チ。4巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
バデーニの思惑通り、天文の知識があり密告される心配のないヨレンタを見つける。
彼女の協力を得てピャスト伯の紹介を受け、満ちた金星が見えるかどうかの賭けに勝ったバデーニ達。
天動説を研究し続けてきた2000年の歴史とピャスト伯の思いを託されたバデーニはピャスト伯の資料を使い、地動説の証明を完成させることが出来るのか。
『チ。』4巻には第22話から第28話が収録されています。
チ。4巻のネタバレ、あらすじ
第22話 知。
今回の件を書き出した本を書くために字を学びたいと考えているオクジー。
証拠を残す危険性がある為、完成してもバデーニが燃やすことを前提に放任されることに。
ある日、同じ修道院のクラボフスキは信者からバデーニの顔の傷が親友に研究成果を盗まれ、決闘を申し込まれた際にできた傷だと聞きます。
バデーニが親友を殺してまで学問から離れなかったのは、神が人間に与えた理性を自ら放棄したくない為だと答えます。
非道徳的なことで溢れかえっている世界を変える為に必要なものは「知」が必要だと。
その帰り道クラボフスキがピャスト伯の描いた本を拾って思わぬ展開になることに・・。
第23話 地動説の完成
ピャスト伯の残した記録を元に何度も検証するバデーニ。
何度やっても誤差が出てしまい、その原因が全く分かりません。
その時ふと目に入ったオクジーのネックレス。
今まで惑星は円運動しているものだと思っていたが、楕円運動をしていたのではと閃き、その仮説を検証し始めます。
その後、バデーニはオクジーがパンを分け与えていた物乞いにお金を恵み、「頭」を貸してほしいと頼みます。
果たしてバデーニのこの行動の真意とは?
また、無事に地動説を完成させることが出来るのか。
第24話 血。
異端審問官の新人配属式にて司教の話を聞く二人の男。
この世界の唯一の希望がC教、それに文句をつける者が異端者であり、彼らを救う役目があると説きます。
その話を聞いた二人は身を粉にして働くことを決め、彼らの実習を担当する審問官であるノヴァクと会います。
異端教徒は嘘がうまく騙されないようにと言い聞かされ、拘束されている異端教徒の拷問に参加することになります。
ノヴァクは何もしゃべらない異端教徒に対して指を切り落とすように指示します。
左手の指をつぶしたところでようやく話し始め、拷問が終わることになりますが、新人の二人はこの方法が本当に正しいのか疑問を持ちます。
それに対するノヴァクの回答とは・・。
第25話 我々は動いている
久々にヨレンタと再会したバデーニとオクジー。
そこでバデーニは地動説が完成したと告げ、今後は比較的自由に研究が行えるV共和国へ行くつもりだと話します。
一方、オクジーは大学へ行きたいと考えていることを打ち明けます。
3人で飲んでいる最中突然ヨレンタの父が現れ、なんと彼はあの異端審問官のノヴァクでした。
果たしてノヴァクに地動説の研究をしている事がバレているのか。
第26話 調査
どうにか切り抜けれたバデーニとオクジー。
しかしヨレンタと一緒に帰っていたと思っていたノヴァクが二人の前に現れ、研究内容に関して調査させてほしいと言います。
二人の研究室に連れていくも、バデーニがうまく研究資料を隠していたため、事なきを得たと思っていましたが、帰り際にオクジ―のネックレスが見つかり、ノヴァクが勘付くことになります。
果たして二人は無事に逃げ切れることが出来るのか。
第27話 託すことの本質
二人はすぐに逃げる準備を始めます。
資料を燃やしながらふとオクジーが他人を排除しすぎると、間違いに気づきにくくなるのでは、とつぶやきます。
反論や訂正されることが託すことの本質で、そういう他者が引き起こす捩じれが現状を前に向かわせる希望なのかもしれない、と続けます。
それに対するバデーニの答えとは・・。
第28話 覚悟
異端審問官がすでに間近に迫ってきていました。
十分に逃げる時間がないと考えたオクジーはバデーニだけでも逃がそうと、異端審問官へ抵抗することに決めます。
異端審問官に歯向かうことは地獄に落ちることになるも、それよりもこの感動を守るために地獄へ行ける、と腹を括ります。
果たして手下を連れたノヴァク一行を食い止めることが出来るのか。
チ。 4巻の感想
ピャスト伯の記録を使い何度も検証をしたバデーニでしたが、どうしても誤差が出てしまい完成できませんでした。
ふと見たオクジーのネックレスをヒントに円運動ではなく、楕円運動をしているのではないかと仮定し、検証していくことで、ようやく地動説を完成させたバデーニ。
オクジーとヨレンタにこの事実を話しますが、ヨレンタの父がなんと異端審問官のノヴァクであることがわかります。
この第4巻は、ようやく地動説を完成させることが出来たという展開と、異端審問官にその研究内容がバレてしまうのではないかという、ハラハラドキドキの展開となっております。
それ以外にも、あまり話の大筋と関係ない登場人物達の物語も散りばめられており、それらが今後どのように大筋に関わってくるのかも見どころとなっております。
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