この世界は不完全すぎる 2巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
社長と酒井の強襲によって隠れ家を襲撃されてしまう、ハガとニコラとアマノ。
ドラゴンによって踏み潰される小屋の瓦礫に埋もれながら、ルゥの身を案じるアマノはすぐにでも飛び出そうとするが、それを制止するハガ。
今ここで出てしまえば殺されてしまうと、危険な事は解ってはいるも衝動を抑えきれないアマノは焦燥感だけを募らせていく。はたしてルゥは無事なのか?
この世界は不完全すぎる 2巻には第7話から第13話が収録されています。
この世界は不完全すぎる 2巻のネタバレ、あらすじ
第7話 君のために
社長の仲間だったアマノは、このゲームの中で好き勝手に暴れる彼らの無茶苦茶な行動についていけず、自分のデバッグストーンを置いてパーティから去ってしまいます。
反抗的な行動と解かってはいるも、あのままパーティにいれば自分もいつかデバッグモードの実験体にされてしまうと、なるだけ遠くへと逃げる事を決めたアマノ。
そのあてもない逃亡の旅の中で、彼はTポーズで固定されたバグだらけの村へと辿り着き、そこで病で身動きの取れないルゥと出逢ったのです。
NPCとしてクエストが発生し、旅の話を聞かせてほしいと言われ、何気に自分が書いた漫画を見せ、見た事の無い絵物語だと喜んでくれたルゥ。
アマノはそんなルゥの下で漫画を描き続け、この世界で自分の居場所を手に入れたのです。
自分の読者であるルゥの為に、これからも続きを書こうと決意したアマノ。
それを──あっけなく社長に壊されてしまい、無残な亡骸と化したルゥに必死に呼びかけるも、もう彼女は何も答えてはくれませんでした……
第8話 潜入
ルゥを失ってしまったアマノは喪失感に打ちのめされ、彼女の冥福を祈り、大切な人を奪った社長に報復をと、ハガとニコラと共に拠点であるベイル城へと向かいます。
しかしデバッグモードを知り尽くしている相手に、容易に勝てるわけでもなく、何か策は無いかと悩む三人。
ニコラの内側にあるAIのテスラも役に立つ様子はなく、先行きの不安を感じるアマノ。
とりあえずは敵城を調べようと、見張り台へと向かうのですが、ベイル城のあまりの姿にハガ達は言葉を失います。
城に続く階段を破壊し、城の周りを掘り下げ、巨大な穴を構築し、穴の底にはモンスターを徘徊させ、社長達を追いかけてきた衛兵達の骸が餌代わりに幾つも落とされていたのです。
難攻不落の要塞と、容易に侵入できないベイル城を前に、どうすべきかと悩む中、ハガはある方法を思いつきます。
第9話 狂乱の賢帝①
グリッチを使用し、大ジャンプでベイル城へと侵入をはたしたハガ達。
シーカーとして王の謁見を兵士に申し出て、王城へと侵入を果たすハガでしたが、入り口をくぐった瞬間、変な感覚に囚われてしまいます。
この感覚はとアマノに相談をしようとした矢先、ベイル城の兵士達に取り囲まれ、ハガ達は牢獄へと放り込まれてしまいます。
しかしこれはこのベイル城のメインクエストである「狂乱の賢帝」のイベントだったのです。
このメインクエストは彼らの狙いでもあったのです。
通常のオープンワールドのゲームから外され、ベイル城内のクエストエリアに組み込まれたハガ達は、この城にいるだろう社長達に認知される事なく、別空間からこの城に侵入する事が出来るのです。
とりあえずここまで順調に進んではいるも、この先に何があるのかと、牢獄を脱出するハガ達。
社長の下へと辿りつく事が出来るのでしょうか?
第10話 狂乱の賢帝②
牢獄から脱出し、拷問部屋へと辿り着くハガでしたが、拷問部屋にはバグが多く点在し、報告が大変だと慌てふためくハガ。
アマノはそれどころではないと怒り、そんな慌ただしい中で、衛兵長が襲い掛かってきます。
アマノと連携を行い、ハガが防御の壁役を引き受け、その間にアマノが衛兵長にダメージを与えると、息の合ったコンビネーションで衛兵長を倒した二人。
とりあえずは戦闘中にニコラに伝えたバグと修正箇所の報告を律儀に行うハガ。
そんな彼に、アマノは問いかけます。
バグの修正報告は開発に届いているのなら、ログアウトできないのは何故なのかと、訊ねるも、ハガはログアウトできない件は、常に報告に上げていると告げます。
何故にログアウトだけできないのかと、疑問に思うアマノ。
そんな二人の会話にニコラは、ログアウトとはと、訊ねてきてしまいます。
ハガが応えようとするも、アマノに制止され、もしバグが生まれたらと注意をされてしまいます。
そして城内の奥へと進んでいくと、メインクエストのボス──キトラが待ち構えていました。
これを倒せばクエスト終了と考えるハガは、ある事を思いつきます。
はたして社長達からデバッグストーンを奪う事が出来るのでしょうか?
