朝食会 3巻のあらすじ・ネタバレと感想を紹介します。
尾藤は榊一家に捉えられ、倉庫で待つママの前に差し出されます。
ママからはお仕置きの指示が出されますが、果たして尾藤の運命は？
一方、不破一家は秋本家や老舗・間宮真珠の財産を狙い、着々と策略が進められます…。
朝食会 3巻には第十三話から第十八話が収録されています。
朝食会 3巻のあらすじ・ネタバレ
第十三話
榊一家の一行は倉庫の中へと入り、取り押さえた尾藤を榊一家のママの前に差し出します。
ママは、尾藤に辰彦と昇平を殺したことのお仕置きをするように指示をします。
指示を受けた久文と華代は尾藤に攻撃を加え、初めは上手くかわすも次第に劣勢になります。
ついに尾藤は久文、華代、奈緒子、そしてママからの執拗な攻撃を受けて追い詰められます。
そのころ、加世子は朝食会の支部長の車で尾藤を探し、とあるビル近くに尾藤の車を見つけます。
車を降りて付近を探すと路上に尾藤のメガネが落ちていました。
支部長は付近に争った形跡がなくプロの仕業であることを察し、すぐに２人は車に戻ります。
今日の依頼は怪しいと支部長が手にした依頼主のDV夫の写真の背景にはENOKIの横浜支社が写っていました。
支部長と加世子はその写真の場所を訪れると、近くの空き地の草むらで見たものは・・。
第十四話
尾藤の変わり果てた姿を見つけた支部長と加世子。
尾藤の意識はなく、支部長は携帯電話で救急車を呼びます。
その後、支部長と加世子は尾藤のマンションが榊一家のメンバーたちに荒らされるとまずいと思い、マンションに駆け付けます。
不安は的中し、既に尾藤の部屋は荒らされていましたが、大切な資料は隠されたままでした。
場面は変わり、加世子は送迎車で高校に向かう途中、運転手にある場所に寄ることを告げます。
立ち寄った先は、御子柴沙映の自宅でした。
加世子は郵便受けに彼女宛の名前を書いた封筒を投函します。
一方、朝食会の事務所では三上と加世子は支部長から新しい依頼の資料を渡されます。
ターゲットとなる相手は大東亜大学２年の桐生ヨシトでした。
第十五話
加世子は三上の運転する車で待ち合わせて桐生の通う大東亜大学に向かいます。
途中、三上から素人は足手まといなので、今日は見学するように言われます。
しかし、加世子は自分は朝食会の一員なので仕事をやらせてほしいと返します。
大学の校門の前で加世子は桐生を呼び出し、30分くらい時間をもらうことの了承を得ます。
加世子は裏道を歩いていくと桐生から本当は御子柴沙映の友達だろうと聞かれ、雰囲気でバレてしまいます。
気が付くと桐生の仲間も一緒に後をついてきていました。
桐生は、お前も御子柴のようになりたいのかと聞くと加世子は、ふっと笑います。
すると三上が背後から桐生の首を締め上げ、桐生は路面に倒れます。
桐生の仲間が三上に攻めかけようとするも加世子がスタンガンで攻撃すると相手は倒れます。
場面は変わり、ある倉庫の中。
そこには三上と加世子、御子柴沙映の両親、そして両手を手錠につながれ吊られた桐生がいます。
加世子は今日は私に仕切らせてくださいと三上に申し入れます。
加世子は御子柴沙映の両親に、この男が沙映さんを傷つけ追い込んだ主犯だと桐生を差し出し、お好きな道具で復讐をと勧めます。
両親は桐生に恨みの言葉を浴びせながら道具を使って桐生の体に制裁を加えます。
ある程度、処罰を行ったところで加世子は、復讐完了と止めます。
聞かれた加世子は、沙映さんの死因は自殺によるもので復讐の目的は殺人でなない、と…。
第十六話
加世子の自宅では、母親が加世子に冠婚葬祭用パールが必要と思い、間宮真珠の社長を招き、品定めをしようとするも、加世子は興味がない様子です。
間宮社長は、自社でデザイナーをしている娘の杏子に、加世子のパールを担当させてほしいと申し入れ、了承されます。
間宮社長は前社長の遺言で社長を継ぐも同族会社ゆえの悩みがあり、娘の杏子を７代目社長に就任させ、伴侶を見つけ、8代目の息子が授かるのを見届けたい様子です
その頃、間宮真珠では不破令が間宮杏子に食事やデートの誘いをかけます。
杏子が仕事が忙しいとむげなく断ると、男は女ならいくらでもいると言い放ち、帰っていきました。
杏子は間宮社長からは、玲は母親としての女の勘でダメだと言われていました。
玲は自宅に戻り、母親の不破鈴江に杏子に誘いを断られたと泣きつきます。
ママはこれを使うとよいと言ってスマホのデータを玲に見せます。
驚く、玲ですが…。
第十七話
