この漫画は、小学生時代に同級生5人組から壮絶ないじめにあい、家族まで奪われた主人公・漆間 俊の復讐物語です。
十字架のろくにん 3巻は、復讐という大義に立ち向かう俊の姿が描かれています。
十字架のろくにん 3巻のあらすじ・ネタバレと感想を紹介します。
十字架のろくにん 3巻には第15話から第29話が収録されています。
十字架のろくにん 3巻のあらすじ・ネタバレ
第15話 口ずけ
漆間 俊は雁野を倒した後、千鶴のいるホテルから早く右代のところに行かないと、と言います。
すると東 千鶴は俊に近づいて口づけをします。
俊はぽーっとした表情になりますが、すぐに両手で千鶴の体を引き離します。
俊は千鶴に警察に保護してもらい、自分のことは話さないようにと伝えます。
その後、ホテルの現場には橋田署刑事課の安西巡査部長と太田巡査長が駆け付け、状況を聞かれます。
千鶴は、雁野に襲われそうになったところをバイクマンと名乗る男に助けられたと答えます。
場面は変わり、俊は右代の店に近づくと入口付近は怖そうな仲間の男たちが警備にあたっています。
俊は見つかり、不審な男がいると右代に電話で伝えられます。
右代は3つある店への入口の警備を固め、店の中にも腕っぷしの強い男たちが20人以上もいるので余裕たっぷりの様子です。
第16話 わぉっ
その頃、橋田署刑事課の安西巡査部長と太田巡査長は右代の店の近くを通りかかります。
安西は千光寺克美、漆間俊、右代悠牙の名前を思い出し、いずれも4年前の事件の関係者であることに気がつきます。
すると右代が出入りしているバーの辺りで人々がざわついており、見るとビルから煙がもうもうと出ています。
安西巡査部長は煙の出ている右代の店の前で、次は右代悠牙が行方不明かとつぶやきます。
その30分前、右代の携帯に仲間から裏口から出火しており、店から出るようにとの電話が入ります。
警備の男たちはと聞くと、全員倒されているとのことです。
するとバン、バンと大きな音がして店の中の男たちは爆弾だと言って逃げ出します。
黒煙があたり一帯に漂うなか、俊は外で様子を見守っています。
そして、店の中から外に逃げた右代は俊と対面します。
俊は、久しぶりと挨拶して東千鶴は無事なことを伝えると、右代は俊が雁野のことを倒したことを知り、ズボンに隠したナイフを取り出して襲い掛かります。
俊は素早くかわしてナイフを取り上げると、今からお前の墓場に案内すると言います。
第17話 これ以上開いたら…
ペア・オブ・アンギッシュとは日本語で「苦悩の梨」といい、中世ヨーロッパで使用された拷問器具です。つまみを回すと先端部の合わさった箇所が大きく開く仕組みになっています。
右代は電気の消えた部屋の中で裸にされ、目隠しをされて椅子に縛り付けられています。
右代は目隠しを取れというので目隠しを取ります。
すると右代は、自分を殺した後、俊のことを仲間がグチャグチャにすることを想像すると笑えるなどと言い放ちます。
俊は「苦悩の梨」という拷問器具を右代に見せ、それを椅子の下から肛門に入れ、つまみを回して四つ叉に開きます。
右代の肛門の中が破れ、悲鳴が響くとともに血や汚物が床に滴ります。
右代はもう終わりにしてくれと祈りますが、俊は第2ラウンドだと告げます。
第18話 肉便器
俊は第2ラウンドだと部屋の電気をつけると、そこは花蓮が監禁されていたマンションの部屋です。
右代は中学2年生のとき、花蓮に出会って目惚れして約1年間にわたりアプローチを続け、交際をスタートしました。
しかし、同じ高校に進学して数か月後、花蓮をマンションの一室に監禁して己の性欲のはけ口として性奴隷としていたのでした。
右代があいつはどこへ行ったと言うと花蓮が現れます。
花蓮は本当に好きだったのに人生を台無しにされてもう学校にも通えず、家族にも会わす顔がなく、どうやって生きていけばいいの?と右代にきつく言います。
第19話 ナカ
花蓮は俊が先ほど使った「苦悩の梨」という拷問器具の小さいものを取り出し、それを右代の局部に入れて使い物にならなくしてあげる、と言います。
花蓮は拷問器具を右代の局部に入れて3つの質問をするから正直に答えてと言います。
最後の質問、一度でも私を好きになった?との問いに、右代は答えると花蓮は拷問器具のつまみを回し、右代は口から泡を吹いて悶絶します。
花蓮は右代に近づき、もう終わりだね…と言います。
すると今度は手にした拷問器具を花蓮の自らの首に刺します。
第20話 愛している
花蓮は拷問器具を自らの首に刺すと血が噴き出します。
右代は失われていく意識の中で花蓮との出会いからこれまでのことを思い出し、愛していると花蓮から言われ、花蓮のことが愛おしくなり、花蓮、花蓮と涙を流して名前を呼びます。
