その着せ替え人形は恋をする 11巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
棺の合わせコスの打ち合わせに盛り上がってた海夢達。
サプライズのジュジュの可愛いブラックロベリアのコス衣装に感嘆の声を上げ、盛り上がる打ち合わせ。
でもジュジュは神妙に語ります。
そろそろコスプレを辞めるつもりでいたと、はたして彼女が秘めていた想いとは？
その着せ替え人形は恋をする 11巻には第80話から第87話が収録されています。
その着せ替え人形は恋をする 11巻のネタバレ、あらすじ
第80話
ブラックロベリアの衣装を纏ったジュジュを見て、とても綺麗だと感動を言葉にしてしまう心寿。
大人のイメージがあるブラックロベリアの衣装は、小さな身体の自分には似合っていないと怯えるジュジュ。
しかし、心寿は嬉しそうに、お姉ちゃんは何でも似合うと言います。
純粋に嘘偽りもなく、正直にそう言ってくれる妹の言葉に、ジュジュは心寿が男装をする時の気持ちを察することが出来ました。
自分に似合うのかと不安に思う気持ちを拭ってくれた妹の言葉に、ジュジュは救われたと安堵します。
第81話
涼香と都と会話をしている中でジュジュは、自分の内に秘めていた言葉を吐露します。
それはコスプレを辞めようとしていたこと。
好きでもいつか辞めなければ、そんな想いを抱き悩んでいたジュジュに、涼香と都は親御さんに何かを言われたのかと問います。
いつもジュジュの頭によぎる言葉。
幸せはいつまでも続かない、いつまで続けて良いんだろう、そんな言葉がよぎっていたのです。
その言葉に都達も納得するかのようにうなずきます。
若い時だけと制限の決まっている趣味。
でもジュジュは今回の打ち合わせの中で、大人になっても続けて良いのだと感じるようになっていました
今までイベントに行った事が無く、ずっと一人でコスプレをしていたジュジュは、好きな事を続けられる希望を抱いたのです。
都は好きでありたいのなら、いつまでも続けても良いと、そう告げてくれます。
ジュジュはそんな言葉に救われたのです。
第82話
ホラーゲーム「棺」の合わせコス当日。
海夢は新菜とメイクのために二人っきりになっていました。
いつもの気分でのメイクとは違い、今日は緊張していた海夢。
今日のコス合わせが終わった後に、告白をする事に決めていた海夢にとって、今のこの状況は、とても緊張してしまうものでした。
彼に好きだとの自分の想いを告げなくてはいけない…、そんな事を朝からずっと考えてしまう海夢。
はたして彼女は自分の素直な想いを告げる事が出来るのでしょうか？
そして始まるコス合わせは無事に終える事が出来るのでしょうか？
第83話
始まった「棺」の撮影会。
キャラのイメージを守るためにと、撮影時には様々な苦労があり、身長を合わせるために、正座をしたり、がに股になったりとしながら、撮影している事を知ります。
そんな苦労がありながらも盛り上がっていく撮影…。
そしてメインとなる血糊を使い始めていきますが、ホラーが苦手なジュジュは、落ち着きの無い様子を見せてしまいます。
はたして撮影会は無事に終わるのでしょうか？
第84話
「棺」の世界観をそのままに表現できたと喜ぶ海夢一同。
しかしジュジュはすっかり参っていました。
怖いモノが苦手で、ホラーゲームなんてもってのほかでした。
そんな怖い撮影なのに参加した理由は心寿のため、あの子の想いを応えられるのは私しかいないと、妹想いの彼女を労（ねぎら）う新菜。
でも限界が来てしまい、ついに倒れてしまいます。
いじらしいジュジュの介抱をしながらも、進む撮影会。
旭と海夢の写真を撮りたいと心寿に頼まれてしまう二人。
気まずい空気が流れます。
第85話
海夢は旭に嫌われているのではと、相手の事を気遣い、写真は無理なのではと思っていましたが、真相は違っていました…。
旭は海夢こと、姫を推していたのです。
姫と呼んでしまう程に、海夢のコスプレ写真に惹かれてしまい、胸を打ち抜かれ、推しになってしまったと、告白する旭。
ただそれは海夢に知られたくない、推しに嫌われたくない、気持ち悪いと言われたくない。海夢が好きすぎるばかりに、ツンケンとした態度をとっていたのです。
そんな事実を知り、良かったと喜ぶ海夢は、彼女と一緒に嬉しそうに写真を撮ろうと誘います。
自分を受け入れてくれた海夢に感涙の涙を流してしまう旭。
騒がしく撮影会は進んでいきます。
第86話
とりあえず撮影会は落ち着き、様々な想いが巡った中、不意に海夢達は問いかけられます。
冬コミでコスプレはしないのかと。
世界最大の同人即売会ことコミケ。
冬の一大イベントで、コスプレの規模も凄いとのことなので、参加してみたいと感じる海夢は、新菜にどんな衣装を着たいかと問われます。
その問いに海夢はハニエルのコスプレをしたいと言います。
それは漫画家の司波刻央が描く6000万部も突破した大人気漫画でした。
アニメにはなっておらず、作者のこだわりでアニメ化がされていない作品。
はたしてハニエルとは、どんなキャラなのでしょうか？
第87話
悪魔に魅入られてしまい、下界に堕とされてしまった一人の天使の物語。
壮絶なまでに描かれていく人間の醜さや、天使の圧倒的なまでの独占欲をテーマにした作品。
新菜は全巻を購入して読み込み、海夢の衣装を作りあげようと、世界観をしっかりと掴もうとしていました。
司波刻央はこだわりのある作家であり、独善的なまでに他人には媚びない人でした。
そんな彼の人格を投影したかのように描かれているハニエルは、愛を司る天使であり、相手の心に踏み込み、逆らえなくしてしまう魅力を持つ人物だったのです。
そんなキャラを描いた凄さに圧倒され、彼は次第に魅了されたかのようにハニエルを表現しようと考えてきます。
はたして衣装を作りあげることは出来るのでしょうか？
その着せ替え人形は恋をする 11巻の感想
今回は合わせコスをすることになり、何かお祭り騒ぎな雰囲気で進んでいきましたね。
ジュジュさんの中にある想いなども、色々と考えさせられる内容でした。
コスプレをしたい、楽しみたいという気持ちはあるも、それは何処まで許されることなのかと、悩んでしまう気持ちは解ります。
いい年をして漫画のキャラの格好などと、そんな辛辣なことを考える方もおり、現実は難しいものです。
でも好きだからこそ、自分の想いには嘘を付いて欲しくない、素直に受け入れていく気持ちも大切なのだと、支えてくれる仲間がいて良かったです。
最近ではコスプレも社会的に認められつつあるジャンルにはなりましたが、まだまだハードルは高く、世間の波風も厳しいですね。
そして今回の一番の見どころは旭さんが海夢推しだった件…。
好きすぎてしまい、どうしたら良いのか解らずに、想いを拗（こじ）らせていた旭さん姿は、笑ってはいけないとは思うも、笑いそうになる程にギャップ萌えがありました。
海夢こと姫さんが好きすぎてしまい、彼女の写った雑誌まで買い込んでしまうなど、凄まじい一面がありましたね。
こういうキャラって大好きです。
さて今後、新菜君の最新衣装の作成が始まりますが、なにやら難しそうな衣装作成になりそうな予感がします。
また海夢の想いが無事に伝えられるのかも気になります。
今後の二人の関係も注目したいですね。
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