はたらくすすむ 3巻のあらすじ・ネタバレと感想を紹介します。
サラリーマンを定年退職後、新たに風俗店で働く真面目なおじさん。
仕事は少し慣れましたが、トラブルなどもあります。
はたらくすすむ 3巻は、そんなおじさんの仕事や人間関係などを温かく描いた物語です。
はたらくすすむ 3巻のあらすじ・ネタバレは?
すすむは、りほから好きです、付き合って下さいと告白されます。
りほはスカウトマンの恋人とは別れたとのことです。
すすむが、ボーイとキャストは付き合えないという店のルールがあると言うと、りほは店はやめるつもりと答えます。
すすむは少し考えさせてくださいとその場をしのぎます。
すすむは家に帰ってもあれこれ考えてしまいますが、どう考えても断わるしかないと思います。
りほは真面目で気遣いができる人なので傷つけないような断り方はないかと頭を悩ませます。
すすむは仕事中もそんなことを考えていると店に男が現れます。
りほの元カレです。
男は、りほに駆け寄り、ヨリを戻そう、お前がいなくなったらと俺は生きていけない!と懇願します。
するとすすむが男に近寄り、今すぐ帰りなさい、ここは職場で来てくれているお客様に迷惑だ!
とキッパリと伝えます。するとその男は帰っていきました。
その日の店の営業が終わり、すすむは店の床を掃除していると、りほが近づいてきて、告白を取り消してもいいですか、本当にごめんなさいと言います。
りほは、店まで来てくれた元カレとヨリを戻すようです。
すすむは、僕は構わないよと言い、ほっとするのでした。
クリスマスイブの日、小さい男の子が「世界観」に入っていこうとします。
すすむは、ここは大人の来る店だよと止めます。
どうやらその男の子はお父さんへのクリスマスプレゼントを探しているようです。
そこにパチンコに行く途中の朱美が通りがかります。
すすむは朱美に男の子の買い物につきあってほしいと頼みます。
朱美はほっておけないと思い、男の子の買い物につきあうことになります。
男の子はお父さんは毎日仕事で忙しいけれども、休日は一緒にゲームをしてくれて大好きなこと、お母さんは出て行っていないことなどを話してくれました。
すると朱美は自分自身の昔のことを思い出します。
高校生の時、彼氏との間に子供ができて結婚しましたが、上手く続かず離婚することになり、「とおる」という名前の男の子は相手方に引き取られた過去があるのでした。
朱美は男の子がお腹を空かせていたのでまずは食事をします。
男の子はお父さんへのプレゼントはホントは母ちゃんがいいと言い出します。
お父さんの仕事はラッパーでお母さんが出て行った後、悲しんでいるのでお母さんのこと歌えばと言ったところ、そうしたら曲の再生回数が増えてきたようです。
食事後、プレゼント選びにショップに行くと、男の子は手袋を選びます。
しかし、買った後に何か足りないと言い出します。
朱美は刺繍でマイクの絵をワンポイントで手袋に入れてあげると男の子はありがとうと抱きついてきます。
朱美は手袋に父ちゃんとボウスの名前も縫ってあげようと名前を聞くと、男の子は「とおる」と言います。
なんと偶然にも元夫に引き渡した自分の子供と同じ名前です
朱美は「とおるか…、ええ名前や!」と言って目を潤ませます。
その日の夕方、店に出勤してきた朱美にすすむは、ごめんねと声をかけると、朱美はありがとう、最高のクリスマスプレゼントだったと答えるのでした。
年末年始12/31~1/3、世界観は休業となり、店の入口扉にも「年末年始休業のお知らせ」の紙が貼られます。
大晦日の夜、すすむは美織と一緒に自宅で年越しそばの夕食を取ります。
美織は、すすむが作った出し汁がお母さんのよりもずっと美味しい、お母さんの作る料理はどれも味が微妙だったと言います。
すすむは、美織が小さいころは体が弱く肺炎で入退院を繰り返していたので、お母さんは美織が丈夫になるように献立を工夫していたことなどを話します。
すすむは、こたつに入りテレビを見ながらいつの間にかそのまま眠りこんでしまいました。
元旦の朝、すすむは美織に起こされます。
すすむは車で神社に初もうでに出かけます。
参拝を済ませて帰る途中、お墓に寄ると美織が先に来ています。
美織は墓前でお母さんに生前、自分のことを大事に思ってくれたのにありがとうの一言が言えなくてごめんね、お父さんもちょっと変わってきたみたい、などど報告します。
美織は、すすむに気がつくとバスの本数が少ないので車に乗せてと一緒に車で帰ります。
ある日、自宅の居間にすすむと美織が一緒にいるとき、美織は兄・渉の子供の蒼生くんの3歳の誕生日が一昨日だったことに気づきます。すすむも忘れていました。
美織はとりあえずラインで誕生日おめでとうと兄にメールするけれど、ついでに何か言っておくことあると聞くとすすむは、僕はいいよと答えます。
その日は「世界観」の同僚・高良の壮行会です。
高良は結婚して夫婦で新規オープンの蕎麦屋を長野で営むため、店を退職するのです。
多くの職場のメンバーや元メンバーが集まり、盛り上がり、宴は朝まで続きます。
すすむは、久しぶりに朝まで飲んだ、今日が休みで良かったと家に帰ります。
ひと眠りして起きると宅配便の荷物が家に届きます。
荷物は息子の渉からです。箱を開けるとすすむが蒼生くんへ送ったプレゼントの玩具です。
