんという新人のボーイさんがいるけれども、進さんってかわいいのと言います。
狭田は「風俗ソルジャー マイヨ・グランペール狭田」の名刺をすすむに見せて、あなたのことを風俗サイトで記事にさせてください、とお願いします。
すすむは、僕のことは構わないですが、できれば女の子たちのことを、よく書いて欲しいと伝えます。
狭田は世界観の急成長は、すすむの活躍が関係していそうだと思います。
ある日、すすむは自宅でふろ上がりに洗濯した替えのパンツがないと美織を呼びます。
美織は、忙しくて洗濯機を回すの忘れてました。
すすむが、美織はずっと家にいるのだからそれくらい…と言いかけると、自分で洗濯してもいいんだよ!?必要なパンツくらい 自分で洗いなよ!!と言われてしまいます。
すすむは、洗濯機を使おうとしましたが、使い方がわかりません。
今まではずっと妻の和子がやってくれていたからです。
すすむは、洗濯機一つも回せないのは情けない、再度トライしようと思います。
すすむは家に帰り、再び洗濯機の前に立ち、動かすことが出来ました。
すすむは仏壇の前で和子の写真に語りかけます。
当たり前のように清潔な下着やシャツが用意されていたのは、和子が働いてくれたからで、自分が仕事に打ちこめたのも和子が家のことを行ってくれたからだ、和子…今まで本当にありがとう。
そのことがあり、すすむは店長に週6日勤務を週5日にしてもらうようにお願いします。
理由を聞かれ、週2日は洗濯、掃除などの家の仕事をしたいと答えます。
店長は、わかりました。新しいボーイも入れるつもりでしたのでそれでいいですよ、と了承してくれました。
その後、新入りのボーイが店に入り、一緒に働くことになりました。
彼の名前は武知、22歳の結構イケメンです。
すすむは、店長から武知に仕事の流れを教えてあげてくださいと指示されます。
お客が来たら席に案内してドリンクのオーダーを取り、お客が帰ったら備品やゴミをチェックする、ドリンクを作るのはこちらなどと説明します。
その合間、すすむは武知に出身地や兄弟の話などの世間話をして親しくなろうとしますが、会話が続きません。
ところが、武知は店の女の子とは、今度カラオケ行こうよ!ライン教えてなどと楽しそうに話をしています。
あるとき、店内で武知が客とちょっとしたトラブルになったとき、すすむが親切心で助言しても、それはあなたたちの世代のやり方でしょ、などと冷たく言われてしまいます。
すすむは、先輩って難しいな、1世代どころか2世代も離れていて育ってきた時代も環境も価値観も違う、共通していることなんて何もない…、などと夜、布団の中で考えます。
すると翌日の出勤時、世界観の店前でばったり出会った二人はお互いに驚きます。二人は上着、タートルネック、スラックス、靴がすべておそろいの恰好でした。
すすむは、武智の装いをまるでおじさんみたいだと言います。
すると武知は、まさに”おじコーデ”てやつです、ファッションセンスが同じってことですね、と返します。
すすむは、昨日に言いすぎてしまったことを謝ります。
武知は、色々教えてください先輩、と言ってくれました。
二人の会話がかみ合ってきて意思疎通ができるようになってきたようです。
そのほか、「世界観」ではさまざまな出来事が起こります。
ちあきはある日、店長から2週間で5キロ体重を落とせ、できなけばクビにするぞ、と言われてしまいます。ちあきは3年間付き合った彼と別れてやけ食いが止まらなくなり、10キロ太ったのです。
困ったちあきはすすむに、ダイエット手伝ってよ!!とお願します。
話を聞いていた店長からも一人では無理なのでお願いできますかと言われ、すすむは承諾します。
すすむは、ちあきのダイエット作戦に巻き込まれてします。
すすむは、嫌な顔せずに一緒にランニングやエクササイズに取り組み、ちあきは無事減量に成功します。
「世界観」ホームページの匿名掲示板をめぐるのトラブルもありました。