不破鈴江と弁護士・阿久津の２人が秋本家を訪れます。
秋本家の老夫婦はテーブルをはさんで2人と対面しますが、長男の英夫が自殺したこともあり、表情はうなだれています。
阿久津は、1か月前に本人より依頼されて作成したと、息子・英夫の遺言状を差し出します。
老夫婦は息子の英夫が自殺したことが信じられない様子です。
阿久津と鈴江は、本人は会社の経営が厳しかったが、親との関係が悪く、相談できずに追い詰められていたと話します。
更に鈴江は、英夫さんと結婚しようと仕事を辞めて楽しみにしていたが、ダメになった。遺言通り財産は全部私によこせと、老夫婦に凄みます。
阿久津は帰り際、この土地も家も半分は英夫さんの権利になっている、ではまた明日と言って帰ります。
場面は変わり、学校からの帰り道、加世子は母親からの依頼で間宮真珠に立ち寄ります。
店に入ると杏子は加世子にパールのアクセサリーの提案をしますが、加世子は興味を示しません。
しかし、加世子は子供の頃の杏子を覚えていてくれ、杏子は安心します。
杏子は加世子を見送ると不破玲が杏子に声を掛けます。
杏子は社内では名前を呼ばないこと、忙しいので後にしてほしいことを伝えると、玲は仕事が終わったらと返します…。
第十八話
杏子は仕事が終わった後、不破玲とホテルで情事にいそしんでいます。
情事が終わると杏子は玲のスマホにある過去の２人の営みを撮影した動画の削除を求めます。
玲は、杏子とどうしても別れたくなかったのでこんな手しか思いつかなかった。別れることは考えられない、もう一度チャンスをくれ、好きだと言って杏子に抱きつきます。
場面は変わり秋本家では奥さんが、早朝に目が覚めるとご主人の姿がなく、散歩にでも出かけたのかと思います。
朝9時近くになり、玄関のチャイムが鳴り、玄関のドアを開けると不破鈴江とその両親、弁護士の阿久津がいました。
阿久津たちは、この家の権利の半分は不破さんのモノですと、家の中にロープを張ります。
ロープの中には勝手に入って来るなど、勝手なことを言いたい放題です。
すると家の電話が鳴り、警察からでした。
玉川の大田橋下で秋本英利さんと思われる遺体を発見し、身元確認を依頼したいとの内容でした。
阿久津は警察まで車で送りますと奥さんを車に乗せ送ります。
別れ際にご主人の生命保険の受取人が誰になっているかを後で確認しておいてくださいと告げます。
場面は変わり、不破家の食卓。
杏子は、玲と一緒に鈴江の家庭料理でもてなしを受けます。
鈴江は、庶民の子が老舗の大店のお嬢さんとは釣り合わないと言い、杏子の気持ちを探ります。
杏子は自分は家柄は関係ないですが、母親が反対していると答えます。
すると玲は、間宮社長から嫌われている理由が分かった。社長が横領している証拠、外商用売り上げ伝票の数字の変更の証拠を見たからだと言います。
すると鈴江は杏子に、間宮社長には内緒で外商部のデータを送ってほしい、懇意の弁護士に相談すると持ち掛けます…。
朝食会 3巻の感想
尾藤は榊一家に捉えられ、ママの前に差し出されて、手荒いお仕置きを受けます。
尾藤はこれまで数多くの修羅場を潜り抜けてきましたが、今回は強敵のうえ、人数も多く無念の結果となりました。
また、御子柴沙映に性的暴行を行い、死に追いやった大学生・桐生ヨシトへの復讐では、加世子は当初、三上より足手まといになるからと見学を勧められます。
しかし、自らの意思でやらせてほしいと申し入れ、冷静沈着に実行する場面は印象的でした。
従来、身近にいた尾藤が榊一家の攻撃を受けて意識不明の重体になったことも影響しているのでしょう。
加世子は朝食会メンバーであることの自覚が強くなり、たくましさが増したように感じました。
話は変わり、不破一家の不破鈴江が弁護士の阿久津と組んで秋本家の財産を乗っ取ろうとする手口はとても悪質で老夫婦が可哀そうに感じました。
また、不破鈴江は息子の玲を間宮真珠・社長令嬢の杏子と一緒にさせて間宮真珠を狙っている様子です。
間宮真珠をめぐっては榊一家のママが間宮社長と懇意であることもあり、不破一家を含めて波乱がありそうです。
はたして不破鈴江は、間宮真珠の外商部のデータを手に入れ、揺さぶりをかけてくるのでしょうか。
また、息子とご主人を失い、残された自宅や財産を不破一家に狙われている秋本家の奥さんはどうなってしまうのでしょうか。
次巻へと続きます。
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