第11話 狂乱の賢帝③
作戦の整理をするハガは、アマノとニコラにある事を提案します。
まずクエストボスのキトラの前に、お手製の時限爆弾を幾つかセットし、その間に城へと潜入し社長の部屋へとたどり着き、時限爆弾が作動したと同時にボスが倒され、クエストは終了。
オープンワールドへと戻り、無事に侵入をはたす事が出来ると考えます。
そう上手くいくのかと心配なアマノですが、ハガはリスクが少なく大丈夫だと言い、他にも方法がないので、仕方なしに作戦は実行されました。
眠らせたキトラに大量の時限爆弾を仕掛け、そのまま城内へと潜入しますが、運悪くキトラの繁殖部屋へと入り込んでしまい、絶体絶命のピンチに陥ってしまうハガ達。
集団で襲い掛かってくるキトラ達の猛攻。
逃げ場のない状況に、追い詰められたハガは逃れる術があるのでしょうか?
第12話 狂乱の賢帝④
大量に襲いかかってくるキトラをわざと解放し、処理落ちを引き起こして動作を鈍くし、そのまま逃げ延びたハガ達でしたが、城内へと続く広間にて、本来いない筈の敵が存在していたのです。
黒い甲冑に身を包んだ、大剣使いの黒騎士。
魔法で姿を消してやり過ごそうとも、すぐに見破られてしまい、やむを得ず対決する事になったハガとアマノですが、圧倒的な強さを誇る黒騎士の前に苦戦を強いられてしまいます。
そんな戦闘が身近で繰り広げられているとは知らない、オープンワールドの社長は、部下を集めて今後の方針を話していました。
デバッグモードに慣れてきたので、このままゲームのクリアを目指し、この世界からログアウトしようと部下たちに告げます。
その言葉に素直に従う酒井でしたが、その笑みの裏側には悪意が込められていました。
第13話 社長
黒騎士が突如として撤退し、これを機に社長のいる寝室へと侵入をしようと急ぐも、時限爆弾の時間は迫り、とても部屋まで間に合いそうにはありませんでした。
やむを得ず会議室のチェストに隠れ、様子をうかがうハガ達。
そして時限爆弾は作動し、キトラは倒され、クエストが終了し、ハガ達はオープンワールドへと帰還します。
そしてチェストの隙間から外の様子を伺った時、見えたのは社長が酒井達に殺害されている現場でした。
酒井が後ろから剣を突き刺し、仲間達が社長に目掛けて次々に剣を突き立て、惨殺してしまったのです。
前から気に喰わなかったと死体となった社長を蹴り上げ、仲間達と共に笑い飛ばす酒井。
生き返るかもとリスボーンを警戒する者もいましたが、今まで試したデバッガーが生き返る事は無く、そのまま消えてしまったと告げる酒井。
その話を隠れ聴いていたハガは、死ねば本当の終わりだと悟り、絶対に死んでは駄目だと改めてこの世界の危険性を理解します。
酒井達が去り、その場に残された社長の死体を前に、怒りを露にし短剣を突き刺すアマノ。
しかしこんな事をしても気が晴れるわけもなく、ルゥが生き返るわけでもないと激高します。
虚しいと失墜にとらわれてしまうアマノに、ハガは何も言えずにいました……
この世界は不完全すぎる 2巻の感想
抜け出せないVRの世界で生きがいを見つけたアマノでしたが、社長達の悪意によって大切な人であるルゥを失ってしまうと、2巻の開始当初から実にハードな展開で始まっていきます。
それにしても社長達。
本当にえげつない程にサイコパスな面々です。
ゲームとはいえど、あまりにもやり過ぎな行動が多すぎると、アマノが付いていけなくなってしまったのもよく解りますね。
現実にいたら近づきたくはありません。
現実とはまるで違うゲームの世界で、ルゥの存在がどれだけにアマノの心の支えになっていたのか……。
自分の描いた漫画を面白いと受け入れ、漫画を描く喜びを知ったアマノに、あんな仕打ちをするとはと、社長を始めとする酒井達は非常に危険な面々です。
他にも色々とやらかしているみたいで、まさにサイコパスな悪党集団です。
そんな社長達に復讐をしようとするアマノ。
正直勝てる気がしません。
ハガとニコラが協力しますが、冷静に状況を分析するハガは真正面からでは危ないと、ゲームならではの侵入方法を使います。
まさかこんな手があるとはと、普通のファンタジー小説ではない、読者の読みの裏をかく、ゲームならではの展開が見どころとなっていきます。
そして中盤にて酒井のまさかの裏切りと、予想できなかった事態に巻き込まれてしまうハガ達。
この窮地をどう脱するのかと、次回も気になりますね!
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