メイドインアビス 2巻のネタバレ、あらすじと感想を紹介します。
レグと一緒に秘境の大穴アビスに深く潜ることを決行したリコ。
レグの伸びる腕で一気に底へと目指して降りて行きます。
果たして見た事も行った事もないアビスでは何が待ち受けているのでしょうか。
メイドインアビス 2巻には第9話から第16話までが収録されています。
メイドインアビス 2巻のネタバレ、あらすじ
ハローアビス 09 深界一層 アビスの淵
岸壁街から真っ直ぐに降りてきたリコとレグ。
リコは昨晩からまともに寝ていなかったせいで、いつの間にか眠ってしまいました。
目が覚めると目の前には、蜘蛛の糸の様に張り巡らされたレグの腕がありました。
伸びた部分をちょっと触ると、触られた事に驚いた様でレグが直ぐに目を覚まします。
何処まで降りてきたのだろう。と言うリコ。
深度計は820mを指していた。と答えるレグ。
慌てて周りを見回すリコ。深度600mにある石の方舟が頭上に見えます。
この勢いで降りていけば、必ず奈落の底着ける!そう思うリコでしたが、腹が減っては何とかで、とりあえず腹ごしらえをするリコとレグ。
カジキマスで作ったリコ汁。
見た目は酷いですが、味はリコばくだん(おにぎり)より美味しかったようで、レグは満足です。
そうだっ!と、レグはリコに渡さなければいけなかった物を思い出すのでした。
ハローアビス 10 深界二層 誘いの森
遂に追っ手に追いつかれてしまったリコとレグ。
もの凄い速さで追い付いて来たのは、黒笛ハボルグ(ハボさん)です。
リコたちの目の前に現れるやいなや、レグを抱え上げ、お前が奈落の至宝だったとはなぁ!と言うと、物珍しげにレグを一通り見廻し降ろします。
話しがまだだったな、俺はお前たちを捕まえに来たんじゃない。と言い、ここまで追い掛けて来た経緯を話します。
あいつらとの約束も果たしておかんとな。と言い、ハボルグも監視基地まで付いてくると言うのでした。
それは心強い。そう思うリコとレグ。
しかし、リコはハボルグに謝りながら断ります。
リーダーがリコに託した封書の事をハボルグに話し、リコはリーダーの最後の想いを成し遂げるつもりでいることを伝えるのでした。
残念そうなハボルグでしたがリコの思いを汲んで見送ることに。
しかし、監視基地に居る防人「白笛の不動鄕 動かざるオーゼン」には気を付けろ。と忠告するのでした。
ハローアビス 11 火葬砲
ナキカバネに連れ去られてしまったリコ。
レグは40m は届くはずの腕を伸ばして捕まえようとしますが、伸ばした腕を別のナキカバネに咥えられてしまいました。
ナキカバネの攻撃を受けるレグ。
そうしている間にリコは少し高い離れたナキカバネの巣と思われるところに降ろされようとしています。
雛の餌となりそうな危機感に頭で考えるより先に身体が動きます。
この感覚は覚えがある。そう思いながら手のひらを、リコを連れ去ったナキカバネに向け、レーザービームの様な光を放ちます。
すると、目ざしたナキカバネとその奥の石柱をも貫き、落ちてくるリコを腕を伸ばして引き寄せました。
深層二界の上昇負荷は酷い目眩と吐気。
すぐに降ろさなければ。レグはそう言うと、先程までは居た地点と同じくらい下がったところでリコを降ろします。
もし、先程の光がリコに当たっていたら…。と自分に恐れを抱くレグ。いったい、自分は何なのだ。と、気落ちするのでした。
ハローアビス 11 二層最下部 逆さ森
リコが無事だったからなのか、火葬砲とリコに名付けられたものを撃ったせいなのか、レグは暫く眠っていた様でした。
リコの叫び声で目が覚めたレグ。
リコは探窟手帳がなくなってしまったことを叫んでいたようで、レグにしてみれば自分のあれやこれやが書かれたものだったので、むしろ無くなってくれて良かった様でした。
リコは、レグが眠っていた間に食事の準備をしていた様で、匂いも見た目も食欲をそそる「リコ石焼き」が出来上がりました。
早速口に運ぶレグ。これは旨い、食材は何なのかとリコに尋ねます。
すると、さっきレグが倒してくれたナキカバネのお肉だよ。と答えます。
レグは食べるのを止め、ナキカバネは人を食べるのだろう?平気なのかい?とリコに聞きます。
するとリコは、孤児院で出てきたお肉なんかも、アビスの原生生物を狩ってきたもので、その中には少なからず探窟家が犠牲なっているものもいるんだよ。と答えるのでした。
ハローアビス 13 監視基地
シーカーキャンプ(監視基地)に辿り着くと、出迎えたのはとても背の高い人でした。
おそらく不動鄕オーゼンだろう。そう思うレグでしたが、挨拶もそこそこに基地までは少し高さがある為に、緩いとはいえ上昇不可でリコは吐いてしまいました。
基地に入り、改めて確認するとオーゼンで間違いないというので、リコは自分をアビスから運び出してくれたことにお礼を言うのでした。
しかし、オーゼンはひねくれた言葉で返すのでした。