8月の女の子ランキングは1位:朱美、2位:ひかり、3位:エレナ、4位:しおり、でした。
ランキング2位のひかりが、いつも朱美が1位なので悔しくて、朱美に関する評価の低い書き込みをホームページに大量に行いました。
翌日、ホームページには朱美に対する悪い評価とコメントがあふれます。
ひかりは前日、閉店後の店の外で起きた男2人組とすすむ、朱美とのトラブルを利用して男2人組が逆恨みして朱美の評価を下げたことにしたのです。
その後、ことの重大さに気づき、どうしようかと事務所で泣いていたひかりに対してすすむは、間違いは誰にでもある、そういう時はすぐに謝るのがいいと思うよ、と諭します。
ひかりは、すすむのアドバイスを受けて、朱美に対して謝ります。
店長からひかりは懲戒解雇だと言われます。
これに対して朱美は神対応を取ります。
店長までも朱美の人間力の大きさに圧倒されてしまいます。
1か月後の9月ランキングでも1位:朱美、2位:ひかり、3位:エレナ、4位:ちあきです。
1位は引き続き、朱美がキープします。朱美はさすがです。
2巻のラストシーンです。
すすむは、閉店後に店のドアのカギを閉めて帰ろうとしたとき、りほに待って、と声を声を掛けられます。
りほは、すすむに付き合ってもらえませんか?と言います。
すすむは、宿題かなにかな?と返すのですが…。
りほは、そうではなくて すすむさんが好きです 私と付き合ってもらえませんか?と言います。
すすむはびっくりします。りほは以前、彼氏と同棲していると言っていたからです。
さて、この後の展開は…
はたらくすすむ 2巻の感想
すすむの真面目で誠実、やさしい人柄にはとても心が癒され、ほんわかと温かい気持ちになります。
すすむは、店長からの信頼も増し、店の女の子からも頼りにされ、「世界観」に必要不可欠な人物になっていくのが読んでいて嬉しいです。
すすむは、更に店を良くしようと10軒ものピンサロをはしごで調査するのには思わず笑ってしまいました。
しかもサービスは受けずにウーロン茶と店の娘との会話だけです。
すすむは、ノートにびっしりとライバル店の特徴を書き込んだのでこれからもっと「世界観」をお客に喜んでもらえる良い店にしていくのだろうと思います。
すすむは、仕事だけでなく、掃除や洗濯などの家庭のこともきちんとやっていこうと週6日の勤務を5日に変えたのも好印象です。
店の女の子の話も出てきますが、すすむはどの娘に対しても分け隔てなく親切に接している姿は素晴らしく、父親のように慕われているのだと思います。
後輩のボーイの武智が店に入ってきた当初は、すすむは武智と会話がまったくかみ合わなかったので心配しましたが、途中から意思疎通ができるようになり、安心しました。
そんなすすむですが、娘の美織の前では少しかっこ悪いところもあり、人間味があって良いです。
また、亡き妻・和子を回想するシーンでは、自分がこれまで仕事に打ち込めたのは妻が家事をきちんとやってくれてきたおかげだということに改めて気づき感謝する姿にジーンときました。
今のすすむは何事にも一生懸命に取り組んでおり、自信をもって妻に、元気でやっているので心配はいらないよ!と言えることでしょう。
その他、作者は女性の漫画家らしくデリケートな心の動きを表情に描き出すのが見事だと思いました。
読み返すごと実に細かい点まで描き分けているのが印象的で、特に女性の表情の描き方はこだわりのようなものを感じました。
ご興味のある方はぜひとも漫画を読んでいただきたいです。
2巻の最後のシーン、りほがすすむに告白するシーンは驚きました。
りほは娘の美織の友人でもあり、親子ほどの年の差です。
すすむは戸惑いますが、りほは真剣な様子です。続きがとても気になります。
はたらくすすむ 2巻は無料試し読みすることができます。
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