「何度も言っているけどもう送ってこないで下さい」と書いたメモも一緒です。
すすむは、孫の蒼生くんにプレゼントを送りましたが、息子の渉は受け取らずに送り返してきたのです。
美織は、お父さん蒼生くんにプレゼント送ってたの?と声をかけますが、すすむは無言で顔が曇るのでした。
「世界感」にはいろいろなお客さんが来て、トラブルまがいのことも起こります。
腰の低い好人物のような印象で女の子をお安心させて店の外に誘い出し、言葉巧みにAV女優にスカウトしようとするお客の話も出てきます。
また、店の中で禁止されている本番行為を強要しようとして捕まり、店長から慰謝料や示談金の話をされる客の話もあります。
場面は変わり、「世界観」の事務所で店長とすすむ、武知の3人で最近、ゆにの指名が減ってきていると話をしています。
ゆには、19歳の若さと未熟さが売りの女の子で、一時はベスト4入りだったのに最近は下から数えた方が早いほどです。
店長は、最近化粧が派手になっているのでそれが原因ではと考え、2人に化粧は以前と今、どちらが好きかと聞きます。
すすむは、どちらかというと前の方が良い、武知は今の感じも全然アリと思う、と言います。
店長は武知はだめだ、長谷部さんあの化粧を止めるように言ってくださいとすすむにお願いします。
すすむは、ゆにはサービスも写メ日記も頑張っていて問題はないけれども最近、常連さんが離れていっている原因はメイクにあるのではと店長が言っていると伝えます。
すすむは、ナチュラルなメイクに戻してお客の反応を見るのはどうかと提案すると、ゆには常連さんが離れてランキングも下がったことをあまり気にせずにごめんなさいと謝ります。
ゆには、これまでは母親が厳しい人で”エロは良くないもの”と刷り込まれてきたけれども「世界観」にきて、自分の大胆な面も知り、新しい自分と向き合うのが楽しいと話してくれます。
すすむは、いろいろな話をした後、ゆにはこのまま自分らしくいけばいいんじゃないかな、と言います。
ゆには、ここに在籍してて大丈夫ですか?と聞くので、すすむはもちろんと答えます。
すると、ゆにはありがとうございますと目を輝かせます。
ゆには、すすむのアドバイスを自分の都合の良いように解釈していたようです。
ゆにはすすむに後押ししてもらったとお尻に猫のタトゥーを入れたことを店長、すすむ、武知に報告します。
ゆには、写メ日記にもタトゥーを入れたことも書き込みます。
その顛末は、結果オーライとなり、新規予約が3人も入りました。
店長は意外な結果に気をよくして派手メイク、タトゥー専門の新たな風俗店もありなのかなどとつぶやきます。
もし、オープンしたら店長やりますかと聞かれ、お断りするすすむでした。
3巻はここで終わりです。
次巻の予告では、『世界観「休業」 嬢たち退店の危機』とあります。
とても気になりますね…
はたらくすすむ 3巻の感想
3巻も楽しく読むことが出来ました。
2巻の最後、すすむはりほから好きです、付き合ってくださいと告白されて結末はどうなるのかと思いましたが、もとにさやに納まるということで安心しました。
りほの元カレが営業中の店にやってきてヨリを戻そうとりほに迫るシーンでは、すすむが毅然とした態度で、今すぐ帰りなさい、と注意した姿はカッコよいと思いました。
これまでのすすむは、やさしくほのぼのとした雰囲気でしたが、いざという時には凛とした強さや厳しさを持ち合わせており、素敵です。
また、クリスマスイブの朱美が店の前にいた男の子とプレゼントを買いに行く話では、これまで知らなかった朱美の過去の話が出てきてきました。
朱美にも過去に結婚して分かれた夫との間に男の子がいて、相手方に引き取られていたのでした。
面倒見がよく姉御肌の朱美のことなので母親として子供を思う気持ちも人一倍のものがあることでしょう。
朱美は男の子と一緒に買い物に行き、買った手袋に刺繍を入れてあげ、ありがとうと抱きついてきた男の子に名前を聞くと、とおると答えます。
自分の子供と同じ名前に「とおるか…、ええ名前や!」と言うシーンは思わず目頭が熱くなりました。
また、すすむと美織の関係も少しづつ良くなってきたので良かったと思いました。
大みそかから正月にかけても一緒に会話したり、行動するシーンも出てきます。
これは、すすむがこれまでとは異なり、家の中のこともきちんとするようになってきたからなのでしょう。
美織も母親との間に少しわだかまりがあったのが、すすむと話をして自分が勘違いをしていたことに気がつきます。
そして母の墓前で「私のこと大事に思ってくれてたのに…ありがとうの一言も言えなくてごめんね」と謝るシーンも親子の情愛が感じられて素敵でした。
一方、すすむは息子の渉との関係は上手くいっていないようです。こちらはもう少し時間がかかるのかもしれません。
また、「世界観」にはさまざまなお客が来て、良いお客もいればそうでもないこともあり、また店に働く人も様々です。
すすむも大変ですが、それ以上に店長も大変です。
店長は、的確に物事を判断して行動しており、優秀な店長だと思いました。
少しクールすぎるのが玉にきずかもしれませんが…。
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