さらに赤笛がこんなところに何をしにやってきたのか?と尋ねるので、リコはお母さんであるライザを探す為に来たのだと答えますが、そんな事は理由にならないだろう。と返されるのでした。
とりあえず、ここまで辿り着いたことには興味があるようで、弟子のマルルクに話を聞いておくように言うと、さっさと奥の方へ行ってしまいました。
ハローアビス 14 呪い除けの籠
オネショをしてしまったリコ。
レグが理由を尋ねると、トイレには起きたのだけれど廊下に得体の知れないものが這っていたので怖くてレグの布団に潜り込んだ。というのでした。
するとオーゼンが現れリコに対して、君は気付いていないのではなくて、知らされていないんだね。と言い、知りたければついておいでと、自分の私室へと案内します。
そこには大きな白い箱の様なものがありました。
もしかして呪い除けの籠と言うリコに、半分当たり。と答えるオーゼン。
オーゼンは続けて、これは中に入れたものが上昇不可を受けずに運べると思っていたものだが、実際には違っていたと。
そして、君は死産だったんだよ。邪魔だったからこの中に入れたら動き出したんだよ。
懐かしくて、昨日は食事用の肉を入れたら動き出し、暫くしたら動かなくなったから捌いたんだけど、半身の方はまだ動いていたとはねぇ。と言うのでした。
ハローアビス 15 不動卿
探窟家の最高峰の白笛。彼らはそれぞれに異名を持っている。
その中でも無双の怪力を持つのが「不動鄕 動かざるオーゼン」だと。
シギーやナットに話しているハボルグは、リコとレグに無理にでも監視基地まで付いて行けばよかった。と少し後悔していました。
オーゼンが籠の事、つまりはリコ自身にリコの出生に関わる話をしないだろうか。と心配しているのでした。
その頃、監視基地ではリコに呪い除けの籠の事を話し、精神的に追い打ちをかけるオーゼンを止めるレグ。
オーゼンは今度はレグに対して、奈落の至宝が何で目録に載ってないか知ってるか?と言いながら、存在してはいけないからなんだよ。だから処分しないとねぇ。と言い出し、レグを掴んで床に何度も叩きつけるのでした。
オーゼンの怪力に抵抗出来ないレグ。
それを止めようしたリコはオーゼンに払われ壁にぶつかり血を流しました。
それを見たレグはオーゼンを払い、今度は逆に攻撃を仕掛けるのでした。
ハローアビス 16 ろくでなしの教授法
ダメだね。君らは不適格だ。オーゼンのその言葉が聞こえたのかどうかでレグは気を失ってしまいました。
頭を殴られる衝撃で目覚めたレグ。
周りからは「起きた」という声とともにリコが飛びついて来ました。
周りに人が増え、焦るレグに自分達はオーゼンの隊のものだと名乗りました。
オーゼンは「泣いて騒ぐだけの小娘に、何も考えずに火葬砲を撃つ機械人形、彼らが正しい判断が出来ない中で、友人を助けるために最良の行動をしたね。」とマルルクに言います。
オーゼンにリコたちが居る間は隠れているように言われた隊員たちでしたが、マルルクが泣きながらやって来たので様子を見に出てきたそうです。
隊員たちには「ライザの娘を試す。」と言っていたらしいのですが、やりすぎだよ。という隊員、レグは、あれが全部演技だと言うのか!?と言います。
オーゼンは本気だよ。アビスの深部に棲む原生生物は、自分より狡猾で強かだ。今のままではそんな奴らの餌にしかならない。と言わしめるのでした。
メイドインアビス 2巻の感想
リコとレグがラストダイブを強行したことを、既に感づいていた様で、孤児院のリーダーはレグに封書をそっと忍ばせます。
そこには「夜明けとともに捕らえに出る」と書かれていたことをリコは、これはリーダーの最後の授業なんだ。と捉え、とにかく捕まらないようにと先に急ぎます。
一方、シギーとナットは黒笛のハボルグに、監視基地までとは言わないからリコとレグに付いて行って欲しいとお願いします。
何とも友達思いの二人だなあと思いました。
そんな二人の想いに答えるようにハボルグはリコとレグのところへ向かいます。
アビスを真っすぐ降りて行く二人に、凄い速さで追いついてしまうハボルグはとても優秀な探窟家ですね。
またシギーとナットの想いに答えるところや、折角降りてきたのに(上る方がもっと大変でしょうに)リコの想いに、監視基地ではなくそこで見送るところをみると、とても人の好い人物だと思いました。
その後、危うくナキカバネの餌になりかけますが、無事?監視基地に辿り着きます。
ハボルグの警告通り、オーゼンは少しひねくれた人物の様で、子供だろうが容赦なく二人を出迎えます。
ただ、アビスの深いところを潜っている白笛ですから、精神的ダメージを負ってしまい、その様な性格になってしまったのかもしれません。
さて、リコとレグへのオーゼン対応はこの先のダイブに向けての訓練だと分かりましたが、果たして二人はそれを乗り切って深層へ挑む事が出来るのでしょうか。
次巻でのお楽しみです。
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