俊は何を感傷に浸っているんだ、お前にそんな権利はないと言うと、右代は何かを言いかけて絶命します。
第21話 後処理
俊と祖父は右代と花蓮の遺体を山に運びます。
俊は、花蓮を土の中に埋め終わると両手を合わせます。
右代の遺体は、血液をを抜いた後、ドラム缶で焼却します。
血液と焼却後の骨は砕き、川に流します。
俊がズボンの中から紙切れを取り出すと祖父は何だと聞きます。
俊は花蓮の遺書だと言い、後からそれを花蓮の家のポストに入れるのでした。
第22話 クソクソクソ…
円は仲間の京と久我に千光寺も右代も俊にやられた、次は誰かわからないので殺される前にやってしまおうと言うと京は、せっかく面白くなってきたのでもう少し様子を見ると否定します。
久我からもビビリ過ぎではと言われ、円はショックを受けます。
そして円は俊をやられる前にやってやると心に決めます。
場面は変わり、俊は高校の下駄箱に手紙が入っているのに気がつきます。
その光景を千鶴は見てしまい相手は誰なのと密かに俊の後をつけると相手は学年のマドンナの白川 要でした。
第23話 双子
体育館の裏で要は、「ナカ…に入れてほしいの…」と言うので、俊も千鶴も仰天します。
良く聞くと要が言いたかったのは、仲間に入れてほしい、という意味でした。
そもそも何で自分のことを知っているのと俊が聞くと、要はずっと見ていたからと答えます。
すると男が近づいてきて、ずっとあんたのことが好きだった、と言います。
俊は誰ですか?と聞くと要の双子の兄・白川純と答えます。
俊は少し考えて小学校時代に同級生だったことを思い出します。
俊の高校では文化祭が近づき、各クラスは一つは出店や出し物をする決まりです。
まずは実行委員を男女一人ずつ決めるということでくじ引きにより俊と要が選ばれます。
第24話 標的
俊と要が文化祭の実行委員に選ばれ、出し物を決めます。
皆の希望を集計した結果、俊のクラスは演劇「ロミオとジュリエット」に決まります。
次にロミオとジュリエットの配役をだれにするかという話になり、俊と要がやったらということになります。
俊が選ばれたのは、クラスのアイドルの要だと相手の男子がもめるので存在感のない俊が良いという変な理由です。
俊は不慣れなロミオ役のセリフの練習に忙殺され、これではまずいと思いますが、文化祭が終わるまでの我慢だと自分に言い聞かせます。
すると目の前に円が現れ、宣戦布告に来てやったと言います。
宣戦布告?と俊が口にすると、円はお前を苦しめ…殺してやる、おまえの家族のようにと言います。
すると、その場に要が現れ、俊にどうしたの?と聞くので、円はバツが悪くなって立ち去ります。
第25話 キスシーン
文化祭の「ロミオとジュリエット」の練習は演劇部の佐山萌音の指導で連日のように続きます。
要と俊のキスシーンの場面になるとクラスメートは本当にやるの?とざわつきますが、萌音はやらない!近づくだけと言い、皆は安心します。
俊は練習の途中、トイレの中でこんなことをしている場合ではないのにと思いながらも復讐の3人目は円にすることに決めます。
俊が教室で演劇の台本を読んでいると要の兄の純がやってきて、要のことをよろしくなと言われます。
クラスの皆が帰り、俊が一人でいると要が戻ってきて練習を再開します。
キスシーンのところで要は、先ほどよりも顔を近づけてきます。
第26話 目撃者
俊は要が余りに顔を近づけてくるので思わず両手で要の肩をつかんで引き離してしまいます。
我に返った俊はごめんと謝ります。
要は、俊のことを本気なこと、自分も小学生の頃、あの5人にいじめを受けていたこと話します。
いじめにあって雨の中、泣いていたところを声をかけてもらったのが出会いで初恋の人だったのです。
その後、いじめの対象が要から俊に代わり、その後に要は転校してしまいましたが、俊を助けてあげることが出来なくて、ずっと償いたいと思っていたのでした。
要は、ずっと俊のことが好きだったのは本当だから文化祭が終わったら俊の気持ちも聞かせてと言います。その様子を千鶴は遠くから見ていました。
一方、橋田署刑事課の安西巡査部長は桜庭家に聞き込みに行き、母親から遺書の筆跡は間違いなく花蓮のものであることを確認をします。
俊の写真を差し出して見覚えがあるかと聞くと、母親は見かけていないと答えます。
安西は、彼は正義の味方にでもなったつもりかな、そろそろ本当の正義を教えちゃおうかと呟きます。
第27話 前夜
円は京に正々堂々、俊のことをやっつけると伝えます。
すると京は、円にしては悪くないんじゃないと褒めてくれます。
円は京に褒められたことで有頂天になり、いよいよ明日だと興奮します。
一方、高校の教室でも明日は文化祭の本番なのでみんなで成功させようと一同は盛り上がります。
