メイドインアビス 10巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
母の願いを達成するべく、母の解放にと破壊をする成れ果ての姫。
姫を止めようとするレグ。
記憶を失っても優しいままのレグに悲しみを覚えつつも、母の解放を続けるためにレグの動きを止める成れ果ての姫は・・
メイドインアビス 10巻 にはハローアビス第56話から第60話までが収録されています。
メイドインアビス 10巻のネタバレ、あらすじ
ハローアビス 56 贈り物
成れ果ての姫を本気で倒す事が出来ないレグは、姫に倒されてしまい意識を失ってしまいました。
レグが記憶を失ってしまったのはリコのせいだと思った姫は、リコを攻撃しようと向っていきました。
ヴエコは思います。もしも成れ果ての姫がリコを傷付けてしまったら、これから先に希望も未来も何も持てなくなってしまうと。
今すぐにでも姫を止めに行かなければ。と思いますが、ワズキャンに抑えられ身動きが取れませんでした。
リコに迫る成れ果ての姫。あと少しというところで防ぐ者がいました。
成れ果ての姫と一緒に過ごしてきたロボットが身を挺して姫の攻撃を防ぐのでした。
ロボットもヴエコと同じ事を思い、姫の攻撃を防いだのです。
成れ果ての姫は、自分に一番近いロボットがそんな行動を取る事に自分のしている事は間違っているのかとも思いましたが、、再びリコに向って行きました。
しかし、またも成れ果ての姫を止める者が現れました。
ナナチとベラフです。
ベラフから母の匂いを強く感じた姫は先にベラフを倒そうと向っていくのでした。
ハローアビス 57 価値
ベラフによって成れ果て村の、母の全てを体現した成れ果ての姫。
母の怨みで生まれた姫は、母の愛を知ることになったのでした。
破壊だけしか知らなかった時と比べ、姫の黒く燃え盛る炎の如き心は穏やかになりました。
しかし、清算だけが生きている意味だと改めて思い返そうとした時、成れ果て村の崩壊の匂いが原生生物たちを呼び寄せてしまったらしく、村の中まで押し寄せて来るのでした。
次々と原生生物に食べられていく成れ果て村の住人たちを見て、成れ果ての姫は怒りの矛先を原生生物へと向けるのでした。
原生生物へと向かった姫でしたが、相手の数が多いのと先程までの村の破壊などで消耗した身体は言うことを聞かず、ボロボロに投げ捨てられたのでした。
こんな形で母の願いも成就出来ないで終わってしまうのかと半ば諦めた時、姫の口の中に次々と何かが入ってきます。
末の娘。あなただけでも立ち上がって欲しい。そう願いながら成れ果て村の住人たちが姫の糧にと自分たちを捧げていくのでした。
ハローアビス 58 火の道へ
成れ果て村の住人たちを取込んで復活した成れ果ての姫は、村の守護者を連れて村を襲う原生生物たちに向っていきます。
生まれて初めて村に入った時の感情と、ベラフに価値を体現させられた後の感情では、高ぶる感情や矛先はかなり変わったようです。
その頃、プルシュカを吹き体力を消耗して気を失っていたリコが、成れ果ての姫と原生生物との戦いの場所を離れていたマジカジャに乗った住人たちに囲まれて目を覚ました。
リコもレグもナナチも、お互い自分達の行動を反省します。
村を救うことが出来なく落ち込んでいる3人に、村の住人たちは3人にどうかできることではなく、来るべきときが来ただけだ。と慰めるように言いました。
そんな話をしていると、身動きが取れなくなったワズキャンを見付けました。
ワズキャンはリコに聞きました。ここに来れて良かったと思うかと。
リコは答えます。ここに来れて本当に良かったと。
今度はナナチがワズキャンに聞きました。お前は本当は何がしたかったんだと。
すると、人以上の存在になりたかったのさ。と答え、望郷を越えて、夢を叶えて絶望しておくれ。
そう言い残して塵となって消えていくのでした。
ハローアビス 59 温かい闇
成れ果ての姫の元へ向おうとするヴエコは、イルミューイの為に自分が出来なかった事を悔やみながら、また、今まで生きてきた中で楽しかった事を思い出しながら、上へと進もうとしていました。
しかし、村の守りが崩れたことで長らく忘れていたアビスの呪いにやられてしまい、身動きが取れなくなってしまいました。
丁度そこにマジカジャに乗った住人たちが通りかかります。
ベラフによって村の記憶を知っているナナチは既に言葉を失くしたヴエコを、何としても成れ果ての姫の所へと連れて行こうとするのでした。
その頃、村の中に入ってきた原生生物と闘っていた成れ果ての姫の元にレグが辿り着くと、姫が呼んだ村の住人たちが近くまで来ている事を告げ、その場を引き継ぐのでした。
リコとプルシュカの力を借りて原生生物に挑むレグ。
巨大な原生生物を何とか村の外に引きずり出す事が出来た時に目にしたのは、村が崩れるのを防ごうとして周りを囲んだワズキャンの抵抗の後でした。
ですが、それを利用して原生生物達が村の中へ入ってきたのだと分かるものだったのです。
ハローアビス 60 黄金
母の願いであった全ての解放を成し遂げた成れ果ての姫は、余力なくして気を失ってしまいました。
村を崩す前にマジカジャとマアアに、リコとナナチとヴエコを村の外に逃がすように役目を与えていたので、リコたちは無事に村の崩壊から逃れることが出来ました。
成れ果て村の全ての解放が終わり、村の中で出来た者は塵となって消えていきました。
静けさの中、ナナチが村の崩壊で気落ちしているであろうリコに言葉を掛けます。
大丈夫。覚えているから。とリコはナナチの優しさに答えるのでした。
気が付いた成れ果ての姫はヴエコの元へ寄り添います。
ベラフによってもたらされた体現の中には、ヴエコと母のことは継いでいなかった様で、自分の知らない母とヴエコとの事を知りたいと思ったようでした。
ヴエコが母のことを、どれだけ愛おしく思っていたのかを知った成れ果ての姫。
ヴエコが息を引き取った時、自分とは直接的な関りが無いなずなのに、とても深い悲しみを感じるのでした。
成れ果ての姫はヴエコの墓を作り、寂しく無いようにとロボットの墓石も一緒に添えるのでした。
メイドインアビス 10巻の感想
母であるイルミューイから、母の願いの塊として生まれたであろう成れ果ての姫ファプタ。
母であるイルミューイの願い・・。
ワズキャンによって願いの卵を植え付けられ、自分の子供を食べて自分の中で生きながらえ、人として生きて行くことを放棄させられた事からの解放だったのだのではないかと思います。
その願いの塊がファプタであり、母の中で暮らす住人達への恨みだけで生まれたのだとしたら、とても悲しいものでしょう。
だから、それを知った記憶を無くす前のレグはファプタに同情して、手伝うことを約束したのではないでしょうか。
しかし、ファプタ自身が生きる目的として村の解放、つまり母を含めた大勢の人を全て塵にしなければならないという事に、レグは深く悲しみを感じて全力でファプタを止めることが出来ませんでした。
ファプタが村に入った事で人としての感情と記憶を蘇らせたイルミューイ。
ベラフを通じて、この先の未来を生きて行くファプタに恨みだけではないものを伝えるように体現させたのではないでしょうか。
母の記憶の体現によって、怒りの矛先は村の解放だけではなく村を襲う原生生物へも向けられました。
そして、母を解放する事が出来た後、その先へも思いを巡らせる事が出来る様になったのでした。
次巻からはリコ、レグ、ナナチ、そしてファプタを含めた4人での冒険が始まります・・
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