バトル・ロワイアル 13巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
幼い頃にトラウマを抱えている光子は、とある行動を起こす事により自分の心を落ち着かせていた。
しかし光子は不運にも、天才であり冷酷な人間の桐山と出会ってしまう・・。
そしてプログラムに参加している者同士の激しいバトルが繰り広げられるのであったが、そこに描かれていたのは光子のうそ偽りのない姿だった・・。
更に川田が過去に体験したプログラムの内容が明らかとなる。
バトル・ロワイアル 13巻のネタバレ、あらすじ
第96話 閉じた未来
光子は島の中にあった他人の家で着替えを済まし外へ出ようとしましたが、ある忘れ物をして慌てて戻り、探します。
その忘れ物というのは、過去に両親が離婚する前に実父から貰ったおもちゃの指輪でした。
幼い頃に光子が好きだったアニメの指輪に向かって「マジカルトゥルー」と唱えた光子は安心して外へと行くのですが、そこには桐山が近くに居たのでした・・。
第97話 ナチュラル・ボーン・キラーズ
すぐさま桐山に向かって攻撃を仕掛けた光子でしたが、逆に桐山からの攻撃を受けてしまいます。
そして光子は過去に自分が男性に対して行ってきた行動を取り、桐山を誘惑しようとします。
しかし桐山にはそのような誘惑は一切通じずに、立場が劣勢となる光子は次第にパニックを起こしてしまいます。
過去の自分を重ねながら、奪う側に回って生きていくと決めたのにそれが出来ないという状況に混乱し、光子は泣きながら崩れていくのでした・・。
第98話 マジカル・トゥルー
そんな中、光子は先ほど鞄の中に閉まった指輪と取り出し、桐山に向かって「マジカルトゥルー」と何度も言うのでした。
その言葉の意味は「必ず願いが叶う」というものでした。
幼い頃に両親の離婚話しを嫌がった光子は実父からおもちゃの指輪を貰い、「呪文を唱えるとまた一緒に暮らせるよ」と言われていたのです。
光子はその言葉を信じ桐山に向かって叫び続けていると、光子に向かって銃を向けていた腕の力が急に抜けてしまうのでした。
第99話 銃口の向かう先
それを見た光子は「願いが叶った」と泣きながら喜びます。
すると桐山は銃を持つ手を左に持ち替えて・・。
一方で秋也達は状況を知らない為に桐山にも心があると信じていました。
その中で川田が過去のプログラムを経験したときに起きた出来事を二人に話し、現実を突きつけるのでした。
その内容とは、川田が愛した女性は「同じクラスメイトだった」という衝撃の事実でした・・。
第100話 心の正体
そしてその最愛の女性を救う事が出来なかったと語る川田は、その女性との過去のプログラムが始まる前の出来事を思い出します。
彼女から「バードコール」をプレゼントされ、仲良く会話をしている時に周りにいたとある家族が政府の人達に突然連行される所を見てしまいます。
彼女はそれを見て驚きを隠せないのに反面して、川田は冷静にその家族が今後どうなるかについて語るのでした。
それを聞いた彼女は「頭ではなく心で物事を見つめて欲しい」と訴え、泣きながら帰ってしまいます。
その様子を傍でジッと見ていた川田達のクラスメイトの存在には、その時二人は気づいていませんでした・・。
第101話 拒絶
その後、プログラムが始まった川田は他のクラスメイトを犠牲にしながらも彼女を探します。
ようやく見つけた彼女でしたが、他のクラスメイトの男子から人質に取られて、頭には銃を向けられて・・。
その男子はこれまで川田が彼女を苦しめていたのをいつも観察していたのです。
そして、彼女は自分のような男が向いているなどと勝手なことを言い出すのでした。
しかし川田は逆上したりはせずに、その状況を把握して行動に出ます。
そして彼女とまともに会話し、安全な場所へと連れて行こうとしますが、彼女は突然川田を拒絶してしまうのでした・・。
第102話 帰還
彼女から銃を向けられた川田は冷静を保てなくなってしまい・・。
そして彼女は突然何者かに銃で撃たれてしまい、その後川田は彼女を撃ったクラスメイトを撃ってしまう。
その結果、そのプログラムの優勝者は川田になるが、彼は最愛の彼女を救う事が出来なかったと心から悔やんでしまいます。
第103話 思考するハート
怪我をしていた川田は病院で治療を受けるが、完全に心に穴が開いてしまった彼の姿は変わり果ててしまう。
そんな中、実家へ戻ると一通の手紙とプレゼントが届いていた。
中を見ると彼女からの謝罪の手紙とバードコールが入っていて、川田はそのお陰でかろうじて生きる希望を持つことができた。
政府にカウンターパンチを喰らわせるまでは死ぬわけにはいかないと・・。
川田はそんな過去のプログラムでの話を秋也と典子にするのであった。
その話を聞いていた秋也と典子は、彼女の気持ちの大切にして皆で生きていこうと川田に呼びかける。
バトル・ロワイアル 13巻の感想
13巻は主に光子と川田のことが中心に描かれている巻でした。
光子の幼い頃のシーンでは、両親が離婚すると決まった時に光子が泣きながら一緒にいたいと言ったこと。
父親が仕事で失敗したから一緒にいると迷惑になってしまうという事を説明した時に幼い光子が「みっちゃんも仕事を手伝う」と泣きながら訴えるシーンには胸が痛みました。
そしてその時に貰ったおもちゃの指輪のおまじないに関しても、いつか必ず願いが叶うという純粋な想いから桐山に向かって「マジカルトゥルー」と叫ぶシーンはしんみりとした気持ちになりました。
光子は奪う側に回って生きていくと決め、自分の感情を押し殺して生きてきましたが、一切惑わされないクールな桐山との戦いの時に感情が爆発してしまったんだなと感じました。
そして川田の過去については、最愛の彼女がクラスメイトでありプログラムという残酷なゲームを戦わざるを得なくなったことに関して、とても可哀想だと思いました。
川田は彼女を助けるつもりで他のクラスメイトを犠牲にすることもありました。
そんな末に川田がやっと彼女を見つけた先で待っていたのは更なる辛い現実でした。
その後の川田の元気のない様子を目にすると、どれだけ大きなものを失ったのかが分かり、悲しくなりました。
そんな川田の過去を聞いた秋也と典子は、亡くなった彼女の気持ちの大切にして皆で生きていこうと誓うところは嬉しくなりました。
物語もいよいよ終盤となりましたが、この後の展開が楽しみです。
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