その帰り道、俊は夜道を歩いていると後方に殺気を感じて振り返ると千鶴がいます。
千鶴は真剣な表情で私も返事待っているから…と言います。
そこを純と要が通りかかり、純は俊と千鶴をみて二人は付き合っているの?と聞きますが、俊は否定すると純はよかったねと要に言います。
純は明日の文化祭はオレたちで盛り上げて伝説作ろうと場を盛り上げ、俊も楽しい気持ちです。
俊は家に帰ると祖父に準備はできた、明日の文化祭が終わったら円を殺すと宣言します。
第28話 ピーピーゲェゲェ
いよいよ学園祭当日です。
ロミオの衣装に着替えた俊の姿はクラスメートの評判も上々です。
要もジュリエットの衣装に着替えて素敵です。
俊は上演が近づくにつれて緊張してきます。
するとみんなで飲んでくださいとのメモが書かれたコーヒーの差し入れが教室の外に置いてあったとクラスメートが持ってきます。
コーヒーを渡そうとして要がいないことに気が付きます。
一方、円はその頃、俊のクラスの全員に差し入れたペットボトルのコーヒーすべてに毒を盛り込んだこと、そしてフラフラになった俊を刺して殺す計画をぶつぶつと口にしていました。
その様子をみていた要は円に何を言っているのと尋ねます。
円は、にやりと不気味な笑顔を見せます。
第29話 懲らしめ
そのころ、俊の教室ではその差し入れを飲んで本番頑張ろう!カンパーイ!!と声がかかります。
先に飲んだ人が何だこれ?と言いだし、飲むのをやめることにします。
いよいよ開演まで10分を切りましたが、要は戻ってきません。
演劇部の萌音が代役をやると言います。
俊は嫌な予感がすると思いながらクラスメートの脚に付いていた差し入れの「飲んでください」と書かれたメモを裏返すと、「エライ俺様をほめてくれてもいいぜ?」と書かれています。
その頃、要は体育館の外で円の姿を見かけ、何をしているの?と声をかけます。
すると円は、またジャマをするつもりかよ、ジャマは懲らしめなきゃな、と言います。
俊は自分以外が標的になることを見落としていたことに気がつき、間に合うようにと祈りながら要を探しに走ります。
俊は前方に要の姿を見つけて間に合った無事でよかったと思い、近づくと要は「こないで…」と言います。
近くで見ると要の衣装は破られてあたりに散乱しています。
俊は吐き気を感じ口を手で押さえます。
3巻はこれで終わりです。
要は大丈夫でしょうか、俊の体調は?クラスの演劇、そして円との戦いはどうなるのでしょうか?
今後の展開が気になります。
十字架のろくにん 3巻の感想
前半では俊の二人目の相手、右代悠牙への復讐を果たすことが出来ました。
右代の店には多くの腕っぷしの強い男たちが入口や店の中に待機しており、どうやってこの厳重な警戒の中で右代を仲間から引き離して戦うのかと思っていましたが、店に火をつけるという手段を使ったのは理にかなっていると思いました。
俊は右代を捕らえたのち後、最初は自らが拷問器具で苦しみを与え、第2ラウンドでは性奴隷とされてしまった花蓮が別の拷問器具で苦しみを与えることにより、復讐を果たしました。
しかし、花蓮がその場で自らの命を絶ってしまったことは予想外の出来事で悔いが残ったようです。
一方、新たに右代悠牙が行方不明となり、行方不明の花蓮の遺書が自宅の郵便ポストに届いたこともあり、橋田署の安西巡査部長もより一層、俊のことをマークしているようです。
警察がひたひたと情報を収集して後をつけてきているようで不気味です。
今後は、俊も祖父も小さなミスも許されないように思いました。
後半では俊のクラスでは学園祭で「ロミオとジュリエット」を上演することになり、主役2人は俊と要が務め、皆で練習に励みますが、俊の次なる復讐の標的の円 比呂は、学園祭の日に宣戦布告してきます。
円の計画は俊のクラスの全員に差し入れるペットボトルのコーヒーすべてに毒を盛るという卑劣なもので許されないと思いました。
幸いクラスの数人がコーヒーを少し口にしてすぐにおかしいことに気がつき、被害を少なくすることが出来ました。
しかし、開演前のわずかな時間に要がいなくなってしまいます。
上演時間が刻々と迫る中、要を探しに行った俊は路面に座り込んだ要を見つけ無事であることを発見しますが、要の身に何かあったことは明らかです。
要は円からひどいことをされたようですが、立ち直れるのでしょうか。
俊のことを好きなだけに気の毒に思えました。
要の姿を近くで見て、俊は吐き気を感じて口を手で押さえたのは円がコーヒーに入れた毒薬が効いているのかもしれません。
「ロミオとジュリエット」が無事上演できるのか、この状態のままで俊はまともに円と戦える状態なのかも気がかりです。
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